こんにちは、おーです!
本日は米国ETFのウィズダムツリー 米国小型株クオリティ配当成長ETF【DGRS】について、ざっくりご紹介させていただきます。
2021/12/26追記:2021年12月分の分配金実績を反映
2021/11/26追記:2021年11月分の分配金実績を反映
2021/10/27追記:2021年10月分の分配金実績を反映
【DGRS】ウィズダムツリー 米国小型株クオリティ配当成長ETFのご紹介!
【DGRS】ウィズダムツリー 米国小型株クオリティ配当成長ETFとは
DGRSは2013年に設定、アメリカに上場された、運用開始から7年が経過した比較的新しいETFです。
ティッカーシンボル | DGRS |
名称 | WisdomTree US SmallCap Quality Dividend Growth Fund (ウィズダムツリー 米国小型株クオリティ配当成長ファンド) |
ベンチマーク | WisdomTree US SmallCap Quality Dividend Growth Index(ウィズダムツリー 米国小型株クオリティ配当成長インデックス) |
設定日 | 2013/7/25 |
ETF純資産総額 | 168.89M(約168.8億円、1$=100円換算) |
投資銘柄数 | 217 |
経費率(年率) | 0.38% |
算出方法 | 配当加重 |
分配金など | 分配金あり、毎月 |
運用会社 | ウィズダムツリー |
注1:ETF純資産総額はyahoo!finance USAより引用
注2:銘柄数、経費率などに関する情報はウィズダムツリーHP(WisdomTree US SmallCap Quality Dividend Growth Fund)から引用(2021/4/9時点)
連動指数 ウィズダムツリー 米国小型株クオリティ配当成長インデックスとは
この指数は、WisdomTree U.S. SmallCap Dividend Index(ウィズダムツリー 米国小型株配当インデックス)の派生インデックスとして、以下の構成要素からからスクリーニングされているようです。
- ウィズダムツリー 米国小型株配当インデックスの構成要素
- または、DGRW構成にも採用されているWisdomTree US Dividend Index(ウィズダムツリー 米国配当インデックス)から、DGRW構成銘柄を除いたあとの時価総額下位25%
- 上記スクリーニングを踏まえ、成長と品質の要素を組み合わせた最高のランクを持つ企業の上位50%(イメージは下参照)でウィズダムツリー米国小型株クオリティ配当成長インデックスが構成されている
- 利益利回りが配当利回りを上回る企業が組み入れ対象
- 3つのランキング要素を加味してランク付け
- ①長期推定利益成長率の順位を50%(成長因子のランキング)
- ②過去3年間の平均株主資本利益率(ROE)25%(品質因子のランキング)
- ③過去3年間の平均総資産利益率(ROA)25%(同上)
- 上記①〜③の総合ランキングで上位50%に入った企業が対象
- 最終的なインデックス選出のための総合順位は自己資本利益率(ROE)と総資産利益率(ROA)の平均順位
インデックスは、直近に宣言された1株当たり配当金に基づいて、各構成会社が来年に支払うと予測される現金配当総額の比例シェアを反映するために、毎年加重された配当金です。
ROA Return On Assets:総資産利益率
会社が持っている資産を利用し、どの程度の利益を上げているかを示す指標
ROE Return On Equity:自己資本利益率
株主が拠出した資本を利用し、どの程度の利益を上げているかを示す指標
念の為、DGRWと銘柄の重複がないかを実際に確認しましたが、スクリーニング基準どおり、全く重複していませんでした。
引用元はFund Overlap(etfrc.com)です。

チャート
DGRSの日足チャートです、記事作成時の株価は$46.67(2021/4/9終値)です。
パフォーマンス
2021/2/28時点の状況です(ウィズダムツリーのホームページより抜粋)
トータル・リターン 年平均(単位%)
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 | |
基準価額(NAV) | 38.07 | 11.36 | 13.77 | – | 10.07 |
市場価格 | 38.85 | 11.37 | 13.79 | – | 10.05 |
ベンチマーク | 38.53 | 1169 | 14.10 | – | 10.35 |
設定来で約10%のトータルリターンです。
(参考)他ETFとのパフォーマンス比較
DGRS設定日(2013/7/25)を起点として「VOO(S&P500)」、「IWM(ブラックロックの小型株ETF)」に加え、大型株のDGRWも参考に加えて比較してみました。
引用元は、ETFreplay.comです。

トータルリターン | VOO(184.6%) > DGRW(173.2%) > IWM(136.3%) > DGRS(121.0%) |
---|---|
ボラティリティ | DGRS(23.2%) > IWM(21.3%) > VOO(17.4%) > DGRW(16.5%) |
ドローダウン | DGRS(-44.8%) > IWM(-41.1%) > VOO(-34.0%) > DGRW(-32.0%) |
小型株に特化したETFは総じてボラティリティが高く、ドローダウンが大きい結果となっています。
過去は大型株のパフォーマンスが良すぎる時期が続いていたので、リターンは今後、小型株が買われるサイクルになるようであれば上昇も期待できますし、今後に期待と注目をしています。
下のグラフは上記で長期比較しているETF同士の年間トータルリターン推移の状況をまとめたものです。
注:2021年は年途中(掲載2021年9月4日)であることにご注意ください。
(PORTFOLIO VISUALIZERから引用)
DGRS,DGRW,IWM年間トータルリターン 2014-2020年

DGRS,IWM,VOO年間トータルリターン 2014-2020年

注:上のグラフと下のグラフでIWMの着色が相違しています、申し訳ありませんが、注意してご覧ください。
DGRS 保有銘柄、セクター構成
ウィズダムツリーHP(WisdomTree US SmallCap Quality Dividend Growth Fund)から引用しました(2021/4/9時点)
DGRSの保有銘柄 上位20社と保有割合(%)
上位10銘柄が占める割合は約18.3%(11〜20位は約12.7%)と上位20銘柄で約31.0%となっています。
ちなみに勉強不足なわたしは全く知らない銘柄ばかりです。

構成銘柄の保有状況は、上位に偏りすぎていないように見受けられました。

下の表はあくまで参考ですが、上位20位までの構成銘柄がどのようなセクター構成になっているかを表にしてみたものです。
思ったより偏りの少ない結果となりました。

DGRSのセクター構成(%)
ETF全体のセクター構成を表示したものです。
全体としては、上位4セクターで3/4程度の保有割合となっており、ある程度偏りが確認できます。
上位セクターが占める割合は2位の金融までで約52.2%(3位の一般消費財まで含めると約68.2%)となっています。

参考に棒グラフ&レーダーチャートを掲載しておきますので、見やすい方で確認してください。
分配金の推移、増配率の推移
これ以降(グラフ表示も含めて)の分配金に関する表示はすべて米国課税(10%)および日本国内課税(20.315%)控除前の金額になりますので、ご注意ください。
表示されている金額の約71%が手元に入金されるイメージでお考えください。
確定申告で外国税額控除の手続きをすれば、米国課税(10%)部分をある程度、取り戻す事は可能ですが、自身の収入に応じて取り戻せる金額は異なります。
DGRS運用開始以降の分配金推移(一覧表)
DGRSは毎月分配金を受け取ることができます。
設定以降の定例(毎月)の分配金を一覧表にしたものは以下のとおりです。
注:定例と位置づけられない(不定期に出されているとこちらで判断した)分配金を除外しています。弊ブログ独自の集計であることをご了承お願いします。

DGRS運用開始以降の分配金推移(毎回受け取り分配金の推移)
株価と分配金(毎回)の推移は以下のとおりです。

DGRS運用開始以降の分配金推移(年間受け取り分配金の推移)
1年間の分配金(年間合計)と、12月時点の株価を用いて表示しています。

凹凸はありますが、配当成長にも期待したETFですし、右肩あがりの傾向が確認できます。
DGRS運用開始以降の株価と分配利回りの推移
株価$46.67(2021/4/9終値)と直近1年間の配当実績から算出した利回りは1.97%程度です。
注1:目安程度にお考えください。
注2:この分配金利回りは紹介記事作成時点の内容です。最新の参考目安については、下の「増配率と分配金実績、株価と利回り推移 2021年vs2020年」の欄に掲載しています。

DGRS運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年、トータル)
増配率を計算した結果、以下のようになりました。
注1:私的に計算した値となりますので、正確性を保証するものではありません。数値の妥当性については他サイトと比較していただくなど自身で別途、検証していただくようにお願いします。あくまで参考程度にご覧ください。
注2:定例と位置づけられない(不定期に出されているとこちらで判断した)分配金を除外しています。弊ブログ独自の集計であることをご了承お願いします。

参考に年合計の分配金と増配率の推移グラフを下に掲載しておきます。
(以下のグラフは弊ブログ独自の集計により算出した上側の増配率表をもとに作成しています。視認性を高めるため、初期の桁外れな値は枠外表示としていることがあります)
分配金年合計($)と1年増配率(%)

2020年はコロナショックの影響がありながらも減配せずに着地していました。
増配率は安定しているとはいいがたい傾向ですが、今後も定期的に確認してみたいと思います。
分配金年合計($)と3年増配率(%)

分配金年合計($)と5年増配率(%)

増配率と分配金実績、株価と利回り推移 2021年vs2020年 (2021年12月分配金後)
2021年と2020年を比較した増配率(%)と、各年の分配金実績を以下に掲載しています。
また、直近株価($)と分配金利回り(%)も参考に掲載しています。
注:とくに分配利回りは、ご自身で他サイトなどを含めて改めてご確認ください(あくまで参考目安程度にお考えください)

毎月分配のETFは、四半期単位で合算した増配率も参考に掲載しています。

個人的な感想

DGRWを少額保有していますので、DGRSも気にはなっていましたが、大型株のパフォーマンスが優れていた時代が続いてきましたので、運用以降のリターンは思ったほど高いものではありませんでした。
経費率は0.38%と人によっては高めに思われるかもしれませんが、DGRWの保有する大型企業とは異なり、ファンダメンタル分析の結果、選定された小型企業に投資できるETFです。
個人ではなかなか投資が難しい米国のかつ小型企業へ投資が可能なETFとして、DGRWとあわせて持つ、小型企業に特化したこのDGRSを別の何かとあわせて持つなど、色々なニーズにあわせて投資が可能なETFではないかと思います。
2021年4月現在は購入を考えていませんが、小型株にも注目が集まっていると個人的には認識していますし、今後色々な組み合わせでシミュレーションしてみながら、注目していきたいETFとしてウォッチしていこうと思います。
この記事がなにかの参考になれば幸いです。
それではまたっ!!