ETF/投資信託

【SCHB】Schwab US ブロード・マーケットETFのご紹介!

こんにちは、おーです!

 

本日は米国ETFのSchwab US ブロード・マーケットETF【SCHB】について、ざっくりご紹介させていただきます。

 

2021/12/26追記:2021年12月分の分配金実績を反映

2021/9/24追記:2021年9月分の分配金実績を反映

2021/9/4追記:長期比較しているETF同士の年間トータルリターン状況を掲載

 

【2021年11月16日追記】

かなりの悲報です、2021年11月15日付けでサクソバンク証券の米国ETF取扱銘柄が大幅に制限されることになり、このような優良、興味深いETFはサクソバンク証券では購入できなくなりました。

 

【SCHB】Schwab US ブロード・マーケットETFのご紹介!

【SCHB】Schwab US ブロード・マーケットETFとは

SCHBは2009年に設定された、比較的歴史の長いETFです。

ティッカーシンボル SCHB
名称 Schwab US Broad Market ETF
(シュワブ・US・ブロード・マーケット ETF)
ベンチマーク Dow Jones U.S. Broad Stock Market Index
(ダウジョーンズ米国ブロード・マーケット指数)
設定日 2009/11/3
ETF純資産総額 21.44B(約2.1兆円、1$=100円換算)※
投資銘柄数 2,573
経費率(年率) 0.03%
算出方法 時価総額加重
分配金など 分配金あり、年4回(3/6/9/12月)
運用会社 チャールズ・シュワブ

注1:ETF純資産総額はyahoo!finance USAより引用

注2:銘柄数、経費率などに関する情報はシュワブHPから引用(2021/7/18時点)

 

連動指数ダウジョーンズ米国ブロード・マーケット指数とは

Dow Jones U.S. Broad Stock Market Index(ダウジョーンズ米国ブロード・マーケット指数)は、Dow Jones U.S. Total Stock Market Index(ダウジョーンズ米国トータルストックマーケットインデックス)のサブインデックスで、大型および小型の米国株式のパフォーマンスを測定します。

 

補足:Dow Jones U.S. Total Stock Market Index(ダウジョーンズ米国トータルストックマーケットインデックス)は、すべての適格な米国普通株式を含むようですので、VTIと同等というイメージです。

 

このETFに採用されているダウジョーンズ米国ブロード・マーケット指数は、

  • 900位以上の時価総額が大きな銘柄から750銘柄
  • 3000位以上のスモールキャップ構成銘柄から、時価総額の高い順に1,750銘柄
  • 中間クラスを除く、大型+小型クラスを選定している

ざっくり捉えると上記のようなイメージです。

 

チャート

2009年SCHB設定来の”週足”チャートです(青線は200日移動平均線)。

記事作成時の株価は$104.15(2021/7/16終値)です。

SCHB設定来の週足チャート(2021:7:16)

 

リアルタイムのチャートは下でご覧ください。

 


パフォーマンス

ファンド・パフォーマンス (単位%)税引前

1年 3年 5年 10年 設定来
基準価額 44.18 18.70 17.85 14.68 15.37
市場価格 44.28 18.69 17.85 14.68 15.37
ベンチマーク 44.20 18.71 17.86 14.68

設定来約15.37%と高パフォーマンスですので、今後も推移に期待したいと思います。

 

(参考)他ETFとのパフォーマンス比較

市場平均の代表として全米にまるっと投資しているVTIと比較します。

ETFreplay.comから引用させていただきました。

 

SCHB設定以降のVTIとの比較推移(2009年SCHB設定以降)

比較チャート SCHB,VTI (2009年SCHB設定以降)
トータルリターン VTI(427.9%) > SCHB(426.2%)
ボラティリティ SCHB(17.5%) > VTI(17.4%)
ドローダウン SCHB(-35.3%) > VTI(-35.0%)

線が重なりすぎて差がわかりませんが、数値でみると1.7%VTIのトータルリターンが高い結果となっています。

SCHBはミドルキャップが選定対象としてかなりの範囲除外されている認識ですが、米国全体に投資しているVTIとパフォーマンスにほぼ差がないことは非常に印象的に感じます。

 

下のグラフは上記で長期比較しているETF同士の年間トータルリターン推移の状況をまとめたものです。

注:2021年は年途中(掲載2021年9月4日)であることにご注意ください。

(PORTFOLIO VISUALIZERから引用)

SCHB,VTI年間トータルリターン 2010-2020年

SCHB,VTI年間トータルリターン 2010-2020年(2021年9月4日追加)

このようにVTIと全く遜色ありません、非常に優れたパフォーマンスを示しています。

 

SCHB保有銘柄、セクター構成

保有銘柄に関する情報:2021/7/15時点

セクター構成に関する情報:2021/3/31時点

 

SCHBの保有銘柄、保有割合(円グラフ:%)

上位10銘柄までの保有割合は約23.2%、20位までで約31.2%となっています。

上位構成銘柄はVTIと代わり映えはないという認識ですが、各銘柄の保有割合はVTIより若干多くなっています。

トップ20構成銘柄 SCHB(2021:7:15)

 

構成は約2,500銘柄ですので、VTIほどではありませんが、銘柄の分散はかなり効いています。

保有銘柄 構成割合  SCHB (2021:3:31)

 

参考に上位20位までの保有銘柄のセクター構成をグラフ化したものとなります。

【参考】トップ20構成銘柄のセクター構成 SCHB (2021:3:31)

 

SCHBのセクター構成(%)

ETF全体のセクター構成を表示したものです。

上位セクターが占める割合は2位のヘルスケアまで約39.2%(3位の一般消費財まで含めると約51.5%)となっています。

(データが2021/3/31時点のため、若干古いのでご注意ください)

セクター構成% SCHB 一覧表、円グラフ (2021:3:31)

 

参考に棒グラフ&レーダーチャートを掲載しておきますので、見やすい方で確認してください。

セクター構成% SCHB 棒グラフ、レーダーチャート (2021:3:31)

 

分配金の推移、増配率の推移

これ以降(グラフ表示も含めて)の分配金に関する表示はすべて米国課税(10%)および日本国内課税(20.315%)控除前の金額になりますので、ご注意ください。

一般的には表示されている金額の約71%が手元に入金されるイメージでお考えください。

確定申告で外国税額控除の手続きをすれば、米国課税(10%)部分をある程度、取り戻す事は可能ですが、自身の収入に応じて取り戻せる金額は異なります。

(証券会社によっては、分配金受け取りで強制的に円貨振替される場合、為替手数料などもかかることになると思われます)

 

SCHB運用開始以降の分配金推移(一覧表)

SCHBは3/6/9/12月に分配金を受け取ることができます。

ETF設定以降の定例分配金を一覧表にしたものは以下のとおりです。

注:定例と位置づけられない(特に分配開始初期の四半期ごとなどと判断できなかった場合など、不定期に出されているとこちらで判断した)分配金を除外しています。

弊ブログ独自の集計であることをご了承お願いします。

分配金一覧表 SCHB(2021:7:18)

(2021年は途中の小計が掲載されていますが、ご了承をお願いします。2021年の分配金合計は、下の「増配率と分配金実績、株価と利回り推移 2021年vs2020年」の欄に、今後は掲載していく予定です。)

 

SCHB運用開始以降の分配金推移(毎回受け取り分配金の推移)

株価と分配金(毎回)の推移は以下のとおりです。

分配金推移:月別 SCHB(2021:7:18)

VTIと同程度のトータルリターンを叩き出せるETFですので、株価成長とともに、分配金推移も右肩上がりで頼もしいETFです。

 

SCHB運用開始以降の分配金推移(年間受け取り分配金の推移)

1年間の分配金(年間合計)と、12月時点の株価を用いて表示しています。

分配金推移:年別 SCHB (2021:7:18)

米国の成長に見慣れてしまうと(当たり前に思えてしまうのが怖いですが)、こういった優良ETFをいかに長期でじっくり保有していくことが大切かを再認識することもできる力強い右肩上がりです。

 

SCHB用開始以降の株価と分配利回りの推移

株価$104.15(2021/7/16終値)と直近1年間の配当実績から算出した利回りは1.39%程度です。

注1:目安程度にお考えください。

2:この分配金利回りは紹介記事作成時点の内容です。今後の最新の参考目安については、下の「増配率と分配金実績、株価と利回り推移2021vs2020年」の欄に掲載し、随時更新をしていこうと考えています。

株価と分配利回り SCHB(20217:18)

 

SCHB運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年、10年)

増配率を計算した結果、以下のようになりました。

1:私的に計算した値となりますので、正確性を保証するものではありません。数値の妥当性については他サイトと比較していただくなど自身で別途、検証していただくようにお願いします。あくまで参考程度にご覧ください。

弊ブログ独自の集計であることをご了承お願いします。

運用開始以降の増配率推移 SCHB (1年、3年、5年、10年)

VTIと増配率を比較してみるのも面白そうです。

 

参考に年合計の分配金と増配率の推移グラフを下に掲載しておきます。

(以下のグラフは弊ブログ独自の集計により算出した上側の増配率表をもとに作成しています。視認性を高めるため、初期の桁外れな値は枠外表示としていることがあります)

 

分配金年合計($)と1年増配率(%)

分配金年合計と1年増配率の推移グラフ SCHB (2021年7月18日)

 

分配金年合計($)と3年増配率(%)

分配金年合計と3年増配率の推移グラフ SCHB (2021年7月18日)

 

分配金年合計($)と5年増配率(%)

分配金年合計と5年増配率の推移グラフ SCHB (2021年7月18日)

 

増配率と分配金実績、株価と利回り推移 2021年vs2020年 (2021年12月分配金後)

2021年と2020年を比較した増配率(%)と、各年の分配金実績を以下に掲載しています。

また、直近株価($)と分配金利回り(%)も参考に掲載しています。

注:とくに分配利回りは、ご自身で他サイトなどを含めて改めてご確認ください(あくまで参考目安程度にお考えください)

SCHB 2021年12月 vs2020年 増配率と分配金実績、株価と利回り推移 

 

個人的な感想

米国株式市場の写真

以前、WealthNaviの連動ETF選定に対する考え方を読んだ際、最後までVTIやS&P500ETFとともに米国市場に投資するETFの検討候補として残っていたこともあり、印象強く残っていたETFでしたので、今回思い出して調べてみました。

(最終的には日本でSCHBの取り扱いがなかったことから、途中で選考除外されたようです)

 

パフォーマンスはVTIと同等ですので、人生における資産形成に大きく貢献してくれると信じられる、長期投資に適したETFの一つではないかと思います。

 

日本ではVTIが手軽に(ETFでも投資信託でも)購入できるので、現時点で購入の必要性は低いのかもしれません。

ですが、資産が大きなかたなど、バンガード一辺倒になっていると資産運用会社の破綻が怖いといった理由で運用会社を分散させたいなどの要望に対しては、コアとするインデックスの筆頭として、大いに一考に値するETFだと個人的には思います。

 

残念ながらサクソバンク証券などでしか購入できない(手軽に購入できるとはいい難い)現状です。

投資の本場、米国にはわたしたちが日本の大手証券会社では(手軽にという意味で)購入が難しいですが、優秀なETFが多数存在していることと思います。

 

これから日本でもさらに投資の必要性が叫ばれ、門戸が開かれるのではないかと期待し、また、これからチャールズ・シュワブが日本の証券会社で手軽に購入できる日がくればいいなと願いつつ、ご紹介とさせていただきます。

 

この記事がなにかの参考になれば幸いです。

それではまたっ!!