ETF/投資信託

【更新】HDV(iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)2021年実績など

こんにちは、おーです!

 

ETFの第6弾として、過去2021年2月にHDVのご紹介記事を作成していました。

初期の記事は「【HDV】iシェアーズ・コア米国高配当株ETFのご紹介!」をご覧ください。

 

ファンド概要や変更のなさそうな部分などの細かな点は割愛しますが、2021年実績を踏まえ、一部データを簡単に更新しておきます。

HDVは過去に高配当ETF(VYMやSPYDなど)と比較記事も作成しています。

できるだけ前回(直近比較時のデータ)と比較する形で変遷がわかるように、併記する形式で更新しておきます。

 

関連記事のご紹介【2022年2月12日時点】

記事の概要/投稿時期 件名(クリックで記事へジャンプ)
比較/2021年4月 【比較】高配当ETF VYM/HDV/SPYD(2021年4月)

 

【2022年3月3日追記】分配金年合計と増配率推移グラフに、比較単位スパンでの差額推移を追記してみました

 

【更新】HDV(iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)2021年実績など

HDVとは

2011年にブラックロックが設定した10年をむかえた(2022年3月でもうすぐ11年を迎える)ETFです。

配当水準が比較的高位の米国株式を対象に、財務の状態が健全、持続的に平均以上の配当金を支払っていると認められた利回り上位75銘柄の株式で構成されています。

Morningstar社が独自に算出・公表する上記設計思想に基づいた指数に連動するように運用されます。

 

組入1銘柄の上限は10%、銘柄入替は年4回(四半期ごと)などといった特徴もあり、銘柄を厳選しつつ、上位銘柄の占める割合は大きめな傾向もあったりと、どちらかといえばアクティブに運用されているように見受けられるETFではあります。

 

なのに経費率0.08%と安いのは、ある意味で驚異的なのかもしれません。

 

チャート

ご紹介記事作成(2021年2月上旬頃の時点)株価は約$90程度でした。

その後、2021年は値上がりを続け、2022年に突入後の軟調相場でも、市場平均などと比較すると底堅く推移している傾向にあります。

本記事作成時点(2022年2月12日)は、直近高値約$105からほぼ下げておらず、約$103程度と下落幅は小さめ、現状においては底堅い動きをしている印象です。


トータル・リターン

データはいずれも2021/12/31時点のデータです。

トータル・リターン 年率(単位%)

1年 3年 5年 10年 設定来
トータル・リターン 19.38 10.35 8.13 10.05 10.48
インデックス 19.47 10.43 8.22 10.24 10.69

設定来でならしてみると約10.5%/年の成長が確認できます。

 

トータル・リターン 累積(単位%)

1年 3年 5年 10年 設定来
トータル・リターン 19.38 34.37 47.85 160.60 192.20
インデックス 19.47 34.65 48.42 164.97 198.26

 

昨年(初期ご紹介時)の1年リターンは約-3.5%(2021/1/31時点)だったことなどもあり、しばらく低調なリターンの印象を受けていましたが、2022年は注目度が高そうです。

2021年リターンは約19.4%と昨年から大きく挽回しています。

 

2022年のリターンがどうなるか非常に興味がある点ですので、次回1年後の追跡確認を今から楽しみにしておきます。

 

(参考)類似高配当ETF(VYM)との参考比較①-1 HDV設定来

HDV設定前から運用しているVYMとの追跡調査です。

(ETFreplayから引用)

(HDV設定日起点2011年3月29日〜2022年2月10日)。

①-1 HDV,VYM比較チャート 2011年3月29日-2022年2月10日
トータルリターン VYM(256.7%) > HDV(196.2%)
ボラティリティ VYM(15.9%) > HDV(15.1%)
ドローダウン HDV(-37.0%) > VYM(-35.2%)

いまのところ、HDVのほうが価格変動という観点ではVYMより小さいですが、相場環境によっては下がるときは一段と下がる可能性もあることがわかります。

この期間については、昨年紹介時点でトータルリターン推移が、HDV+147.9%、VYM+191.8%でした。

今回の値との差はHDV+48.3%、VYM+64.9%です。

過去のリターンは圧倒的にVYM優勢ですが、今後の相場環境で推移がどのように変動するか、興味深いところです。

このようなインフレ環境というのは直近、経験したこともありませんので、HDV向きの相場が来ているのかもしれません。

 

(参考)類似高配当ETF(VYM)との参考比較①-2 2022年の年初来

参考に2022年の年初来という観点で確認してみます。

①-2 HDV,VYM比較チャート 2022年年初〜

年初来で見るとHDVがVYMを短期的に圧倒的なパフォーマンスで上回っています。

現在の短期目線でみた相場は、すべてにおいてHDVがかなり優勢な環境下にあるといえそうです。

2022年のパフォーマンスが非常に注目されます。

 

(参考)類似高配当ETF(VYM、SPYD)との参考比較①-3 SPYD設定来

比較されやすい高配当ETF同士としてVYMに加え、SPYDも含めた追跡調査です。

(SPYD設定日起点2015年10月21日〜2022年2月10日)。

①-3 HDV,VYM,SPYD比較チャート 2015年10月21日-2022年2月10日
トータルリターン VYM(106.9%)  > SPYD(89.7%) > HDV(75.2%)
ボラティリティ SPYD(21.5%) > VYM(17.4%) > HDV(17.1%)
ドローダウン SPYD(-46.4%) > HDV(-37.0%) > VYM(-35.2%)

この期間については、昨年紹介時点でトータルリターン推移が、HDV+46.6%、VYM+69.2%、SPYD+48.7%でした。

今回の値との差はHDV+28.6%、VYM+37.7%、SPYD+41.0%です。

SPYDを加えると、変動などの観点でSPYDには勝りますが、現在のパフォーマンスはSPYDにも下回っています。

 

相場環境でパフォーマンスの変動が大きいという点はどうしても否めないように見受けられます。

HDVの色々な特徴を考慮したうえで、よほど握力強く保有し続けられる方などに向いているETFだと個人的には考えます。

 

(参考)類似高配当ETF(VYM、SPYD)との参考比較①-4 2022年の年初来

SPYDも加えた2022年の年初来推移です。

①-4 HDV,VYM,SPYD比較チャート 2022年年初〜

現在の相場で高配当ETFは比較的、市場平均より下落耐性が高そうに見えます。

その中でもVYMよりHDVやSPYDのほうがさらに下落に強い傾向が確認できます。

パフォーマンスも目をひきますし、いずれも注目度がかなり高い時期ではないかと思います。

 

(参考)類似高配当ETF(VYM)との参考比較②-1 HDV設定来

下のグラフは上記で長期比較しているETF同士を別のサイトで改めて比較してみた推移グラフです。

(PORTFOLIO VISUALIZERから引用)

着色:HDVVYM 2012年〜2022年1月の比較

②-1 HDV,VYMトータルリターン推移 2012-2022年1月

HDV設定後の2012年以降の期間、年平均HDV約10.2%、VYM約12.8%でした。

 

(参考)類似高配当ETF(VYM、SPYD)との参考比較②-2 SPYD設定来

SPYDも加え、2016年以降の比較です。

(PORTFOLIO VISUALIZERから引用)

着色:HDVVYMSPYD 2016年〜2022年1月の比較

②-2 HDV,VYM,SPYDトータルリターン推移 2012-2022年1月

SPYD設定後の2016年以降の期間、年平均HDV約9.6%、VYM約12.2%、SPYD約11.1%でした。

 

(参考)類似高配当ETF(VYM)との参考比較③-1 HDV設定来 年間リターン

年間リターンの対VYM比較です。

(PORTFOLIO VISUALIZERから引用)

着色:HDVVYM 2012年〜2022年1月の比較

③-1 HDV,VYM年間トータルリターン 2012-2022年1月

過去は唯一、2018年(下落程度が小さいとき)にVYMを上回っていますが、その他期間ではVYMを上回る年間リターンはありませんでした。

ですが、2022年1月時点のパフォーマンスは目を引く差があるのも確認できています。

 

過去の環境下における実績推移はさておき、現在の相場を見るとすればHDVの注目度は過去最高に高いのかもしれません(個人的な意見)。

 

(参考)類似高配当ETF(VYM、SPYD)との参考比較③-1 SPYD設定来 年間リターン

SPYDも加え2016年以降での比較です。

(PORTFOLIO VISUALIZERから引用)

着色:HDVVYMSPYD 2016年〜2022年1月の比較

③-2 HDV,VYM,SPYD年間トータルリターン 2012-2022年1月

コロナショック時に色々な意味で注目度の高かったSPYDは、こちらも直近注目度が高い状況にありそうです。

これら3ETFは国内で手軽に購入できることもあり、よく比較されることと思います。

HDVとともにSPYDも2022年の推移が注目されます。

 

 

保有銘柄、セクター構成

基本的には過去ご紹介記事との比較形式で掲載しています。

HDVは直近、国内大手証券会社で手軽に購入できる類似ETF(VYM、SPYD)との比較を通じてご紹介した2021年4月が最新でした。

今回はその時期と比較させていただきました。

左(2022年2月時点)、右(2021年4月時点)を併記する形式としています。

注1:2022年2月時点データは2022年2月9日時点のブラックロックHP情報より

注2:2021年4月時点データは2021年4月2日時点のブラックロックHP情報より

 

HDVの保有銘柄 上位20銘柄

上位20銘柄が占める割合は以下のとおりです。

2022年2月時点:約78.0%(上位10位≒54.9%、11位~20位≒23.1%)

2021年4月時点:約79.4%(上位10位≒55.4%、11位~20位≒24.0%)

④ トップ20構成銘柄 比較 HDV(2022年2月12日)

2021年4月時点から上位20銘柄の保有割合は約1.4%減少していました。

上位20銘柄に対する銘柄の入替などの概要は以下のとおりです。

前回比較からの新規追加銘柄 ABBV、PM、GILD
復活追加銘柄(※1) PFE、PEP、LMT
前回比較からの除外銘柄(※2) JPM、MO、AMGN、UPS、PGR、SO

※1:ここでいう復活追加は「弊ブログ紹介記事2021/2月時点”保有”→2021年4月比較記事時点”除外”→今回記事時点”再追加(復活追加)”」を示す

※2:除外銘柄のなかでもJPM、MO、PGRは「2021年2月時点”保有なし”→2021年4月時点”保有”→今回”除外”」だった

 

このように以前の保有銘柄が一旦除外され、またすぐに追加されている(逆に追加されてもすぐに除外される)といった現状も確認できます。

四半期の銘柄入替などもありえますので、このような特徴をどう捉えるか、人によって感じ方は違うでしょうが、HDV独特な運用が垣間見えるのではないかと思います。

 

【参考】HDVの保有銘柄 上位20銘柄が占めるセクター割合

こちらは弊ブログ独自集計で、上位20銘柄がどのようなセクターに属するか、参考に集計してみたものです。

注:のちほどご紹介するセクター分類や保有割合とは異なる可能性がありますので、あくまで弊ブログ独自の参考集計である点にご理解ください。

⑤ 【参考】トップ20構成銘柄のセクター構成 比較 HDV(2022年2月12日)

上記銘柄の入替を踏まえ、金融セクターは上位構成からなくなりました。

逆にヘルスケアは約8%増加、生活必需品約3%増加、エネルギー約2%増加、情報技術は約2%減少などが確認できます。

 

HDVの銘柄保有割合(円グラフ:%

おおよそHDVの尖った保有割合はここでも確認できます。

【再掲】上位20銘柄が占める割合

2022年2月時点:約78.0%(上位10位≒54.9%、11位~20位≒23.1%)

2021年4月時点:約79.4%(上位10位≒55.4%、11位~20位≒24.0%)

⑥ 保有銘柄 構成割合 % HDV 円グラフ (2022年2月12日)

厳選75銘柄への投資と、かつ上位構成銘柄へ大部分が振り向けられていることが確認できます。

これらの特徴をしっかり理解しておいたほうが良さそうです。

 

HDVのセクター構成割合(円グラフ:%)

こちらは2022年2月時点(=2022年2月9日時点からの引用)セクター割合のみを表示しています。

(こちらはブラックロックHPから引用したセクター分類による集計結果を示します)

⑦ セクター構成% HDV 円グラフ(2022年2月12日)

全体の構成銘柄に対してみると、以下のような割合となっています。

1位ヘルスケア約24.2%、2位エネルギー約19.7%で、上位2セクターで43.9%です。

3位の生活必需品まで含めると、約61.9%となり、全体の約2/3を占めるほどの割合となっています。

経費率の安いアクティブ投資と見ても良さそうに考えます(個人的な感想)。

 

HDVのセクター構成割合(棒グラフ、レーダーチャート:%)

過去との比較形式で、保有銘柄の全体に対するセクター構成割合を表示したものです。

こちらはブラックロックHPから引用したセクター分類による集計結果(比較結果)を示します。

⑧ セクター構成% 比較 HDV 棒グラフ、レーダーチャート (2022年2月12日)

上位20銘柄の保有割合が全体の約4/5と多こともあり、弊ブログ独自集計の上位20銘柄変動でみたときと同じような変動を示しています。

(金融約8%減少、ヘルスケアは約8%増加、生活必需品約3%増加、エネルギー約2%増加、情報技術は約2%減少などと概ね近い値)

HDVに不動産は含まれません。

直近好調なエネルギーセクターを多く含む特徴的なETFといったこともあり、2022年のパフォーマンスに注目されます。

 

勝手な想像ですが、今後長期金利が上昇すればまたパフォーマンスが高まりそうな金融セクターが増えるのでしょうか?

そうなれば除外銘柄(JPMなど)の再追加といったこともあるのかもしれません。

とにかく回転が早くクセが強いETFで好むと好まざるに分かれそう、というのが個人的な感想です。

 

分配金の推移、増配率の推移

これ以降(グラフ表示も含めて)の分配金に関する表示はすべて米国課税(10%)および日本国内課税(20.315%)控除前の金額になりますので、ご注意ください。

ETF設定以降の定例分配金を一覧表などにまとめていますが、定例と位置づけられない(特に分配開始初期の四半期ごとなどと判断できなかった場合など、不定期に出されているとこちらで判断した)分配金を除外して集計している点にご注意ください。

(弊ブログ独自の集計である点を予めご了承お願いします)

 

HDV運用開始以降の分配金推移(一覧表)

HDVは3/6/9/12月に分配金を受け取ることができます。

2021年の実績を反映した過去の分配金一覧表は以下のとおりです。

⑨ HDV分配金一覧表

残念ながら2021年は前年比で減配となりました。

コロナショック時の2020年は増配着地し、2021年も期待できそうでしたが、思わぬ減配でがっかりされた方も多そうです。

 

【参考】2021年vs2020年 分配金推移の比較

直近1年(2021年)の四半期分配金を、その前年(2020年)と比較してみた結果です。

(オレンジが増配率)

⑩-1 HDV 2021年12月 vs2020年 増配率と分配金実績、株価と利回り推移 

2021年は第1〜第3四半期までマイナス推移が続いていましたので、ホルダーの方はジリジリされたのではないでしょうか。

最後の第4四半期に約+13.9%と大幅増配しましたが、最終的には年間で約-1.7%の減配で着地となりました。

2022年ももうすぐ3月分配金が出る時期が近づいてきますが、どうなるか、こちらもある意味注目です。

 

HDV運用開始以降の分配金推移(毎回受け取り分配金の推移)

株価と分配金(毎回)の推移は以下のとおりです。

⑪ HDV 分配金推移(月別)

直近、数回の顕著な減少が続いているのが気がかりでしたので、今後基調の転換があるのか注目です。

 

HDV運用開始以降の分配金推移(年間受け取り分配金の推移)

1年間の分配金(年間合計)と、12月時点の株価を用いて表示しています。

⑫ HDV 分配金推移(年別)

年単位でならしてみれば2021年の減配が目を引きますが、基調は右肩上がりにありますので、長期目線で見れば今後も期待できる推移を示していきそうです。

 

HDV運用開始以降の株価と分配利回りの推移

2022/2/12日現在(2022/2/10終値$103.06)と直近4回の分配実績から算出した結果は3.40%程度です。

注1:目安程度にお考えください。

注2:この分配金利回りは今回の記事更新(2021年データ更新時)の内容です。2022年以降、最新の参考目安や分配金実績については、毎回の分配金が出た後に別途記事を作成していこうと考えます。

⑬ HDV 株価と分配利回り

HDVの利回りは約3.5%程度で推移している印象です。

設定以降、一番上昇したのはコロナショック時ですので、そのようなタイミングを見計らって購入することができればいいのかもしれません。

 

HDV運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年、10年)

HDVの2021年分配金実績反映後の増配率を計算した結果、以下のようになりました。

注:弊ブログ独自の分配金実績集計に基づいて、私的に計算した値となりますので、正確性を保証するものではありません。数値の妥当性については他サイトと比較していただくなど自身で別途、検証していただくようにお願いします。あくまで参考程度にご覧ください。

⑭ HDV運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年、10年)

今回から10年増配率が加わりました。

ただし、上記数値は弊ブログ独自の分配金集計に対する考え方に基づいた値です。

初期(定例分配金として加算しなかった)分配金を含めるとすれば、10年増配率は約14.4%になるかと思います。

(どちらにしても将来的に推移がどうなるかという観点での確認だと思いますので、あくまで参考です)

 

分配金年合計($)と1年増配率(%)

2021年分配金実績を踏まえ、参考に年合計の分配金と増配率の推移グラフ(更新版)を下に掲載しておきます。

(視認性をあげるため、分配金初期の桁外れな値は除外していることもあります、ご了承ください)

【2022年3月3日追記】分配金年合計と増配率推移グラフに、比較単位スパンでの差額推移を追記してみました(以下、3年と5年、10年にも反映)

⑮-1 HDV 分配金年合計と1年増配率の推移グラフ

2022年は昨年の雪辱が果たせるのか(増配できるのか)に注目です。

 

分配金年合計($)と3年増配率(%)

⑮-2 HDV 分配金年合計と3年増配率の推移グラフ

直近3年で約4.3%ですので、今後上昇基調に転換するのか確認したいと思います。

 

分配金年合計($)と5年増配率(%)

⑮-3 HDV 分配金年合計と5年増配率の推移グラフ

5年スパンでは約5.4%程度でした、この期間では直近まだ上昇基調ですが、2022年の結果で変動しそうです。

 

分配金年合計($)と10年増配率(%)

⑮-4 HDV 分配金年合計と10年増配率の推移グラフ

今回から10年が追加となりましたので、長期的な視点での増配率という観点から今後の推移にも注目です。

(先程も注釈しましたが、仮に過去に出された分配金をすべて含めた場合の10年増配率は、約14.4%程度になるかと思われます、ご注意ください)

 

【参考】株価終値ベースでの過去推移

この内容は、株価の終値を用いて、前日/前月/前年末日など、さまざまなスパンの株価差をもとに、弊ブログで独自に参考集計したものとなります。

株価終値ベースですので、分配落ちなどの影響が含まれることにはなりますが、目に見える実績としての推移をまとめたものです。

あくまで過去の実績(過去はこうだった)というものですが、少しでもなにかの参考になれば幸いです。

 

2021年 日々騰落率の推移

2021年に限定した「日々騰落率」(前日終値と当日終値の差から算出)を月別に表示した参考グラフです。

⑯ 2021年の年間株価推移と月別騰落率推移グラフ

HDV瞬間のピークは約±2.6%が最大の変動でした。

 

年別上昇率の推移(2021年終了時点)

前年最終日の終値と当年最終日の終値の差から算出した「年別上昇率」です。

また、年上昇率をもとにカウント月の回数からならした月平均上昇率を参考に掲載しています。

⑰ 年別上昇率-HDV Close上昇率 (2021年終了時点)

株価終値ベースでみた2021年の年間上昇率は約+15.2%程度です。

(分配金リターンは除く)

月あたりのならした上昇率でみれば約1.2%、集計結果では設定来、過去3番目にリターンが高かった年という結果でした。

 

HDV設定以降の株価と日々騰落率の推移(2021年終了時点)

こちらは設定来株価推移に、日々の騰落率(前日終値と当日終値の差から算出)を追加したグラフです。

⑱ HDV設定以降の株価と日々騰落率の推移(2021年終了時点)

コロナショック後の戻りは若干遅い印象がありましたが、2022年はどうでしょうか。

エネルギーセクターのパフォーマンスなどが高いのであれば、セクター保有割合の多いHDVは優れたパフォーマンスを発揮するかもしれません。

過去の推移が当てはまらない相場が来るのであれば、大きな上昇もありえるかもしれません。

2022年、注目度が高いかと個人的には考えます。

 

月間上昇率の推移(2021年終了時点)

前月最終日の終値と当月最終日の終値の差から算出した「月別上昇率」と、「月別の勝率」などをまとめて一覧表にしたものです。

⑲ 月別上昇率-HDV Close上昇率(2021年終了時点)

2021年を通じての月間上昇率1位は12月約+6.7%でした。

(これはVYMより約+0,8%高い値でした)

その他、3月は約+6.0%、10月約+4.4%と続きます。

マイナス推移は1月、6月、9月、11月と、傾向はVYMと同じですが、2022年が近くなってからのパフォーマンスが高まりつつあるとも見れそうです。

勝率でみれば2月の約80%が、4月約82%と大差ないのも興味深くです。

また、11月も7月と同じ約73%と勝率の高い時期だということも確認できます。

1月、6月、8月、9月は勝率が約40〜50%程度の範疇で、推移としては振るわない時期なのも確認できます。

 

 

上記一覧表の推移を、各年の月別上昇率としてまとめたグラフは以下のとおりです。

注:各月の最大上昇率を青色で、最大下落率を赤色で表示

⑳ 月別上昇率-HDV Close上昇率 月別推移グラフ(2021年終了時点)

2021年は3月、5月、12月のパフォーマンスが過去最高を記録しました。

逆に過去最低を更新したのは11月で約-3.8%下落でした。

 

 

上記一覧表の推移を、「プラス終了月回数」、「プラス終了勝率」、「月&年別最大上昇率」、「月&年別最大下落率」でグラフ化したものは以下のとおりです。

注1:それぞれ1位をピンク色、2位を水色、3位を黄色、ワースト1位を赤色で表示

注2:設定来集計のためカウント回数の都合上、1月〜3月は総カウント10回、4月〜12月は総カウント11回と差があります

㉑ 月別上昇率-HDV Close上昇率 月別勝率、平均上昇率などのグラフ(2021年終了時点)
  • 2月が4月に近い勝率なのが特徴的にみえた
  • 4月は他のETFと同様、平均上昇率が一番高い
  • 平均上昇率がマイナス推移の場合でも、約-1.0%を超えるマイナスがない
  • 勝率の高くない10月が、月単位でみた平均上昇率では第3位と比較的高い

見方によって色々あるでしょうが、2月の勝率が高めな傾向は、2022年も継続するでしょうか?

いずれにしても、あくまで過去の傾向です。

ただ長く見ていけば(参考になるかは別として)、なにか面白い発見もあるかもしれません。

また来年、2022年実績でも確認してみたいと思います。

 

個人的な感想

お宝を掘り起こそうとしている姿をイメージさせる写真

類似高配当ETFとして比較したVYMなどに大きくパフォーマンスで劣後する期間があったり、直近の分配金状況などから、不安を感じた方などもいるかもしれません。

ETF全体の構成などから考えると、VYMとはまた違ったアクティブで尖ったETFとして整理したほうがいいように考えますので、そもそもVYMと比較するのすらおかしいのかもしれませんが、色々な特徴をもつHDVは非常にユニークで特徴的なETFだという感想です。

 

いずれにしても、HDVの他と異なる特徴的な差についてあらかじめ理解、解釈したうえで、何があっても不安にならずガチホできる方が向いていると思います。

そういう意味では、ある意味で持つ人(握力強く信じて持てる人)を選ぶETFかなというのが個人的な印象です。

 

パフォーマンスの低い(可能性がある)時期もじっと腰を据えて持ちこたえ、株価と分配金の成長を長い目で見守りながら、長期に成長を信じて保有できる人には向いていそうです。

 

逆にいまは(いよいよ)、今後の推移へ注目が高まっている時期が来たと言えるのかもしれませんので、2022年はより一層注目をして見守りたいと思っています。

 

モーニングスターが選出した75銘柄への厳選投資というETFが、長期的にどうようなパフォーマンスを示すのかは個人的に興味があります。

 

どうしても国内で購入可能な高配当ETFは限られてしまいますので、今後もVYMなどとの比較にはなるでしょうが、ことあるたびに見比べてみたいと思います。

 

この記事がなにかの参考になれば幸いです。

それではまたっ!!