ETF/投資信託

【DGRO】iシェアーズコア配当成長ETFのご紹介!

こんにちは、おーです!

 

本日は米国ETFのiシェアーズコア配当成長ETF【DGRO】について、ざっくりご紹介させていただきます。

 

【2021年11月16日追記】

かなりの悲報です、2021年11月15日付けでサクソバンク証券の米国ETF取扱銘柄が大幅に制限されることになり、このような優良、興味深いETFはサクソバンク証券では購入できなくなりました。

 

2021/12/26追記:2021年12月分の分配金実績を反映

2021/9/26追記:2021年9月分の分配金実績を反映

2021/9/4追記:長期比較しているETF同士の年間トータルリターン状況を掲載

 

記事の概要/投稿時期 件名(クリックで記事へジャンプ)
比較/2021年6月 【比較】クオリティETF SCHD vs DGRO(2021年6月)
比較/2021年6月 【比較】クオリティETF DGRW vs DGRO(2021年6月)
比較/2021年4月 【比較】クオリティETF DGRW/SCHD/DGRO vs VIG(2021年3月)
紹介/2021年3月 【DGRO】iシェアーズコア配当成長ETFのご紹介!(本記事)

 

【DGRO】iシェアーズコア配当成長ETFのご紹介!

【DGRO】iシェアーズコア配当成長ETFとは

DGROは2014年に設定、アメリカに上場された、運用開始からまだ6年と運用期間の短いETFです。

ティッカーシンボル DGRO
名称 iShares Core Dividend Growth ETF
(iシェアーズ・コア・ディビデンド・グロースETF
ベンチマーク Morningstar US Dividend Growth Index
(モーニングスター・US・ディビデンド・グロースインデックス)
設定日 2014/6/10
ETF純資産総額 15.77B (約1.5兆円、1$=100円換算)
投資銘柄数 391
経費率(年率) 0.08%
算出方法 配当ドル加重
分配金など 分配金あり、年4回(3/6/9/12月)
運用会社 ブラックロック

注1:ETF純資産総額はyahoo!finance USAより引用

注2:銘柄数、経費率などに関する情報はブラックロックHP(iShares Core Dividend Growth ETF)から引用(2021/3/12時点)

 

連動指数 モーニングスター・US・ディビデンド・グロースインデックスとは

モーニングスター米国配当成長指数は、モーニングスターUSマーケットインデックス(Morningstar US Market Index)の派生インデックスで、継続的な配当成長の歴史を持つ米国を拠点とする証券へのエクスポージャーを提供することを目的としています。

※:モーニングスターUSマーケットインデックスは、米国株式時価総額の97%を占めるインデックス

 

その他の主な特徴は以下のとおりです。

  1. モーニングスターUSマーケットインデックスの対象銘柄から選定
  2. 企業が投資家に支払う配当金の総額に応じて構成銘柄を加重したインデックス(構成銘柄を、その企業が投資家に支払った配当金の総額に応じて加重平均するインデックス)
  3. 適格な配当を支払っていること(配当利回りの上位10%は除外)
  4. 最低5年間の継続的な年間配当成長があること
  5. 配当金を継続的に増加させるための大きな余裕があること( コンセンサス予想利益がプラスであり、配当性向が75%未満など)
  6. REITは除外される
  7. 四半期ごとにリバランス、銘柄の再構築は年1回(12月)

 

市場で不人気となり配当利回りがあがった銘柄は除外されつつ、還元した配当総額が大きくなればその銘柄はウェイトが増えることになります。

配当利回りが高い銘柄に特化(割安銘柄への投資)というわけではなく、将来的な配当の成長性(増配)も勘案したクオリティを重視した銘柄が選択されているイメージに捉えました。

 

チャート

DGROの日足チャートです、記事作成時の株価は$47.56(2021/3/12終値)です。


パフォーマンス

ブラックロックHP(iShares Core Dividend Growth ETF)から引用しました(2021/2/28時点)。

トータル・リターン 年率(単位%) 税引前

1年 3年 5年 10年 設定来
市場価格 23.90 11.70 15.35 11.83
ベンチマーク 24.24 11.80 15.45 11.90

設定来で年11.83%の成長です。

 

累積(単位%)

1年 3年 5年 10年 設定来
市場価格 9.47 38.95 96.89 109.81
ベンチマーク 9.50 39.43 97.72 110.61

 

年次(単位%)

2016 2017 2018 2019 2020
市場価格 15.34 22.85 -2.30 29.91 9.47
ベンチマーク 15.32 22.97 -2.17 30.15 9.50

 

 

(参考)他ETFとのパフォーマンス比較

DGROは設定が2014/6/10と運用期間が短いのですが、S&P500ETFのVOOと比較してみました。

ETFreplay.comから引用させていただきました。

DGRO,VOO 2014年(DGRO設定以降)の比較チャート
パフォーマンス VOO > DGRO
ボラティリティー VOO > DGRO
ドローダウン DGRO > VOO

設定以降VOOを超えるパフォーマンスでしたが、コロナショック以降の直近ではVOOの伸びに逆転されています。

ドローダウンが一番大きかったので、その分回復に出遅れたのも一因でしょうし、直近リターンが高くなっているエネルギーセクターなどが含まれていないことなどもあると考えます。

 

下のグラフは上記で長期比較しているETF同士の年間トータルリターン推移の状況をまとめたものです。

注:2021年は年途中(掲載2021年9月4日)であることにご注意ください。

(PORTFOLIO VISUALIZERから引用)

DGRO,VOO年間トータルリターン 2015-2020年

DGRO,VOO年間トータルリターン 2015-2020年(2021年9月4日追加)

 

DGRO 保有銘柄、セクター構成

ブラックロックHP(iShares Core Dividend Growth ETF)から引用しました。

DGROの保有銘柄 上位20社と保有割合(円グラフ:%)

保有銘柄と保有割合はいずれも2021/3/11時点のデータとなります。

上位10銘柄が占める割合は約25.5%(11〜20位は約15.5%)と上位20銘柄で約41.0%となっています。

DGRO トップ20構成銘柄【2021年3月11日時点】 DGRO 保有銘柄 構成割合%【2021年3月11日時点】

保有銘柄が391ですので、かなり分散されています。

 

DGROのセクター構成割合(円グラフ:%)

2021/3/11時点のデータとなります。

上位セクターが占める割合は2位の情報技術までで約41.6%(3位のヘルスケアまで含めると約57.2%)となっています。

DGRO セクター構成割合%【2021年3月11日時点】 DGRO セクター構成割合一覧表【2021年3月11日時点】

エネルギーセクターは2021年上昇していますが、組み込まれていませんので、今後のパフォーマンスに影響するか興味深く見ていきたいと思います。

 

分配金の推移、増配率の推移

これ以降(グラフ表示も含めて)の分配金に関する表示はすべて米国課税(10%)および日本国内課税(20.315%)控除前の金額になりますので、ご注意ください。

表示されている金額の約71%が手元に入金されるイメージでお考えください。

確定申告で外国税額控除の手続きをすれば、米国課税(10%)部分をある程度、取り戻す事は可能ですが、自身の収入に応じて取り戻せる金額は異なります。

 

DGRO運用開始以降の分配金推移(一覧表)

DGROは3/6/9/12月に分配金を受け取ることができます。

DGRO設定以降の定例(四半期)の分配金を一覧表にしたものは以下のとおりです。

注:定例と位置づけられない(不定期に出されているとこちらで判断した)分配金を除外しています。弊ブログ独自の集計であることをご了承お願いします。

DGRO 分配金一覧表

 

DGRO運用開始以降の分配金推移(毎回受け取り分配金の推移)

株価と分配金(毎回)の推移は以下のとおりです。

DGRO 分配金推移(月別)

 

DGRO運用開始以降の分配金推移(年間受け取り分配金の推移)

1年間の分配金(年間合計)と、12月時点の株価を用いて表示しています。

DGRO 分配金推移(年別)

まだ期間が短いですが、着実に右肩上がりで増配しています。

2020年も前年比10.5%程度の増配がありましたので、これからも引き続き期待できそうです。

 

DGRO運用開始以降の株価と分配利回りの推移

2021/3/16日現在(2021/3/15終値$47.83)と直近4回の分配実績から算出した結果は2.15%程度です。

注1:目安程度にお考えください。

注2:この分配金利回りは紹介記事作成時点の内容です。最新の参考目安については、下の「増配率と分配金実績、株価と利回り推移 2021年vs2020年」の欄に掲載しています。

 

DGRO 株価と分配利回り

分配利回りは、平時はおおよそ2.0〜2.5%程度で推移といったイメージかと思います。

 

DGRO運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年、トータル)

増配率を計算した結果、以下のようになりました。

注1:私的に計算した値となりますので、正確性を保証するものではありません。数値の妥当性については他サイトと比較していただくなど自身で別途、検証していただくようにお願いします。あくまで参考程度にご覧ください。

注2:定例と位置づけられない(不定期に出されているとこちらで判断した)分配金を除外しています。弊ブログ独自の集計であることをご了承お願いします。

DGRO 運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年、トータル)

 

参考ですが、定例と判断した以外の分配金を(出された分配金をすべて)考慮した場合の増配率は以下のとおりです。

(あくまでも把握できた範囲での集約ですし、いずれにしても正確性を保証するものではありません)

【参考:定例以外の分配金も考慮した場合】DGRO 運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年、トータル)

 

参考に年合計の分配金と増配率の推移グラフを下に掲載しておきます。

(以下のグラフは弊ブログ独自の集計により算出した上側の増配率表をもとに作成しています。視認性をあげるため、分配金初期の桁外れな値は除外していることもあります、ご了承ください)

 

分配金年合計($)と1年増配率(%)

DGRO 分配金年合計と1年増配率の推移グラフ

 

分配金年合計($)と3年増配率(%)

DGRO 分配金年合計と3年増配率の推移グラフ

 

分配金年合計($)と5年増配率(%)

DGRO 分配金年合計と5年増配率の推移グラフ

 

増配率と分配金実績、株価と利回り推移 2021年vs2020年 (2021年12月分配金後)

2021年と2020年を比較した増配率(%)と、各年の分配金実績を以下に掲載しています。

また、直近株価($)と分配金利回り(%)も参考に掲載しています。

注:とくに分配利回りは、ご自身で他サイトなどを含めて改めてご確認ください(あくまで参考目安程度にお考えください)

DGRO 2021年12月 vs2020年 増配率と分配金実績、株価と利回り推移 

 

個人的な感想

値動きを観察しているイメージのイラスト

設定から短いですが、コロナショック前まではVOOをアウトパフォームするほどのパフォーマンスでしたので、将来も楽しみなETFではないかと思います。

ボラティリティーはVOOより低いですが、ドローダウンが少し大きめということでしたが、そこまで気にするほどではないかなと個人的には思いました。

 

連続配当を重視しつつ、配当利回りが高すぎる銘柄に対しては投資をしないなど、まだまだ成長性を残している銘柄を選定するよう考慮されており、似たようにクオリティに特化したETFで類似するDGRWや、連続増配のVIG、パフォーマンスが特筆に値する(と個人的に注目している)SCHDなどと競えそうな優秀なETFだと思います。

 

経費率も0.08%と安いので選択肢に加えたいところですが、残念ながら国内大手証券会社で購入できない(サクソバンク証券なら可能)という現状です。

 

一般口座での取引はいまのところ考えていないので、現時点では機会損失となるため残念ですが、サクソバンク証券の特定口座対応を待ちつつ、これからもパフォーマンス推移を見ながら候補の一つとして検討していきたいと思います。

 

初心者なりのざっくりとしたご紹介記事ではありますが、少しずつ紹介した銘柄がたまってきたので、近々、簡単に比較してみたいと思います。

(2021年6月現在、サクソバンク証券の一般口座やむなしも踏まえつつ、相場変動時に向けた今後に備えるため購入も考え始めました。2021年6月以降、改めてSCHD/DGRWなどと、素人なりの個別比較をしてみたいと思います)

 

この記事がなにかの参考になれば幸いです。

それではまたっ!!