ETF/投資信託

【更新】SCHD(Schwab 米国配当株式ETF)2021年実績など

こんにちは、おーです!

 

2021年にご紹介していたETFの”その後”をご紹介しているシリーズです。

前回までは過去のご紹介順に順次、経過をご紹介してきました。

 

とりあえず、人気どころ(とわたしが考える)高配当ETF、SPYDまでのご紹介を終えましたので、これからは順不同に(気が向いた順で)ご紹介させていただきます。

ということで、今回は過去2021年3月に第16弾としてご紹介したSCHDとさせていただきます。

初期の記事は「【SCHD】Schwab 米国配当株式ETFのご紹介!」をご覧ください。

 

ファンド概要や変更のなさそうな部分などの細かな点は割愛しますが、2021年実績を踏まえ、一部データを簡単に更新しておきます。

 

SCHDは、わたしが紹介した数少ないETFのなかではありますが1、2を争うほど注目しているETFです。

過去に高配当ETFや連続増配ETFとたびたび比較記事も作成してきました。

(下の関連記事の多さが一番多い)

関連記事のご紹介【2022年2月20日時点】

記事の概要/投稿時期 件名(クリックで記事へジャンプ)
比較/2021年7月 【比較】SCHD vs VIG(2021年6月)
比較/2021年6月 【比較】クオリティETF DGRW vs SCHD(2021年6月)
比較/2021年6月 【比較】クオリティETF SCHD vs DGRO(2021年6月)
比較/2021年4月 【比較】VYM/SCHD(2021年4月)
比較/2021年4月 【比較】クオリティETF DGRW/SCHD/DGRO vs VIG(2021年3月)

 

直近は2021年7月に投稿したvs VIG(データは2021年6月時点)との比較となります。

その当時のファンド構成銘柄などとの比較を中心に、できるだけ前回(直近比較時のデータ)と比較する形で変遷がわかるように、併記する形式で更新しておきます。

 

ちなみに、このETFは残念ながらサクソバンク証券でも手軽に購入ができなくなりました。

そのため現状、国内で容易に購入はできないといった認識です(その他海外証券口座などを活用すれば購入できるのかもしれませんが)。

国内大手証券会社でチャールズ・シュワブETFを取り扱い開始してほしい、という個人的な切なる要望をこめつつ、今後への期待を込めてご紹介させていただきます。

(個人的には国内で簡単に購入できるようになれば、人気が殺到しないわけがないETFだという評価ですが、皆様はどのように考えられますでしょうか?)

 

【2022年3月3日追記】分配金年合計と増配率推移グラフに、比較単位スパンでの差額推移を追記してみました

 

【更新】SCHD(Schwab 米国配当株式ETF)2021年実績など

SCHDとは

日本では馴染みがありませんが、米国のチャールズ・シュワブが2011年に設定したETFです。

経費率は0.06%(VYMやVIGなどと同一)と低コストです。

チャールズ・シュワブはバンガードと同じように手数料を抑えつつ、投資家に貢献するとともに、バンガードに負けない優良なETFなどを提供しているというように感じています。

 

SCHDは、このような特徴を有しています。

  • 最低でも10年連続で配当金を支払っている
  • 総合スコアで銘柄をランク付けした配当成長率上位100銘柄が構成銘柄(キャッシュフロー対有利子負債比率、株主資本利益率(ROE)、配当利回り、5年間の配当成長率から算出)
  • インデックスは、配当利回りで加重平均
  • REITは含まれていない
  • セクター上限25%、1銘柄上限4.5%に制限
  • 年1回(3月)にリバランス、四半期ごとにウェイトの再加重

 

ざっくり個人的な感覚で表現させてもらえば、VYMと同程度の高配当、かつVIGの連続増配(配当成長性)を加味しつつ、DGRWのようにクオリティでも選定しているETFだと認識しています。

言い換えれば、株価成長はVIGやDGRWと引けを取らず、VYMと同程度の高配当で、さらに現状、設定以降の減配実績はありません。

 

株価成長と分配金の成長という、ある意味で相反する命題ともいえそうな両方に対し、両取りできる可能性が高い、大注目のETFだと個人的に評価しています。

弊ブログでは勝手に「クオリティETF」として識別し、過去に何度も他のETFと比較、ご紹介させていただきました。

 

試しにETF.com内で3年ファンドフロー実績で絞り込んで表示させてみたところ、SCHDは15位でした(2022年2月時点、弊ブログ調べ)

日本で購入できる超有名なVIGで22位、VYMは31位でしたので、米国ではSCHDのほうが直近の人気が高いこともわかります。

(余談ですがVIGが連動指数を変更したのは、SCHDなどのパフォーマンスと差があることなどを憂慮し変更したのではないか?なんて初心者ながら個人的に考えたりもしてしまいましたが、真相は定かではありませんので、あしからず)

 

チャート

ご紹介記事作成(2021年3月紹介時点)株価は約$71.9程度でした。

その後、2021年は値上がりを続けました。

2022年に突入後の軟調相場でも、市場平均などと比較すると、まだ底堅く推移している傾向にあります。

本記事作成時点(2022年2月20日)は、直近高値約$82から約$77.3と若干は下げていますが、下落幅はまだ小さめといった印象です。


パフォーマンス

Schwabホームページ(Schwab US Dividend Equity ETF)から引用しました(2022/1/31時点)。

ファンド・パフォーマンス (単位%) 

1年 3年 5年 10年 設定来
基準価額 27.47 20.39 16.23 14.83 15.19
市場価格 27.46 20.38 16.22 14.84 15.19
ベンチマーク 27.61 20.50 16.33 14.96

昨年3月のご紹介時点では、1年+35.92%、3年+13.79%、5年+15.72%、設定来+14.54%程度でした。

今回から10年推移が加わりましたが、10年で+14.83%、設定来で約+15.2%の高パフォーマンスです。

 

(参考)連続増配ETF(SDY、VIG)+VOOとの参考比較① SCHD設定来

まずは連続増配ETF(SDY、VIG)、加えて市場平均としてS&P500からはVOOとの比較という形で前回もご紹介させていただきましたので、今回も追跡しておきます。

(ETFreplayから引用、以降、同グラフは引用元同一のため省略)

(SCHD設定日起点2011年10月20日〜2022年2月18日)

①-1 SCHD,VOO,SDY,VIG比較チャート 2011年10月20日-2022年2月18日
トータルリターン VOO(338.5%) > SCHD(309.4%) > VIG(274.0%) > SDY(253.0%)
ボラティリティ VOO(16.6%) > SDY(16.4%) > SCHD(15.7%) > VIG(15.3%)
ドローダウン SDY(-36.7%) > VOO(-34.0%) > SCHD(-33.4%) > VIG(-31.7%)

前回(昨年)ご紹介時点のトータルリターンはそれぞれ、SCHD+263.2%、VOO+285.5%、SDY+220.1%、VIG+230.2%でした。

今回の値との差は、SCHD+46.2%、VOO+53.0%、SDY+32.9%、VIG+43.8%です。

SCHDの結果は、VOOには6.8%アンダーパフォームしていますが、VIGに+2.4%、SDYに+13.3%アウトパフォームしています。

配当の成長による寄与も大きいでしょうが、連続増配として名高い両ETFを超えつつ、株価成長著しいVIGにも勝っている点は注目できます。

 

下のグラフは上記で長期比較しているETF同士を別のサイトで改めて比較してみた推移グラフです。VOOは除きます。

(PORTFOLIO VISUALIZERから引用、以降、同グラフは引用元同一のため省略)

着色:SCHDSDYVIG 2012年〜2022年1月の比較

②-1 SCHD,SDY,VIGトータルリターン推移 2012-2022年1月

SCHD設定後の2012年以降の期間で確認すると、年平均SCHD14.89%、SDY12.90%、VIG13.70%でした。

こちらも分配金再投資の結果ではありますが、VIGを超える成長は注目されてよいのではないでしょうか。

 

年間リターンでも比較しておきます。

(PORTFOLIO VISUALIZERから引用、以降、同グラフは引用元同一のため省略)

着色:SCHDSDYVIG 2012年〜2022年1月の比較

③-1 SCHD,SDY,VIG年間リターン推移 2012-2022年1月

VIGと競い合う結果がここでも垣間見れます。

 

直近2022年の年初来はこちらです。

①-2 SCHD,VOO,SDY,VIG比較チャート 2022年 年初来

いまのところ、VOOやVIGより下落に対して底堅さはあります(SDYも同様)。

あとでご紹介するセクター構成などから想像すると、2022年のような相場環境によっては、パフォーマンスが悪くなるかもしれません。

そういった意味でも真骨頂が見れないかと注目していますが、どうなるでしょうか。

 

(参考)連続増配ETF(NOBL)、クオリティETF(DGRW)との参考比較② NOBL設定来

こちらは過去にもご紹介した連続増配の中からNOBL、クオリティとして弊ブログでも注目しているDGRWとの比較です。

それぞれ2013年に設定された両ETFですが、NOBLのほうが設定が遅いので、そちらに合わせました。

(NOBL設定日起点2013年10月9日〜2022年2月18日)

①-3 SCHD,NOBL,DGRW比較チャート 2013年10月9日-2022年2月18日
トータルリターン SCHD(199.9%) > DGRW(197.0%) > NOBL(166.3%)
ボラティリティ SCHD(16.5%) > NOBL(16.4%) > DGRW(16.2%)
ドローダウン NOBL(-35.4%) > SCHD(-33.4%) > DGRW(-32.0%)

前回(昨年)ご紹介時点のトータルリターンはそれぞれ、SCHD+166.0%、NOBL+137.5%、DGRW+158.0%でした。

今回の値との差は、SCHD+33.9%、NOBL+28.8%、DGRW+39.0%です。

DGRWには5.1%アンダーパフォーム、NOBLに+5.1%アウトパフォームしています。

DGRWも成長に対して注目度の高いETFですが、SCHDもDGRW以上の配当を得つつ、このパフォーマンスは注目されてよいでしょう。

 

幾何平均成長率でも確認しておきます。

着色:SCHDNOBLDGRW 2014年〜2022年1月の比較

②-2 SCHD,NOBL,DGRWトータルリターン推移 2014-2022年1月

NOBLとDGRWが設定された2013年以降でデータがとれる2014年からの推移です。

年平均SCHD13.27%、NOBL11.97%、DGRW13.14%でした。

 

年間リターン比較です。

着色:SCHDNOBLDGRW 2014年〜2022年1月の比較

③-2 SCHD,NOBL,DGRW年間リターン推移 2014-2022年1月

こちらもDGRWとなかなか競い合う形で興味深いです。

 

2022年の年初来からで確認しておきます。

①-4 SCHD,NOBL,DGRW比較チャート 2022年 年初来

直近、1月と2月の相場調整中における下落時の底堅さは、いまのところSCHDの下げが小さい状況ですが、この点は今後どうなるか注目です。

 

(参考)高配当ETF(VYM)、連続増配ETF(VIG)との参考比較③ SCHD設定来

最後に、バンガード高配当の雄からVYM、成長性の雄からVIGをまじえ、SCHD設定来で比較しておきます(今回新たに追加した比較)。

①-5 SCHD,VYM,VIG比較チャート 2011年10月20日-2022年2月18日
トータルリターン SCHD(309.4%) > VIG(274.0%) > VYM(254.0%)
ボラティリティ SCHD(15.7%) > VYM(15.6%) > VIG(15.3%)
ドローダウン VYM(-35.2%) > SCHD(-33.4%) > VIG(-31.7%)

VYMを加えた比較は、前回ご紹介していませんでしたので比較データがありませんが、VIGに+2.4%すでにアウトパフォームしていることを考えれば(チャート推移からも)、VYMとの差は更に大きいところだと考えます。

 

幾何平均成長率でも確認しておきます。

着色:SCHDVYMVIG 2012年〜2022年1月の比較

②-3 SCHD,VYM,VIGトータルリターン推移 2012-2022年1月

SCHD設定後の2012年以降の期間で確認すると、年平均SCHD14.89%、VYM12.81%、VIG13.70%でした。

SCHDの高パフォーマンスはここでも確認できます。

 

年間リターン比較です。

着色:SCHDVYMVIG 2012年〜2022年1月の比較

③-3 SCHD,VYM,VIG年間リターン推移 2012-2022年1月

過去にはVYMが優れた年もありましたが、直近3年程度はSCHDに大きくアンダーパフォームしています。

配当利回りがほぼ同一の高配当ETF(VYM)との比較という観点からも、今後の推移に注目です

 

2022年の年初来推移でVYM、VIGとの比較です。

①-6 SCHD,VYM,VIG比較チャート 2022年 年初来

年初来でみればSCHDよりもVYMのほうが底堅い状況です。

ただし、SCHD、VYMにしても、今年は高配当ETFとしてみれば、HDVやSPYDのほうがパフォーマンス高いのかもしれません。

SCHDやVYMにとっては、試練の相場になるかもしれませんが、引き続き注目しています。

 

保有銘柄、セクター構成

基本的には過去ご紹介記事との比較形式で掲載しています。

SCHDは直近、VIGとの比較記事としてご紹介をしたのが2021年7月(2021年6月データ)でした。

今回はその時期と比較させていただきました。

左(2022年2月時点)、右(2021年6月時点)を併記する形式としています。

注1:2022年2月時点データは2022年2月18日時点のチャールズ・シュワブHP情報より

注2:2021年6月時点データは2021年6月16日時点の情報

 

SCHDの保有銘柄 上位20銘柄

上位20銘柄が占める割合は以下のとおりです。

2022年2月時点:約67.7%(上位10位≒40.2%、11位~20位≒27.5%)

2021年6月時点:約69.2%(上位10位≒40.6%、11位~20位≒28.6%)

④ トップ20構成銘柄 比較 SCHD(2022年2月20日)

上位構成20銘柄内でのランクアップ/ダウンはありますが、上位銘柄で除外などの入替え実績は確認できませんでした。

ただ、総保有銘柄は105となっていましたので、全体での構成には若干の変動があったようです。

現時点ではコカ・コーラが1位という、なかなか他のETFでお目にかかれない順位なのも興味深いです。

超ド定番の銘柄群が集合しているといった印象ですが、奇をてらわず(株主資本利益率(ROE)、配当利回り、5年間の配当成長率などを加味して選定された)、確実性の高い銘柄が選定されているとも捉えられるのではないでしょうか。

 

【参考】SCHDの保有銘柄 上位20銘柄が占めるセクター割合

こちらは弊ブログ独自集計で、上位20銘柄がどのようなセクターに属するか、参考に集計してみたものです。

注:のちほどご紹介するセクター分類や保有割合とは異なる可能性がありますので、あくまで弊ブログ独自の参考集計である点にご理解ください。

⑤ 【参考】トップ20構成銘柄のセクター構成 比較 SCHD(2022年2月20日)

上位20銘柄に限って確認する限り、ランク変動のみによる微妙なセクター構成の変動があった程度といった認識です。

 

SCHDの銘柄保有割合(円グラフ:%

上位構成銘柄の占有割合に大きな変動は起こっていないことが確認できます。

【再掲】上位20銘柄が占める割合

2022年2月時点:約67.7%(上位10位≒40.2%、11位~20位≒27.5%)

2021年6月時点:約69.2%(上位10位≒40.6%、11位~20位≒28.6%)

⑥ 保有銘柄 構成割合 % SCHD 円グラフ (2022年2月20日)

上位20銘柄で67.7%を占めますので、上位構成銘柄のウェイトは大きめです。

総銘柄数は105銘柄に対してですので、さほど問題となるような極端な偏りかといえばそこまでではないかな、といった印象を持っています。

この点は見方によるのでしょうが、いかがでしょうか。

 

SCHDのセクター構成割合(円グラフ:%)

こちらは2022年2月時点(=2021年12月31日時点からの引用)セクター割合のみを表示しています。

(こちらはチャールズ・シュワブHPから引用したセクター分類による集計結果を示します)

⑦ セクター構成% SCHD 円グラフ(2022年2月20日)

上位2セクター(1位金融、2位情報技術)で約42.8%、3位生活必需品まで加えると約57.1%の構成です。

SCHDは不動産を含まない思想ですが、公益事業も含まれていないことも確認できます。

金融は1位ですが、その他にも情報技術が多め、エネルギーも少なめ、なども現状の相場にどのように影響するのでしょうか。

ただ、情報技術といっても今をときめく銘柄の集合体というわけでもないですし、そういった全般的な意味合いでも、2022年の相場環境にどのように反応していくのか、注目しています。

 

SCHDのセクター構成割合(棒グラフ、レーダーチャート:%)

過去との比較形式で、保有銘柄の全体に対するセクター構成割合を表示したものです。

こちらはチャールズ・シュワブHPから引用したセクター分類による集計結果(比較結果)を示します。

⑧ セクター構成% 比較 SCHD 棒グラフ、レーダーチャート (2022年2月20日)

2021年6月時点との比較では、ほぼ変動がないことが確認できました。

 

参考に、2021年3月(記事ご紹介時点)とも比較しておきます。

⑧ 【参考】セクター構成% 比較 SCHD 棒グラフ、レーダーチャート (2022年と初回紹介時の比較)

こちらは3月に定期のリバランスがある前後の比較と考えられますので、2021年3月時点と比較すると大きく変動していることが確認できます。

(当時との比較では情報技術が+7.5%などが確認できます)

 

2022年も3月のリバランスで大きな変動があり得るかもしれませんので、その結果も確認してみたいと思います。

 

分配金の推移、増配率の推移

これ以降(グラフ表示も含めて)の分配金に関する表示はすべて米国課税(10%)および日本国内課税(20.315%)控除前の金額になりますので、ご注意ください。

ETF設定以降の定例分配金を一覧表などにまとめていますが、定例と位置づけられない(特に分配開始初期の四半期ごとなどと判断できなかった場合など、不定期に出されているとこちらで判断した)分配金を除外して集計している点にご注意ください。

(弊ブログ独自の集計である点を予めご了承お願いします)

 

SCHD運用開始以降の分配金推移(一覧表)

SCHDは3/6/9/12月に分配金を受け取ることができます。

2021年の実績を反映した過去の分配金一覧表は以下のとおりです。

⑨ SCHD 分配金一覧表

現状、非常に安定した推移といっていいでしょう、力強い増配傾向が確認できます。

 

【参考】2021年vs2020年 分配金推移の比較

直近1年(2021年)の四半期分配金を、その前年(2020年)と比較してみた結果です。

(オレンジが増配率)

⑩-1 SCHD 2021年12月 vs2020年 増配率と分配金実績、株価と利回り推移 

2021年は年間を通じて、どの四半期でも増配基調を維持、安定感のある推移でした。

結果的に年間で約10.9%の増配で着地し、過去からの増配記録を更新しています。

 

SCHD運用開始以降の分配金推移(毎回受け取り分配金の推移)

株価と分配金(毎回)の推移は以下のとおりです。

⑪ SCHD 分配金推移(月別)

安定感のある、右肩上がりの傾向は非常に頼もしいの一言です。

2022年の(もしかすると冴えないパフォーマンスになるかししれない)相場環境で、どのような推移を示すのか、新たな注目点になりそうです。

 

SCHD運用開始以降の分配金推移(年間受け取り分配金の推移)

1年間の分配金(年間合計)と、12月時点の株価を用いて表示しています。

⑫ SCHD 分配金推移(年別)

設定来、今のところ一度も減配実績はありません。

株価成長とあわせ、分配金も年々着実に増えてきています。

常に成長を維持している点も米国で非常に人気が高く、注目が集まっている点だと評価しています。

 

SCHD運用開始以降の株価と分配利回りの推移

2022/2/20日現在(2022/2/18終値$77.34)と直近4回の分配実績から算出した結果は2.91%程度です。

注1:目安程度にお考えください。

注2:この分配金利回りは今回の記事更新(2021年データ更新時)の内容です。2022年以降、最新の参考目安や分配金実績については、毎回の分配金が出た後に別途記事を作成していこうと考えます。

⑬ SCHD 株価と分配利回り

概ね3%を切るくらいの水準で推移している印象ですので、VYMと同程度と考えておけばよさそうです。

 

SCHD運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年)

SCHDの2021年分配金実績反映後の増配率を計算した結果、以下のようになりました。

注:弊ブログ独自の分配金実績集計に基づいて、私的に計算した値となりますので、正確性を保証するものではありません。数値の妥当性については他サイトと比較していただくなど自身で別途、検証していただくようにお願いします。あくまで参考程度にご覧ください。

⑭ SCHD 運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年)

近年は2桁増配を繰り返し、3年スパン、5年スパンで見ても2桁成長をキープしています。

これを見るだけでも2022年以降に期待してしまう推移といえないでしょうか。

 

余談ですが、SCHDは2011年設定ですが、上記分配金推移には含めていません。

これは他のETFと同様、初期に出された「定期的ではないと弊ブログで判断した」分配金を含めていないためです。

参考に2011年にだされた分配金を含めた計算結果は以下のとおりです(他サイトなどで必ず比較してみてください)

⑭ 【参考】 2011年を含めたSCHD 運用開始以降の分配金&増配率推移(1年、3年、5年、10年)

この場合、10年増配率が加わります。

10年増配率を計算したところ、約33.9%となりました。

(計算間違いの可能性もありますので、必ず他サイトでも確認してください)

1発目として、かなり高い10年増配率が表示されましたのでびっくりしましたが、余計に2022年の相場環境でどのようなパフォーマンスを示すか注目してしまいます。

 

分配金年合計($)と1年増配率(%)

2021年分配金実績を踏まえ、参考に年合計の分配金と増配率の推移グラフ(更新版)を下に掲載しておきます。

(視認性をあげるため、分配金初期の桁外れな値は除外していることもあります、ご了承ください)

【2022年3月3日追記】分配金年合計と増配率推移グラフに、比較単位スパンでの差額推移を追記してみました(以下、3年と5年にも反映)

⑮-1 SCHD 分配金年合計と1年増配率の推移グラフ

まだ一度も減配がありませんので、当たり前ですが増配率はマイナスを記録していません。

非常に注目される高い増配率を近年は維持していることが確認できます。

 

分配金年合計($)と3年増配率(%)

⑮-2 SCHD 分配金年合計と3年増配率の推移グラフ

3年でみても徐々に切り上がっていますので、余計に注目されます。

 

分配金年合計($)と5年増配率(%)

⑮-3 SCHD 分配金年合計と5年増配率の推移グラフ

5年でみても約12%と高水準で維持していますので、楽しみが広がるところです。

(ちなみに10年増配率は、弊ブログ基準では来年(2023年)から掲載させていただきます)

 

【参考】株価終値ベースでの過去推移

この内容は、株価の終値を用いて、前日/前月/前年末日など、さまざまなスパンの株価差をもとに、弊ブログで独自に参考集計したものとなります。

株価終値ベースですので、分配落ちなどの影響が含まれることにはなりますが、目に見える実績としての推移をまとめたものです。

あくまで過去の実績(過去はこうだった)というものですが、少しでもなにかの参考になれば幸いです。

 

2021年 日々騰落率の推移

2021年に限定した「日々騰落率」(前日終値と当日終値の差から算出)を月別に表示した参考グラフです。

⑯ 2021年の年間株価推移と月別騰落率推移グラフ

SCHDの2021年は+2.8%、-2.1%程度の範囲内で推移していました。

2021年は比較的、穏やかな相場だったといえるかもしれません。

 

年別上昇率の推移(2021年終了時点)

前年最終日の終値と当年最終日の終値の差から算出した「年別上昇率」です。

また、年上昇率をもとにカウント月の回数からならした月平均上昇率を参考に掲載しています。

⑰ 年別上昇率-SCHD Close上昇率 (2021年終了時点)

2011年、設定来の大きな調整はコロナショック時だったと思いますが、結果的に2020年コロナショックがあった年も、その後の回復でプラスに着地しています。

2021年を株価終値ベースでみた年間上昇率は、計算上約+26.02%でしたので、過去2番目に大きな上昇だったことがわかります。

(分配金リターンは除く)

 

SCHD設定以降の株価と日々騰落率の推移(2021年終了時点)

こちらは設定来株価推移に、日々の騰落率(前日終値と当日終値の差から算出)を追加したグラフです。

⑱ SCHD設定以降の株価と日々騰落率の推移(2021年終了時点)

株価は10年程度でおおよそ3倍($25→$75以上)となっています。

米国でもVYMやVIG以上に人気が高いETFですので、今までと相場環境が大きく変わりそうな2022年の推移が注目されます。

 

月間上昇率の推移(2021年終了時点)

前月最終日の終値と当月最終日の終値の差から算出した「月別上昇率」と、「月別の勝率」などをまとめて一覧表にしたものです。

⑲ 月別上昇率-SCHD Close上昇率(2021年終了時点)

 

上記一覧表の推移を、各年の月別上昇率としてまとめたグラフは以下のとおりです。

注:各月の最大上昇率を青色で、最大下落率を赤色で表示

⑳ 月別上昇率-SCHD Close上昇率 月別推移グラフ(2021年終了時点)

 

上記一覧表の推移を、「プラス終了月回数」、「プラス終了勝率」、「月&年別最大上昇率」、「月&年別最大下落率」でグラフ化したものは以下のとおりです。

注1:それぞれ1位をピンク色、2位を水色、3位を黄色、ワースト1位を赤色で表示

注2:設定来集計のためカウント回数の都合上、1月〜10月は総カウント10回、11月〜12月は総カウント11回と差があります

㉑ 月別上昇率-SCHD Close上昇率 月別勝率、平均上昇率などのグラフ(2021年終了時点)
  • 2021年は月上昇率でみて2月、3月、12月は過去最高を更新
  • 逆に2021年に最低を更新したのは9月、11月
  • 4月は勝率70%、あまり下落しにくい月(最大で-1.12%)
  • 7月は勝率90%、好調な月
  • 11月も勝率約91%(月間1位)でほぼ負けなし
  • 勝率が低い月は1月、6月(ともに40%)だが、ならして平均でみるとプラス推移(1月約0.5%、6月約0.3%)
  • 過去実績でならして月上昇率がマイナスなのは9月のみ(それでも約-0.3%程度)

 

このETFは株価、分配金どちらも大注目です。

さて、2022年は記録をどう更新するのでしょうか?

 

個人的な感想

上を向いて上昇しているイメージのイラスト

1年間、自分なりに色々と紹介、比較などをしてきましたが、注目しているETFの筆頭は今でもSCHDです。

いかんせん、国内で簡単に購入できないのがネック、大手証券会社でチャールズ・シュワブを取り扱ってくれるところが現れれば、個人的には真っ先に口座を開設したいくらいです。

ただ、現状はその夢は叶いませんので、高配当ETFならVYM、増配やクオリティならVIGやDGRWといったところが現実的でしょうか。

(SCHDが取り扱ってもらえるなら、これらのETFより断然購入したいのはSCHD)

 

このようなETFが米国にはまだゴロゴロしているのでしょうか。

さすがに投資の本場である米国ならではというところでしょうか。

改めて米国の投資環境(有望なETFの数々や、端株の再投資制度などといった各種の制度)が羨ましくも感じてしまいます。

 

2022年(もしかするとしばらく)のパフォーマンスは、今まで通りとはいかないかもしれませんが、それでも過去のパフォーマンス推移は無視できないほど優秀かつ注目です。

 

夜でも枕を高くして寝ることができ、長期で保有し続けられるETFというのは、VYMやVIGなども含め(近年のパフォーマンスのみに目を奪われず)、長期にじっくり腰を据えてホールドすることができる、奇をてらわないETFであろうと思います。

SCHDはこのような観点からも王道の銘柄群を揃えつつ、株価と分配金の両取りも期待できる、成長性の高いETFと評価していますので、これからも注目していきます。

 

この記事がなにかの参考になれば幸いです。

それではまたっ!!