こんにちは、おーです!
固定費見直し、余剰資金捻出のためにも家計管理把握の必要性を痛感し、改善にとりかかっている40代です。
家計管理でとくに意識したいのが「何にいくら使っているかを把握して改善の余地はないか対策を考える」ことで、「把握する」という目的達成のために有効な手段として「家計簿」を上げることができると思います。
家計簿をつける様式などは各家庭でなんでもよいと思いますし「エクセル」、「家計簿ノート」など取り組み方で工夫をこらせば色々とできそうです。
ただ、時間の観点でいうとエクセルや家計簿ノートなどを使うと限られた場所で、ストックしておいたレシートと集計するモノを開いてレシートから数字を転記、合計の算出には電卓をパチパチと、なかなか効率的とは言い難いと思います。
ただでさえ忙しい現代人が仕事とプライベートを両立させながら、このように時間をかけて家計簿をつけることは難しく、さらに継続することはより困難ではないかと考えます。
昔から家計簿をコツコツとつけ慣れていれば話は別ですが、私と同様、家計の見直しに向けてこれから家計簿をつけ始めようと考えておられる方にはハードルが高いのではないでしょうか。
テクノロジーに頼ることに抵抗があったりする方も多いかもしれませんが、割り切って便利に利用できる部分は「まずは使ってみる」という意思決定も時には必要なようにも思いますし、使い始めると強い味方にもなってくれると思います。
今日はそんな家計簿アプリで私も愛用しているMoney Forward ME(マネーフォワードME)をご紹介させていただきます。
これから導入を検討しようとお考えの方
別のアプリをすでに利用されている方で見直しを考えておられる方
こういった方の参考になれば幸いです。
ちなみに、我が家が固定費の見直しに取り組んだ状況は以下の記事に纏めています。

Money Forward ME(マネーフォワードME)とは
株式会社マネーフォワードが運営している「家計簿管理アプリ」です。
個人向け家計簿管理アプリの他、法人向けの会計・人事に関するクラウドサービスも展開している、株式市場へも上場している企業です。

アプリの特徴と私が感じるメリットなど
ざっと私が使ってみて考えるメリットは以下の通りです(有料のプレミアム会員向けプランでしか利用できないサービス内容を含んでいます)。
その1 | インターネットバンキングなどの各種口座、クレジットカードなどの利用明細といったものと連携させ、家計簿を自動で作成できる |
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その2 | 取得したデータをもとに学習しながら各種項目(例:食費、日用品、光熱費など)のカテゴリに自動で分類し入力の手間を軽減できる |
その3 | 現金支払い時もレシート撮影機能により、データ入力の手間も軽減できる |
その4 | レシートがない現金支払い時などの場合、手動でも簡単にデータ入力が可能 |
その5 | 「収入」、「支出」の円グラフ表示で確認でき視認性がよい |
その6 | 各分類の支出(例:食費や光熱費など)を月単位で棒グラフ表示で確認でき、先月以前などとの比較に対する視認性が高い |
その7 | 収支(収入-支出)を自動計算、支出が多い時のアラート機能などもある |
その8 | 保有する資産(現金、株式など)の分類に応じ自動で項目を分類、資産内訳と資産推移を表示できる |
その9 | 銀行口座、証券口座、各種ポイントや各種クレジットカードなど、連携できる口座がとにかく豊富(連携可能なサービス一覧は下を参照) |
その10 | iPhone、iPad、パソコンのどれでも同一IDで連携が可能 |
その11 | 1年以上前のデータも確認でき、長期的な家計簿の把握・管理が可能 |
その12 | 各種ポイントなどの有効期限も表示され無駄なく使うための把握も容易 |
その13 | 一定額以上の入出金でアラートメールを出すなども可能 |
その14 | 各口座を個別にフォルダ分類ができ「生活口座」に限定して表示、「生活口座+資産管理口座」で表示など、用途に応じた分類表示が可能 |
その15 | 米国株など米ドル建て資産を円換算し、円建てで総資産管理が可能 |
といった風に、とにかく時間をかけずに家計簿作成ができる有用な機能が盛り沢山です。
以下のリンク先に連携可能な金融関連サービスの一覧が掲載されています。
話が脱線して恐縮ですが、私は株式の資産管理アプリは別アプリで「Portfolio Trader(ポートフォリオトレーダー)」を利用していますので参考までにご紹介させていただきます。
「投資信託」や「確定拠出年金(iDeCo)」を含めた「ある時点での総資産の総額を把握する」という観点ではMoney Forward ME(マネーフォワードME)のほうが網羅性があり、利用価値は高いと考えます。
ただし、売買トレードや米国株の配当実績を総合的に管理することなどはできませんので、そういった点から「Portfolio Trader(ポートフォリオトレーダー)」も利用しています。
参考までに「Portfolio Trader(ポートフォリオトレーダー)」アプリをご紹介した記事のリンクを貼らせていただきます。興味のある方はどうぞ。

無料プランと有料プランの違い
それではこれ以降は、個人向け家計簿管理アプリに特化してご紹介させていただきます。
マネーフォワードMEのプランには2種類あります、「無料プラン」と「有料プラン」です。以下の図が一目瞭然なので、掲載させていただきます。
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(出典元:プレミアムサービス機能比較表 Money Forward ME)
無料プランは使える機能にかなり制限はあります。
例えばお一人で「銀行」、「クレジットカード」、「証券口座」、「各種ポイント」、「Suicaなど」を含め10個で収まる方は無料プランでも問題なく使えるかもしれません。
無料で使える機能で足りるのかを比較して決められたらいいのではないでしょうか。
私が考えるデメリットは3つ
私が感じているメリットは上記「何ができるアプリなのか」をご紹介させていただいた中に記載しておりますので、ここでは割愛させていただきます。
私には特にデメリットと感じる部分はありませんが、これから始めることを検討される方のなかには「お金がかかること」、「各種データとの連携に抵抗がある」、「データ連携のためにはインターネット関連の手続きが必要」といったことが不安や手間と懸念されるのではないでしょうか。
プレミアム会員の利用にお金がかかる
無料プランだと連携数が10に限定されるため、連携したい口座が多い人はお金がかかる可能性があります。
ただ、サービスの内容を考えると、個人的には「お金で管理する手間を軽減し、自分の時間を買っている」と捉えていますので、特に高い買い物だとは思っていません。
例えば無料プランで使える機能だけを厳選して使うなども一案ですし、各ご家庭のご判断になろうかと思います。
各種データとの連携に心理的な抵抗がある
昨今、情報流出による口座からの不正な出金などがニュースを騒がせていますので、どちらかというとこちらの懸念を強く持たれる方もいるのではないでしょうか。
マネーフォワードのデータ連携概要図は以下のとおりです。
【データ連携に必要な情報としてマネーフォワードMEに”提供する”情報】
インターネット経由でご自身の各種利用明細を見るために「ログインID」と「ログインパスワード」を利用して各種サービスと連携する
【マネーフォワードMEに”提供しない”情報】
お金を引き出したり、買い物時などで支払い時に入力する「パスワード」など
例:インターネットバンキングで振込などに利用する「パスワード」や「ワンタイムパスワード」などの情報
例:クレジットカードの支払い時に利用する「パスワード」や「カード番号」
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(出典元:安心のセキュリティ体制から抜粋 Money Forward ME)
セキュリティに対する取り組みについての詳細は以下に掲載されています。
基本的にマネーフォワードMEでは個人情報を取り扱っていることからも、容易に第三者が侵入できない高度なセキュリティ対策を講じています。
(外部リンク)安心のセキュリティ体制(Money Forward ME)
データ連携のためにはインターネット関連の手続きが必要
当たり前ではありますが、インターネット経由で各種情報をマネーフォワードMEに集約することになりますので、各種接続元(銀行など)とインターネット経由で連携する必要があります。
例えばネット証券会社やネット銀行であれば、インターネット経由で申込をする際「ログインID」、「ログインパスワード」を設定していると思いますので、すぐに連携して利用が可能です。
ただ、地方などで給与の受取などに地方銀行を利用している場合など、銀行口座の開設時にはサービスがまだ普及していなかったなどで、地方銀行のインターネットバンキング口座を持っていない方も多いのではないでしょうか。
こういった方がマネーフォワードMEのサービスを利用するには、ご自身が連携をしたい銀行などがまずインターネットバンキングのサービスを提供しており、かつそのサービスに申し込みをする必要があります。
(外部リンク)対応金融関連サービス一覧(Money Forward ME)
画面の概要説明
それでは簡単に画面を用いてご紹介させていただきます。
我が家は集計を21日~翌月20日といった締日にしていますが、1日~31日までなど任意に変更が可能です。
収入の集計画面
収入の内訳に応じて対応する金額が表示されます。

支出の集計画面
支出内容の各項目別にまとまっています。
この中で占める割合の高い固定費について、削減の検討をしていくなど個別の対応を検討すればいいと思います。

品目の続きです。
我が家はざっくりと大分類(例:食費、住宅・・・)などで分類していますが、それぞれの項目にはさらに細かく細分化することも可能です。

レシート撮影、手動入力画面
レシート撮影の場合はこの画面から左上上部のカメラマークで撮影をします。
また、レシートがないなど手動で入力する場合は「金額」や「項目(食費などの品目分類)」、「何に使ったか」、「どこから支出したか」を自分が把握できる程度の簡単な内容で入力し、保存すれば手動での支出入力が可能です。

ちなみに、食費に関する項目だけでも、下のような種類がありますので、お好みで細分化することも可能です。

月別、品目別の支出内訳画面
例えば食費に関する月別の支出内訳などの表示も可能です。
横並びで棒グラフ比較もできるので、増減の把握が容易です。
現在は隠していますが「何に」支出したか、金額の左側に名称が表示されます。

資産別の合計表示画面
資産単位で把握が容易です。別画面で推移グラフも確認できます。

連携口座別の表示画面
銀行口座別など、一連携単位での残高確認などが可能です。
名称に何かしらの記号などを追記することで、仮に二人が同じ銀行の口座を持っていても、容易に識別できます。

その他機能
マンスリーレポートで家計の把握もでき、集計グループをや集計期間の変更をしたりと、個別の微調整も可能です。

まずは全てを網羅しなくても、ほどほどに利用されてみてはいかがでしょうか
いかがでしたでしょうか。
簡単な操作で把握ができますので、まずは無料で試してみるなども一案と思います。
家庭内のお金の流れを全て細かく把握するには、極論を言えば財布などを共にする家族全員の協力が必要です。
財布を一元管理されていれば一人で管理すればいいので楽ですが、複数人で入力したり管理するには「細かく管理するのは面倒」、「そこまでしないといけないのか」などの反発も考えられます。
100%を目指すのではなく、まずはある程度大きな支出に限って把握するなど、用途を限定して取り組んでみる。
改善の効果が期待できれば関係する人と情報を共有し、複数人で取り組むメリットを紹介して協力を依頼してみる。
なども一つの取り組み方ではないでしょうか。
動画コンテンツのご紹介
マネーフォワードMEの解説は、私も日々学ばせていただいております「リベラルアーツ大学の両学長」が制作された動画がわかりやすいので、リンクを貼らせていただいております。
非常にわかりやすいので動画一本でどういったアプリか把握できます、オススメです。

この記事がご参考になれば幸いです。
それではまたっ!!
関連記事です。
別記事で固定費見直しへの取り組みについて自分なりの考え方と我が家の状況などを整理した記事です。

見直しで余剰資金が捻出できた場合、急な入院なども考慮して生活が困窮しない程度の当面の生活に必要な貯金を残しておいた後は、偉大な複利の力を働かせることも含め検討されてみてはいかがでしょうか。
