こんにちは、おーです!
相場が不安定な状況が続きますが、今回もつみたてNISA、夫婦の運用状況(16ヶ月目)をご紹介させていただきます。
わたしたち夫婦のつみたてNISAは、長期(20年後などの老後生活に備えた)視点での取り組みです。
淡々と自動設定で引き落としできる積立投資の手軽さと、非課税枠利用という恩恵を享受しつつ、将来に備えるための資産蓄積を図ります。
つみたてNISAに関する先月の運用実績は①をご覧ください。
また、つみたてNISA制度の概要など、つみたてNISAの詳細は過去に作成した記事は②を、我が家の運用方針などについて興味がある方は③をご覧いただければと思います。
【2022年4月末時点】つみたてNISA、夫婦の運用実績(16ヶ月目)
(本家ETFの)VTIとVTの4月状況などについて
まずは、我が家の購入する投資信託が連動を目指すETFのVTIなどについて、4月の変動状況を簡単に確認しておきます。
ちなみに以前、楽天VTという名で呼んでいた投資信託は、VTの他に連動するETFとして「VTI」と「VXUS」が追加されました。
これにより弊ブログでは(勝手ながら)、今後「楽天VT」と呼ぶのはやめて「楽天全世界」と呼ばせていただきます。
(上記の概要については、別記事「楽天VTの投資対象銘柄(組入れETF)に追加がありました」をご覧ください)
(本家ETFの)VTIとVT 4月の月間株価騰落率実績
2008年VT設定以降の各年別、VTIとVTの4月単月に対する月間上昇率を集計したグラフです。
(3月末終値と4月末終値の差から算出)

例年、相場が堅調な4月というイメージでしたが、2022年は地合いが異なりました。
調べた範囲において、過去最大の月間下落(VTI約-9.1%、VT約-8.1%)を記録しました。
地政学リスクやインフレ、利上げ対応など様々な要因が混沌と重なり合い、とにかく不安定な相場環境が続いているように見受けられます。
(本家ETFの)VTIとVT 月間株価騰落率 集計実績
こちらもVTと時期をあわせて2008年以降について、月間でどの程度下落したのかを回数で集計してみたものです。
注:<0や<-1%などにも今回の下落を踏まえた回数は加算されています。黄色の着色部は、今回の下落値はこの部分に該当するという意味合いで着色したものです

4月はVTI約-9.1%、VT約-8.1%でしたので、それぞれ「-7%以下」に該当します。
VT設定2008年以降で集計したところ、同程度の下落した月はVTIで12回、VTで13回でした。
総数166回(166月)に対して13回程度ですので、約8%程度の出現確率で下落した月でした。
(本家ETFの)VTIとVT 月間株価騰落率 推移グラフ
こちらはVTと時期をあわせて2008年以降について、月間騰落率推移をグラフ化したものです。
VTIの推移グラフ

VTの推移グラフ

2022年4月1日〜5月6日のVTIとVT推移実績チャート
VTIとVTの4月1日からを確認した推移です(日足)。
(こちらは一部5月の状況も含みます)

4月はほぼ下がりっぱなし、例年の(4月特有の)堅調さは見る影もない状況でした。
それだけ現在の不透明感を投資家が毛嫌いしているのだということがよくわかります。
5月に入ってからも(FOMCを終えて)急上昇したかと思えば、翌日にはそれ以上に下落するという、上下変動が非常に激しい相場環境が続いています。
2022年 年初来のVTIとVT推移実績チャート
年初来からの推移として、2022年1月3日〜5月6日の日足推移チャートも確認しておきます。

年初来からみると、VTI約-15.2%、VT約-14.9%となっています。
2022年はアップダウンしながら右肩下がりが継続しているという、厳しい相場環境が続いていることが、この年初来推移チャートからも確認できます。
2022年 年初来のドル円推移実績チャート
年初来からの推移として、凄い勢いで進行している円安の状況も、ドル円相場で確認しておきます。
(2022年1月3日〜5月6日の日足推移チャート)

3月ごろから円安傾向が一気に加速、現在は130円程度で推移しています。
(為替も読めませんが)今後、米国の金利上昇にあわせ、まだ円安が進む可能性もありえそうです。
円安=円の価値が下がるということでもありますし、日本円だけを保有しておくことにも一定のリスクがあるということになります。
また現在、日本国内でも様々な原料などの値上げを受け、日常、恒常的に購入する商品などの値上げが止まりません。
円安の影響も大きいですし、このような現状に加え、物価高騰(商品価格に対してお金の価値が下がっている)などもあります。
知らずに過ごすのか、知っているのなら自分なりに何らかの対策を考えるのかによって、将来への備えは大きく変わることになるでしょう。
運用16ヶ月目経過時点(2021年枠+2022年枠)運用実績集計表
ということで、2022年4月の推移実績などを確認しましたので、運用実績紹介に入ります。
我が家は積立2年目となります。
2021年枠(積立終了部分)と、2022年枠(積立中)の運用状況をまとめた表はこちらです。
(運用16ヶ月目終了時点の、5月2日に集計した結果を表示)

2022年4月の投資実績をもって、いよいよ投資総額累計が夫婦合算で100万円を超えました。
相場は軟調ですが、2021年から継続していたこと(プラス為替が円安に振れている影響)もあり、2022年4月終了時点、全体の損益額では約+10.3万円という結果でした。
(先月の約+15.7万円からは-5.4万円程度の減少)
損益率も先月+15.7%⇒+9.7%まで低下しましたが、まだ全体ではプラスをキープしています。
2021年枠運用実績のその後(開始から16ヶ月)
以下のような観点から弊ブログでは年別の運用状況も参考に継続観察していこうと思います。
- 初心者の方がつみたてNISAの運用をよりイメージできるのではないか(年単位での投資というイメージがつかみやすいかもしれない)
- 各年別の運用状況という観点でも年単位の推移に興味がある
- 20年後など取り崩しを年単位で行う可能性が高いかもしれない
- 複利がどのように働いていくかよりイメージが広がらないか(伝わらないか)
積立終了した2021年枠に対する今後のイメージ

注:11年目〜19年目の表示を省略しています
2021年に対してすでに投資可能枠(■部分)は終了していますので、もうこの枠に積立することはできません。
あとは非課税枠で運用という観点でみれば19年間(2040年12月まで)、寝かせて増えることを願うのみです。
積立終了した2021年枠の運用状況 集計表
寝かせて増やす状況に突入した、2021年枠の2022年4月末時点の経過です。
(下の表は、全体の集計表から2021年に関する部分のみを抜粋した表)

2021年枠に限定した先月比実績はもちろん減少でした。
- VTI約+14.9%(先月末約+20.4%、差約-5.5%)
- VT約+10.5%(先月末約+15.4%、差約-4.9%)
- 2021年枠夫婦合算で約+12.7%(先月末約+17.9%、差約-5.2%)
夫婦合算:楽天VTI+楽天全世界 資産残高(2021年枠 運用16ヶ月末時点)
夫婦二人分の2021年枠、合算推移表示グラフです。

【2021年運用状況 夫婦合算 16ヶ月目終了時点】
累積投資額 | 799,992円[ 0円 ] |
---|---|
月末残高 | 901,875円 |
損益額 | +101,883円(-41,546円) |
損益率 | +12.73%(-5.19%) |
( )内は先月損益額と損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
2022年に入り、階段上に表示している積立額が増加していません。
これは、すでに投資可能な期間(2021年)が終了しており、積立できない枠であることを示しています。
もうこの枠に追加で投資することはできませんので、あとは売却までの期間、寝かせて増やすのみの枠ということになります。
2022年4月末時点の(2021年枠)、個別運用状況は以下のとおりです。
2021年枠 | わたし/楽天VTI | 奥様/楽天全世界 |
累積投資額 | 399.996円 | 399.996円 |
月末残高 | 459,686円 | 442,189円 |
損益額 | +59,690円 (-21,942円) |
+42,193円 (-19,604円) |
損益率 | +14,92% (-5,52%) |
+10.54% (-4.9%) |
( )内は先月損益額と損益率を示す
夫婦合算:月別の夫婦損益率と平均(2021年枠 運用16ヶ月末時点)
2021年投資分に対する月別の損益率推移です。

先月は1ヶ月横ばい後の急激な回復(円安影響)でしたが、今回は相場下落の影響を多分に受け、損益率も下落しています。
2022年に入り、相場の不安定さがよく分かる推移となっています。
2022年枠への積立状況(積立4ヶ月目)
現在投資が可能な2022年枠に対する積立は4ヶ月となりました。
積立中の2022年枠に対する今後のイメージ
2022年枠に対する現状は、以下のようなイメージです。
(図は2021年に積立を開始した、我が家の前提で記載しています)

いまは積立期間が2022年にシフトしたので、この枠の20年目を迎えるのは、2041年12月です。
まさに今、積立中の枠(黄色■部分)ということになります。
積立中の2022年枠の運用状況 集計表
積立中の2022年枠に対する、2022年4月末時点(4ヶ月経過時点)の集計状況です。
(下の表は、全体の集計表から2022年に関する部分のみを抜粋した表)

先月初めてプラス推移で終了していましたが、今月もかろうじてプラス推移となりました。
(先月末確認時は楽天VTI約+7千円、楽天全世界約+6千円だった)
夫婦合算:楽天VTI+楽天全世界 資産残高(2022年枠 積立4ヶ月末時点)
積立中の2022年枠に対する、二人分の合算推移表示グラフです。

【2022年運用状況 夫婦合算 4ヶ月目終了時点】
累積投資額 | 266,664円[66,666円] |
---|---|
月末残高 | 268,448円 |
損益額 | +1,784円(-11,703円) |
損益率 | +0.66%(-6.08%) |
( )内は先月損益額と損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
個別2022年4月末時点の(2022年枠)の運用状況は以下のとおりです。
2022年枠 | わたし/楽天VTI | 奥様/楽天全世界 |
累積投資額 | 133,332円 [33,333円] |
133,332円 [33,333円] |
月末残高 | 134,594円 | 133,854円 |
損益額 | +1,262円 (-6,056円) |
+522円 (-5,647円) |
損益率 | +0.94% (-6.37%) |
+0.39% (-5.77%) |
( )内は先月損益額、損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
夫婦合算:月別の夫婦損益率と平均(2022年枠 積立4ヶ月末時点)
2022年投資分に対する月別の損益率推移です。

楽天VTIも楽天全世界も重なり合うほど拮抗しています。
為替の影響で円換算ではかろうじてプラス損益率ですが、仮にドルベースで考えるなら大きくマイナスでしょう。
20年の長期投資がまだ始まったばかりですから、特に気にする必要などありませんね。
2021年枠+2022年枠全体の運用実績(開始から16ヶ月目)
最後につみたてNISAを通じての全体合計をご紹介して終了とさせていただきます。
つみたてNISA枠全体に対する今後のイメージ
合計のイメージは以下のとおりです。

この部分のご紹介は、通年合算ですので、毎年枠も積立額も増えていくことになります。
つみたてNISA枠全体(2021年枠+2022年枠)の運用状況 集計表
2021年と2022年合算集計の結果です。
注:このトータル部分だけ、全体をご紹介したあとに、それぞれ個別の資産トータル推移も参考に表示しておきます

個別の投資先に対し、2021年+2022年の通年トータルでみると以下のとおりです。
- わたし:楽天VTI+11.42%(先月差-6.37%)
- 奥様:楽天全世界+8.0%(先月差-5.59%)
- 夫婦合算:楽天VTI+楽天全世界+9.71%(先月差-5.98%)
楽天VTIのほうが、楽天全世界より若干大きく変動しています。
夫婦合算:楽天VTI+楽天VT 資産残高(2021年枠+2022年枠 16ヶ月末時点)
夫婦の現時点で最新の、つみたてNISA全体の運用状況です。

【2021+2022年運用状況 夫婦合算 16ヶ月目終了時点】
累積投資額 | 1,066,656円[66,666円] |
---|---|
月末残高 | 1,170,323円 |
損益額 | +103,667円(-53,249円) |
損益率 | +9.71%(-5.98%) |
( )内は先月損益額と損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
夫婦合算:月別の夫婦損益率と平均(2021年枠+2022年枠 16ヶ月末時点)
夫婦の最終的な、つみたてNISA全体の運用状況に対する月別の損益率推移です。

急上昇(急回復)、急下降とアップダウン激しい相場が続きます。
夫婦合算:資産配分(2021年枠+2022年枠 16ヶ月末時点)
直近の資産配分状況は以下のとおりです。

【参考:楽天VTIトータル推移】
楽天VTIのみの通年運用実績推移も参考にご紹介しておきます。

【2021+2022年運用状況 わたし/楽天VTI】
累積投資額 | 533,328円[33,333円] |
---|---|
月末残高 | 594.280円 |
損益額 | +60,952円(-27,998円) |
損益率 | +11.42%(-6.37%) |
( )内は先月損益額と損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
【参考:楽天全世界トータル推移】
奥様の楽天全世界の通年運用実績推移です。

【2021+2022年運用状況 奥様/楽天全世界】
累積投資額 | 533,328円[33,333円] |
---|---|
月末残高 | 576,043円 |
損益額 | +42,715円(-25,251円) |
損益率 | +8.00%(-5.59%) |
( )内は先月損益額と損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
相場環境が2021年からガラッと変わり、下手に動くとやけどしそうな相場となっています。
過去、好調な4月も大きく下落する結果となりましたし、5月は相場格言でも「セルインメイ」など様々な事が言われます。
まだまだこれから大きく変動することでしょう。
ですが、こんなときこそ、愚直な積立投資の真骨頂です。
できる範囲の投資で将来に備えつつ(いまは相場に極端に近づかずに忘れるくらいで)、家庭や趣味、仕事などに意識を向けておくといった程度でちょうどよさそうです。
円安に対して海外資産を保有したり、インフレなどに備えて現金から株式などに資産の形を変えておくなど、各家庭や個人で考えられる対策は色々とあるでしょう。
これらの対策は結果的に(例えば投資環境の地合いが悪くて、たとえすぐに実を結ばないとしても)、自身の将来に向けた備えであり、資産増加に貢献してくれると、わたしは信じています。
知っていて、かつ実践できる人だけが結果として恩恵を得られる権利を持つ、そんな世界ですね。
わたしは今後もこのように信じて、投資を実践していきます。
また来月、経過を観察したいと思います。
それではまたっ!!