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【概要】つみたてNISA制度の利用状況について(2021年3月末時点)

こんにちは、おーです!

金融庁のホームページに「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について(2021年7月16日)」という内容で、各NISA口座制度の利用状況などを四半期毎に調査、公表している内容がありました。

 

本日は、その中から「つみたてNISA」に絞ってざっくり概要をご紹介したいと思います。

(データは2021年3月末時点と2020年12月末時点の比較)

 

元データが気になるかたは、金融庁のページをご覧ください。

(外部リンク)NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について(金融庁HP)

 

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金融庁のデータはすべて数字などで記載されていたので、当該データをもとに概要把握のため弊ブログでグラフ化をしてみました。

 

【概要】つみたてNISA制度の利用状況について(2021年3月末時点)

NISA制度(全体)の利用状況について

まずはNISA制度(一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA)全体の状況です。

調 査 対 象

一般 NISA 取扱全金融機関 695 法人

つみたて NISA 取扱全金融機関 581 法人

ジュニア NISA 取扱全金融機関 318 法人

 

NISA口座数(2021年3月末時点)

非課税運用限度額が多く、昔から存在する一般NISAの利用者が群を抜いて多いですが、各口座を保有割合で表示して見ると、円グラフのとおりです。

非課税口座(全体を通じて)の利用者は「15,860,132口座」です。

つみたてNISAも約3,600,000万人、保有割合にして約22%のかたが口座を開設しています。

①NISA口座数(2021年3月末時点)

 

NISA口座における買付額(2021年3月末時点)

買付額は非課税運用限度額の差などもあり、現時点では圧倒的に一般NISAが多いです。

今後、つみたてNISAもさらに開設者数が増えていけば、徐々に増えていくでしょう。

②NISA口座における買付額(2021年3月末時点)

 

NISA口座(一般+つみたて+ジュニア)年代別口座数の推移

下の一覧は、3つのNISA口座(一般+つみたて+ジュニア)全体の推移を示しています。

③NISA口座(一般+つみたて+ジュニア)年代別口座数の推移

(左上一覧表)NISA口座全体で見ると、各年代とも少なくとも各年代100万人以上は口座を保有しているようです。

(右上円グラフ)保有割合で見ると、30代〜70代までが10%を超える口座保有割合となっています。

(左下棒グラフ)2020年12月〜2021年3月で、各年代ともに口座開設数は増加していることが確認できます。

(右下棒グラフ)全体の新規口座開設数を年代別で見ると、20代〜50代が10万人以上と圧倒的多数です。60代〜70代より、80代の口座開設が多いのも興味深いです。

 

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各年代とも口座開設数は増加しています。資産運用の必要性などに気付いて、非課税口座を有効活用するべく、早く始めようとする若い世代の動向も目を引きます。

 

つみたてNISA制度の利用状況について

つみたてNISA 年代別口座数の推移

ここからは、一般NISAとジュニアNISAの紹介は割愛し、つみたてNISAに限定してご紹介します。

下の一覧は、つみたてNISA口座の推移を示しています。

④つみたてNISA 年代別口座数の推移

 

(左上一覧表)つみたてNISA口座に限定して見ると、口座開設者は年代に応じて差があることがわかります。おもに、20代〜50代が多く、60代以降は順次減少傾向です。

(右上円グラフ)保有割合で見ると、20代〜50代までは15%を超えています。とくに30代と40代では25%以上と高い口座保有割合となっています。

(左下棒グラフ)2020年12月〜2021年3月で、30代では約20万人近いかたが口座を開設し、続いて40代、20代と続いています。とくに若い世代で口座開設数が増加していることが確認でき、30代では100万人を超えてきました。

(右下棒グラフ)30代では約20万人近いかたが口座を開設し、20代〜40代では総じて10万人以上が口座を開設し、若い世代の増加傾向が著しいこともみてとれます。

 

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制度の特性上、つみたてNISAは若いうちから始めておけば効果は絶大です。若い世代の将来に対する不安と、自己防衛のための投資に対する注目度の高さが伺い知れる結果ではないかと思います。

 

【参考】つみたてNISA 商品別買付額の推移

つみたてNISAでは金融庁の認めた限られた商品しか購入できません。

制度の特性上、長期投資を前提としており、やむをえないところですが、その中でもインデックス投信やアクティブ投信、(限られた種類の)ETFが購入できます。

つみたてNISAで購入されている種別を割合で参考に表示したものが以下の円グラフです。

(円グラフはイメージを掴むための参考です。一覧表の割合%と同一ではありません)

⑤【参考】つみたてNISA 商品別買付額の推移
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金融庁が認めた(手数料の安い)インデックス投信を選択しているかたが圧倒的です。ただ、アクティブ投信の割合も思ったより高いようにも感じました。

 

【参考】つみたてNISA 年代別買付額の増加率推移

退職金などでの運用なのでしょうか?要因は不明ですが、2021年3月末時点で顕著な増加は60代>20代>30代・・・と続いていることが確認できます。

⑥【参考】つみたてNISA 年代別買付額の増加率推移
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若い世代が多く投資している現状から、制度を有効活用したいという意気込みなどが感じられます。わたしも有効に活用していこうと思います。

 

個人的な感想

前を向いて歩いているイメージの写真

このようなデータを見てみると、興味深いものですね。

より制度に興味が湧くこともあるでしょうし、たまには全体を俯瞰してみることも大切に思います。

今後も定期的にご紹介しつつ、自分のモチベーション維持にも繋げていきたいと思います。

 

投資可能人口全体で見れば、まだまだ浸透しているとは言えないのでしょうが、少しずつ裾野が広がっているようにも見受けられますでの、わたしも頑張ろうと改めて感じました。

 

つみたてNISAは長期投資で資産を育てるというコンセプト上、資産の形成にどうしても時間を必要とします。

逆にいうと、個人投資家の唯一の武器である時間を有効に味方につけることができる投資手段とも言えます。

 

今後、資産運用が必須の日本において、このような非課税制度の有効利用は、個人の家計管理における必須知識と、将来に備えた必須行動になっていくと思います。

制度を知って、有効に活用していくスキルが嫌でも求められる時代になったということです。

iDeCoと違い、つみたてNISAは途中でお金が必要になった場合は、必要な分だけ売却できるというのも、少しは安心材料になるのではないでしょうか。

(元本を毀損するリスクがあることに代わりはありませんが)

 

長期投資では年数に応じて徐々に価格変動のリスクなどが小さくなっていくというデータもありますので、いかに長く続けられるかが大切です。

個人的には若いときに知っているのなら利用しない手はない、複利を味方につけるために少しでも時間を無駄にせず、少額からでもすぐに利用するほうがいいと思います。

 

リスクを取らないリスクということも認識し、引き続きわたしも将来に備えて行きます。

 

この記事がなにかの参考になれば幸いです。

それではまたっ!!

 

 

つみたてNISAに関する関連記事です。

つみたてNISA制度についてのご紹介記事

 

つみたてNISAについては少しずつ記事を充実させているところで、初心者のかたにわかりにくそうだなと(わたしが)感じている部分を以下、少しずつ記事にしています。

 

また、その他にも「つみたてNISAを学ぶオススメのYou Tube動画」、「我が家が保有している資産を選んだ理由」などは、このシリーズ記事を作り始めた初期に紹介しています。

つみたてNISA、夫婦の運用実績公開を始めた記事(資産の購入理由を含む)