ETF/投資信託

【更新】VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)2021年実績など

こんにちは、おーです!

 

VTIについて初期にご紹介した記事作成から約1年が経過します。

初期のご紹介記事は別記事「【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETFのご紹介!」に記載していますので、変更のなさそうな点などの細かな点は割愛しますが、2022年に突入したこともあり2021年実績を踏まえ、一部データを簡単に更新しておきます。

 

できるだけ、前回(直近ご紹介時などのデータ)と比較する形で変遷がわかるように、併記する形式で更新しておきます。

 

【2022年3月2日追記】分配金年合計と増配率推移グラフに、比較単位スパンでの差額推移を追記してみました

 

【更新】VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)2021年実績など

VTIとは

いまさらご紹介の必要すらないほど有名なETFです。

このETF1つで『米国株式市場の投資可能銘柄ほぼ100%』をカバーすることが可能です。

 

前回の記事ご紹介時には構成銘柄が約3,600銘柄でしたが、今回調べてみたところ(2021年11月30日時点データ)約4,150銘柄まで増えていました。

(VTIは2021年4月にDIAとの比較記事を作成していましたので、直近という意味ではこちらとの比較となりますが、今回はより古いデータとの比較という位置づけで、初期ご紹介記事と比較しています)

 

VTIの分散程度は、S&P500約8倍の分散といえばざっくりイメージが広がるでしょうか。

大型/中型/小型もすべて網羅、米国市場全体をカバーするという、まさに米国市場への「究極の分散」です。

 

チャート

ご紹介記事作成時(2021年1月下旬頃)の株価は約$200程度で推移していましたが、本記事作成時点(2022年1月10日)は、約$236程度となっています。

2022年突入そうそう、若干調整気味なことが確認できます。


トータル・リターン

トータル・リターン 年平均(単位%)

1年 3年 5年 10年 設定来
市場価格 25.64 25.76 17.97 16.29 9.04
基準価額(NAV) 25.72 25.76 17.98 16.29 9.04
ベンチマーク 25.72 25.79 18.00 16.31 9.06

設定以降、約21年ならして年平均9.04%の成長です(データは2021/12/31現在)。

 

累積リターン (単位%)

1年 3年 5年 10年 設定来
市場価格 25.64 98.91 128.50 352.45 494.82
基準価額(NAV) 25.72 98.89 128.61 352.40 494.79
ベンチマーク 25.72 99.02 128.73 352.89 496.74

設定以降の分配金を含めた約21年通しての累積リターンは約495%の成長です(データは2021/12/31現在)。

 

過去の結果が未来にそのまま継続するかは定かではありませんが、このような優良な資産を保有していること、長期で保有していくことが、わたし達の資産形成を助けてくれる可能性が高いと言える結果ではないかと個人的には考えます。

 

(参考)S&P500ETF(IVV)との参考比較① VTI設定来

初期ご紹介記事を作成した時点で、ブラックロックのS&P500に連動するETF(IVV)と参考に長期比較をしていました。

(ETFreplayから引用)

追跡調査ということで、こちらもIVVと比較します(VTI設定日起点2001年5月24日〜2022年1月5日)。

VTI,IVV比較チャート 2001年5月24日-2022年1月5日
トータルリターン VTI(503.0%) > IVV(438.4%)
ボラティリティ VTI(19.3%) > IVV(19.2%)
ドローダウン VTI(-55.4%) > IVV(-55.2%)

VTI設定来の長期で見れば、大型〜小型まですべてを網羅するVTIがパフォーマンス高い結果で推移していることは1年程度の経過観察では変わりありません。

 

(参考)S&P500ETF(IVV)との参考比較② 直近1年

比較対照は同一ETFで、期間を直近1年に絞って改めて比較してみます。

(ETFreplayから引用)

VTI,IVV比較チャート 2021年1月6日-2022年1月5日
トータルリターン IVV(27.1%)VTI(23.2%)
ボラティリティ VTI(13.7%) > IVV(13.1%)
ドローダウン VTI(-5.2%) > IVV(-5.1%)

過去1年を見ると、IVVがパフォーマンスが良い結果となりました。

大型株のみを保有するS&P500と比べ、小型株などのすべてを網羅するVTIが市場の動向によっては劣後する時期もあり得ることがわかります。

また、2種類のみの比較ではありますが、ボラティリティ、ドローダウンいずれもVTIのほうが若干劣る(変動が大きい)点も同様の理由からと推察します。

 

ちなみに、また違った期間(10年程度の期間)でみるとVTI、IVVともにパフォーマンスに差はほとんどありません。

どのような期間、切り口で比較するかで結果は変わってきます。

わたしは上記のようなパフォーマンス差が発生するかもしれない(逆に短期では劣後するかもしれないが)ことを考えるとS&P500よりもVTI派です。

この傾向が将来まで続くのかは不明ですが、いずれにしてもこれら2種類の指数を選択している時点で(ホールドし続ければ)、将来に明るい材料が持てると個人的には考えます。

あとは投資家の好みでいずれかを選択すればいいのではないかと思います。

 

(参考)S&P500ETF(IVV)との参考比較③ トータルリターン

下のグラフは上記で長期比較しているETF同士を別のサイトで改めて推移として比較してみた推移グラフです。

(PORTFOLIO VISUALIZERから引用)

VTI、IVVトータルリターン推移 2002-2021年

こちらは幾何平均などが表示されるので、別の意味でわかりやすいサイトで重宝すること間違いなしです。

VTI設定以降(初期に$10,000一括投資&配当再投資)の結果ですが、年平均VTI約9.9%、IVV約9.5%の成長実績といったことも確認できます。

 

(参考)S&P500ETF(IVV)との参考比較④ 年間リターン

下のグラフは上記で長期比較しているETF同士の年間トータルリターン推移の状況をまとめたものです。

(PORTFOLIO VISUALIZERから引用)

VTI、IVV年間トータルリターン 2002-2021年

推移は非常に拮抗しています。

大型株限定or全体網羅の変遷ということですが、時と場合によってそれぞれ差が生まれていることも確認できます。

 

保有銘柄、セクター構成

基本的には過去ご紹介記事との比較形式で掲載しています。

左(2022年1月時点)、右(2021年1月時点)を併記する形式としています。

注1:2022年1月時点データは2021年11月30日時点のバンガードHP情報より

注2:2021年1月時点データは2020年12月31日時点のバンガードHP情報より

 

VTIの保有銘柄 上位20銘柄

上位20銘柄が占める割合は以下のとおりです。

2022年1月時点:約32.0%(上位10位≒24.7%、11位~20位≒7.3%)

2021年1月時点:約30.1%(上位10位≒22.2%、11位~20位≒7.9%)

トップ20構成銘柄 比較 VTI(2022年1月9日)

時価総額加重のため、規模が大きい企業ほど保有割合が増えることになります。

2021年時点と比較して、Appleなど時価総額が増えた上位銘柄は必然的に保有割合が若干増加しています。

上位3銘柄は変化ありませんが、Facebook(現:Meta)が4位から8位へ、TESLAが5位から4位へなど、1年の比較ではありますが時代の変遷を組み込んでいることが確認できます。

 

米国市場を網羅するVTIにとって当たり前ではあったのですが、今回改めて確認するまで2021年初頭時点でVTIの第5位にTESLAが入っていたことを恥ずかしながら忘れていました。

このことからふと、過去S&P500にTESLAが採用される話題で盛り上がっていた時期があったことを思い出しました。

 

S&P500には新たな銘柄が採用されるとなにかと話題になったりもしますが、VTIにはこのような話題もなく、淡々と市場全体を網羅し続けます。

保有銘柄も1年前から約560銘柄増えています(2022年1月:4,136銘柄、2021年1月:3,577銘柄)。

このような点も全体を網羅するVTIの特徴だということを改めて思い出すとともに、すごいETFだと再認識しました。

 

【参考】VTIの保有銘柄 上位20銘柄が占めるセクター割合

こちらは弊ブログ独自集計で上位20銘柄がどのようなセクターに属するかを集計してみたものです。

注:のちほどご紹介するセクター分類や保有割合とは異なる可能性がありますので、あくまで弊ブログ独自集計の参考である点にご理解ください。

【参考】トップ20構成銘柄のセクター構成 比較 VTI(2022年1月9日)

(参考集計ではありますが)上位構成銘柄の大部分は情報技術に偏っていることも確認できます。

 

VTIの銘柄保有割合(円グラフ:%

こちらも比較形式としましたが、時価総額の大きな上位企業は米国内でも圧倒的なシェアを誇っていることがわかります。

【再掲】上位20銘柄が占める割合

2022年1月時点:約32.0%(上位10位≒24.7%、11位~20位≒7.3%)

2021年1月時点:約30.1%(上位10位≒22.2%、11位~20位≒7.9%)

 

保有銘柄 構成割合 比較 VTI(2022年1月9日)

グローバル展開企業多数ですし、覇権国の米国で時価総額が大きいということは、引き続き世界でもトップクラスの企業群が上位を占めているということです。

また、これらの中には(まだ名前もあまり認知されていないような)次世代の有力企業がゴロゴロと控えていることを考えると、将来にも楽しみが膨らみます。

 

VTIのセクター構成割合(円グラフ:%)

こちらは2022年1月時点(=2021年11月30日時点からの引用)セクター割合のみを表示しています。

情報技術が約30%近くを占めます。

2位一般消費財のおおよそ2倍近くも差があることを見ても現在の主力産業がハッキリわかる結果といえそうです。

セクター構成% VTI 一覧表、円グラフ (2022年1月9日)

 

VTIのセクター構成割合(棒グラフ、レーダーチャート:%)

こちらは過去との比較形式で、VTI保有銘柄の全体に対するセクター構成割合を表示したものです。

こちらはバンガードHPから引用したセクター分類による集計結果を示します。

セクター構成% 比較 VTI 棒グラフ、レーダーチャート (2022年1月9日)

1年程度の変遷では、現在の傾向に大きな変更点はありませんが、ある程度大きな相違点としては、情報技術が約+1%、資本財約-0.8%、金融約+0.5%、生活必需品約-0.8%、エネルギーも約-0.5%などでしょうか。

長期で見ると時代を反映した興味深い結果も確認できそうです。

 

分配金の推移、増配率の推移

これ以降(グラフ表示も含めて)の分配金に関する表示はすべて米国課税(10%)および日本国内課税(20.315%)控除前の金額になりますので、ご注意ください。

ETF設定以降の定例分配金を一覧表などにまとめていますが、定例と位置づけられない(特に分配開始初期の四半期ごとなどと判断できなかった場合など、不定期に出されているとこちらで判断した)分配金を除外して集計している点にご注意ください。

(弊ブログ独自の集計である点を予めご了承お願いします)

 

VTI運用開始以降の分配金推移(一覧表)

VTIは3/6/9/12月に分配金を受け取ることができます。

2021年の実績を反映した一覧表は以下のとおりです。

VTI 分配金一覧表

2020年はコロナショックの影響もあり前年比で減配となりましたが、2021年は増配して着地しています。

 

【参考】2021年vs2020年 分配金推移の比較

四半期分配金を2020年と比較してみた結果です。

(オレンジが増配率)

VTI 2021年12月 vs2020年 増配率と分配金実績、株価と利回り推移 

6月を除き、増配基調で最終的に2021年は約+5.8%増配で着地しました。

 

VTI運用開始以降の分配金推移(毎回受け取り分配金の推移)

株価と分配金(毎回)の推移は以下のとおりです。

VTI 分配金推移(月別)

こうやって見ると、2020年以降の株価の伸びも凄まじいものがあります。

毎回分配金も着々と右肩上がりの傾向が確認できます。

 

VTI運用開始以降の分配金推移(年間受け取り分配金の推移)

1年間の分配金(年間合計)と、12月時点の株価を用いて表示しています。

VTI 分配金推移(年別)

コロナショックの影響もあり前年比で減配となった2020年からの回復、2019年と比べても2021年のほうが分配金は多くなっていますので、最高を更新しました。

2022年はどのような推移となるか、こちらも楽しみです。

 

VTI運用開始以降の株価と分配利回りの推移

2022/1/10日現在(2022/1/7終値$236.11)と直近4回の分配実績から算出した結果は1.24%程度です。

注1:目安程度にお考えください。

注2:この分配金利回りは今回の記事更新(2021年データ更新時)の内容です。2022年以降、最新の参考目安や分配金実績については、毎回の分配金が出た後に別途記事を作成していこうと考えます。

VTI 株価と分配利回り

直近、分配金成長よりも株価成長が大きくて、見かけ上、分配利回りの低下傾向も著しいように見受けられてしまいますが、株価、分配金いずれの成長にも期待できる非常に優れたETFとの認識は(米国の成長が止まらない限り)これからも継続するのでしょう。

 

VTI運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年、10年)

VTIの2021年分配金実績反映後の増配率を計算した結果、以下のようになりました。

注:弊ブログ独自の分配金実績集計に基づいて、私的に計算した値となりますので、正確性を保証するものではありません。数値の妥当性については他サイトと比較していただくなど自身で別途、検証していただくようにお願いします。あくまで参考程度にご覧ください。

VTI 運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年、10年)

2021年の増配率は約+5.8%、10年スパンで見ると約9.0%でした。

 

分配金年合計($)と1年増配率(%)

2021年分配金実績を踏まえ、参考に年合計の分配金と増配率の推移グラフ(更新版)を下に掲載しておきます。

(視認性をあげるため、分配金初期の桁外れな値は除外していることもあります、ご了承ください)

【2022年3月2日追記】分配金年合計と増配率推移グラフに、比較単位スパンでの差額推移を追記してみました(以下、3年と5年、10年にも反映)

⑮-1 VTI 分配金年合計と1年増配率の推移グラフ

コロナショックで約-4.7%減配した2020年から約+5.8%増配となりました。

よほどの調整や下落がない場合、順調な推移を示してきた過去実績が確認できますので、今後の推移にも引き続き、大注目です。

 

分配金年合計($)と3年増配率(%)

⑮-2 VTI 分配金年合計と3年増配率の推移グラフ

 

分配金年合計($)と5年増配率(%)

⑮-3 VTI 分配金年合計と5年増配率の推移グラフ

 

分配金年合計($)と10年増配率(%)

⑮-4 VTI 分配金年合計と10年増配率の推移グラフ

10年スパンでみても約9.0%の成長が確認できますので、市場平均の増配率がおおむねこのような値と考えれば(人によっては)、ある意味これが他のETFと比較する基準として用いることができるといえるかもしれません。

 

【参考】株価終値ベースでの過去推移

この内容は、以前別記事「【参考】VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の月間上昇率などを調べてみた」でご紹介した内容に対しての”その後”です。

前月末日、前日末日、前年末日などさまざまなスパンの株価差をもとに、弊ブログで独自に参考集計したものとなります。

 

あくまで過去の実績(過去はこうだった)というものです。

長期投資の備忘録、モチベーション維持程度に作成しましたが、これからVTIへの投資を考えている人や、場合によっては下落相場時の心理的な下支え(過去実績を見て、未来を信じてホールドし続けようという気持ち)などにも使えるかもしれません。

少しでもなにかの参考になれば幸いです。

 

2021年 日々騰落率の推移

2021年に限定した「日々騰落率」(前日終値と当日終値の差から算出)を月別に表示した参考グラフです。

2021年の年間株価推移と月別騰落率推移グラフ

2021年は±約2.6%が日々変動の最大、最小と、そこまで上下への変動は大きくなかった1年という認識で総括しました。

 

年別上昇率の推移(2021年終了時点)

前年最終日の終値と当年最終日の終値の差から算出した「年別上昇率」です。

年別上昇率-VTI Close上昇率(2021年終了時点)

2021年は株価終値ベースで比較した年間上昇率は「約+24.1%」でした。

2021年は大きく上昇した印象でしたが、過去を並べて比較してみると、株価がそれなりに大きく調整した翌年以降においてはある意味、ありえる上昇だったとも言えるのかもしれません。

大きく変動したときやその後に相場から撤退していると、このような上昇の局面に参加できなかったり、遅れて参加してパフォーマンスが悪くなるともいえるでしょう。

常に全力投資ではなくても、全撤退(まったく相場から逃げてしまうようなこと)だけはしないほうがいいように考えます。

また、これだけ上昇率が高いということは、逆に下落時の変動も大きいことを意味しますし、常日頃から相場の変動に備え覚悟はしておく必要があるとも言えます。

 

VTI設定以降の株価と日々騰落率の推移(2021年終了時点)

こちらはVTIの設定来株価推移に、日々の騰落率(前日終値と当日終値の差から算出)を追加したグラフです。

VTI設定以降の株価と日々騰落率の推移(2021年終了時点)

約21年の歴史でリーマンショック、コロナショックなどを経験しつつ、株価は力強く復調し、高値を目指し続けています。

今後、どのような相場が訪れるか知るすべもありませんが、このような過去推移からも、まだまだ将来にわたり成長を信じて投資できる、有望な投資先であるとわたしは信じています。

 

月間上昇率の推移(2021年終了時点)

前月最終日の終値と当月最終日の終値の差から算出した「月別上昇率」と、「月別の勝率」などをまとめて一覧表にしたものです。

月別上昇率-VTI Close上昇率(2021年終了時点)2021年は月間で見れば9月が約-4.7%下落していますが、その時が一番の下落でした。

逆に上昇は9月からのリバウンドで10月約+6.7%でした。

例年勝率の高い11月ですが、2021年はマイナスで終了しました。

その他として、1月や6月は平均的に軟調相場の傾向(各月の平均上昇率がプラマイゼロやマイナス推移)ですが2022年はどうでしょうか?

 

 

上記一覧表の推移を、各年の月別上昇率としてまとめたグラフは以下のとおりです。

注:各月の最大上昇率を青色で、最大下落率を赤色で表示

月別上昇率-VTI Close上昇率 月別推移グラフ(2021年終了時点)

各月の推移を比較しても、2021年は過去の最大(もしくは最小)を更新することはありませんでした。

 

上記一覧表の推移を、「プラス終了月回数」、「プラス終了勝率」、「月&年別最大上昇率」、「月&年別最大下落率」でグラフ化したものは以下のとおりです。

注1:それぞれ1位をピンク色、2位を水色、3位を黄色、ワースト1位を赤色で表示

注2:設定来集計のためカウント回数の都合上、1月〜6月は総カウント20回、7月〜12月は総カウント21回と差があります

月別上昇率-VTI Close上昇率 月別勝率、平均上昇率などのグラフ(2021年終了時点)

①0.00以上の回数集計結果より

過去の実績傾向として、4月、11月、12月は月間をプラス上昇で終了する回数が一番多い(逆に1月がワースト)。

 

②0.00以上の回数集計結果から算出した勝率より

①と同様(①の回数をもとに勝率に計算して表示している結果のため)。

 

③月間MAX(月別の最大上昇率)と月別の平均上昇率より

月単位の上昇率では2020年4月、2020年11月、2011年10月の順に1位〜3位の最大上昇率を記録(ワーストは2015年2月)。

平均上昇率からならして見ても4月、10月、11月は平均上昇率が高い傾向(平均のワーストは9月)。

その他、7月も堅調相場で平均上昇率は高い過去の実績がある。

 

④年別月間MAX(年単位別の最大上昇率)より

年単位での上昇率という観点では2020年4月が1位、2011年10月が2位、2009年4月が3位(ワーストは2006年10月)。

近年のコロナショック後の復調時が一番優れた上昇率を記録している。

 

⑤月間MIN(月別の最大下落率)と月別の平均上昇率より

月単位の下落率では2008年10月、2020年3月、2009年2月の順に1位〜3位の最大下落率を記録(ワーストは2002年4月=ここでいうワーストは下落が一番小さかったという意味)。

平均上昇率からならして見ると、マイナス推移は9月、6月とプラマイゼロの1月が特徴的。

 

⑥年別月間MIN(年単位別の最大下落率)より

年単位での下落率という観点では2008年10月が1位、2020年3月が2位、2009年2月が3位(ワースト=一番下落しにくかったのは2017年3月)。

 

リバウンドが大きく急上昇している時期は、これらの結果からも大きく調整した下落相場のあと、ということがわかります。

総じて言えば、下落相場で撤退することなく相場に居続ける。

これにより上昇時のパフォーマンスに大きな影響を与える調整後の急回復を取り逃がさないようにする必要があるということがわかります。

 

個人的な感想

相場を観察しているイメージの写真

簡単ですがVTIの2021年実績を集計した現時点の最新状況として、改めてご紹介させていただきました。

 

2021年は気になったさまざまなETFを、自分なりに調べてご紹介する取り組みを試行してきました。

 

自分なりの視点ではありますが、改めて見れば見るほど、市場平均を超えるETFというのはなかなか見当たらない印象です(どのような価値観で見るかによります、わたしの個人的な感想です)。

 

さまざまなETFがあり、それぞれ尖った特徴的な個性を持つETF群がひしめくなかで、株価成長、分配金成長、増配率などさまざまなパフォーマンスを総括してみても、VTIは優れたETFという認識が変わることはありませんでした。

 

これほどシンプルな原則(市場全体をまるっと購入するという、とてもシンプルでいつまでも普遍的な考え方)に基づいた投資先ですので、将来にわたり持ち続ける価値があると、わたしは改めて認識を深くしました。

 

このETFに連動を目指す「楽天VTI」や「SBI V 全米株式」などの投資信託も、コア資産にもってこいだと考えています。

(ETF偏重なわたしでしたが、むしろ今ではETFよりも少額で購入でき、配当再投資で投資効率も高められる投資信託のほうが、小回りがきいて利便性よく使い勝手に優れると評価し直しているほどです、わたしのような少額投資ならなおさら)

 

VTIはシンプルで、あまりに当たり前で面白みはないのかもしれませんが、このような資産をコアに、その他をトッピングに投資生活を少しでも長く継続していきたいと考えています。

 

また来年、比較してみるとどのような結果になるでしょうか。

今から楽しみです。

 

 

この記事がなにかの参考になれば幸いです。

それではまたっ!!