こんにちは、おーです!
2022年7月分のつみたてNISA、夫婦の運用状況(19ヶ月目)の経過について、ご紹介させていただきます。
わたしたちが夫婦で2021年から開始した「つみたてNISA」は、20年後などの老後生活に備えた長期視点での取り組みです。
淡々と自動で引き落としされることで資産形成が図れる積立投資の手軽さと、非課税枠の恩恵を享受しつつ、将来に備えます。
つみたてNISAに関する先月の運用実績は①をご覧ください。
また、つみたてNISA制度の概要など、つみたてNISAの詳細は過去に作成した記事は②を、我が家の運用方針などについて興味がある方は③をご覧いただければと思います。
【2022年7月末時点】つみたてNISA、夫婦の運用実績(19ヶ月目)
(本家ETFの)VTIとVTなどの7月状況について
わたし達夫婦が購入している投資信託が連動のもとにしているETFたちの直近、7月以降の変動状況を簡単に確認しておきます。
(本家ETFの)VTIとVT 7月の月間株価騰落率実績
2008年に後発のVTが設定されて以降の各年別、VTIとVTの7月単月に対する月間上昇率を集計したグラフです。

- 2022年7月:VTI +9.35%
- 2022年7月:VT +6.98%
6月の単月はそれぞれ約-8.6〜-8.7%の大幅な下落でしたが、7月は大きく反発しました。
2022年は過去の相場環境があまり参考にならない状況が続いていましたが、もともと7月は過去のアノマリー的には負けにくい月です。
7月はVTIとVTで約2.3%程度と騰落率にそれなりの大きな差はありましたが、それでも7月の力強さは引き続き確認されました。
今回の結果を含めた7月勝率は以下のとおりです。
- VTI:総回数22回のうちプラス圏終了14回 ⇒ 勝率63.6%
- VT:総回数15回のうちプラス圏終了11回 ⇒ 勝率73.3%
注:VTIは2001年以降の設定来で集計
参考に2008年以降(〜2021年まで)の8月単月についても、月間騰落率の状況をご紹介しておきます。

7月とはグラフの特徴が異なります。
8月は夏枯れ相場とよく言われますし、上下どちらにも動きがありえそうです。
8月に対する過去の月間騰落率を計測回数で平均した変動率をみると以下のとおりでした。
- VTI平均:+0.27%
- VT平均:-0.47%
8月を勝率でみると以下のとおりです。
- VTI:総回数21回のうちプラス圏終了14回 ⇒ 勝率66.7%
- VT:総回数14回のうちプラス圏終了8回 ⇒ 勝率57.1%
注:VTIは2001年以降の設定来で集計
8月は勝率で見ればそこまで悪くありません。
ただ、過去の月間騰落率を計測回数で平均した変動率で見るなら、とくにVTは8月は比較的、株価の動向としては弱く推移する傾向にある月とも捉えられそうです。
2022年の不安定な相場環境では果たしてどうなるでしょうか。
(本家ETFの)VTIとVT 月間株価騰落率 集計実績
VTと時期をあわせ2008年以降について、月間でどの程度下落したのかを回数で集計してみたものです。
注:黄色の着色部は、今回の下落値はこの部分に該当するという意味合いで着色したものです(注釈:仮に>1%だった場合、>0%もカウントされますのでご注意ください)

7月はVTI+9.35%、VT+6.98%でした。
VTIは7%超え、VTは5%超え部分として集計、着色しました。
VTIについては、この領域は2008年以降でも12回(発生確率7.1%)しか発生していません。
大きく反発した月だったことがわかります。
また、VTは29回(発生確率17.2%)程度でした。
VTIほどではありませんが、それなりの大幅反発が確認できました。
(本家ETFの)VTIとVT 月間株価騰落率 推移グラフ
こちらはVTと時期をあわせて2008年以降について、月間騰落率推移をグラフ化したものです。
VTIの推移グラフ

VTの推移グラフ

2022年7月1日〜8月12日のVTI、VT、VXUS 推移実績チャート
直近までの各ETFの日足推移です。
こちらには当面、楽天全世界に含まれ始めたVXUSを含めて表示します。

先月は右肩下がりの推移でしたが、7月以降に限ってみれば、右肩上がりと大きく反発していることが確認できます。
VXUSのパフォーマンスが低いことから、米国に限定したVTIに対して、全世界に投資する(=VXUSを含む)VTとは大きく差がつく結果となりました。
このあたりは分散をどこまで好むのかなどで一長一短、投資家の好みが分かれるところかと考えます。
2022年7月1日〜8月12日のVTI、VT、VXUS 推移実績チャート
年初来からの推移として、2022年1月3日〜8月12日の推移チャート(日足)も確認しておきます。

年初来で見ればまだまだ回復は道半ばということがわかります。
途中までVXUSが一番、下げ渋っていた時期もあったようですが、最近は逆転しています。
ここ数日は若干明るいと感じられるようなニュースが少しでていることを好感しているのでしょうか、盛り返しつつあります。
ですが、まだまだ下落の途中であるという認識を持っていますので、短期の視点で見れば、引き続き相場は下に向かうと個人的には思っています。
ただ、長期を見据えるのであれば、淡々と投資を継続していけばいいですから、特に気にする必要はないと考えます。
2022年 年初来のドル円 推移実績チャート
年初来からの推移として、3月頃から凄い勢いで進行している円安の状況はまだ継続しています。
(2022年1月3日〜8月12日の日足推移チャート)

先月は一時期、140円に到達しそうな勢いにも見えました。
7月以降、それでも円高方向に一旦の戻りが確認され、一時的に131円台をつけるなど、上下変動が大きい状況は続いています。
投資だけではなく、日常の消費にも直結するので、為替の動向には注目が高まっていることと思います。
為替もいろいろな思惑で動くことから静観するしかありませんが、投資信託でこのような海外資産(為替ヘッジなし)を持っている部分については、円安で時価評価額が高まる方向に寄与することになりますので、見方次第でもあります。
(おさらい)つみたてNISAの運用イメージ
毎回参考に掲載していますが、つみたてNISAは年単位で投資可能な枠が与えられます。
制度に申請した人、そして積立を開始した人にだけ恩恵がある、運用益が非課税で投資可能な枠がもらえます。

注:2021年を起点として11年目〜19年目の表示を省略しています
2021年に対してすでに投資可能枠(■部分)は終了していますので、もうこの枠に積立することはできません。
2021年枠に限って見るなら、あとは非課税枠で運用という観点でみれば19年間(2040年12月まで)、寝かせて増えることを願うのみです。
いまは次の枠である2022年(■部分)に淡々と投資を継続しているところです。
本記事でのつみたてNISA制度詳細のご紹介は割愛しますが、気になる方は過去記事「【税制優遇!】つみたてNISAを有効に活用しましょう!!」をご覧ください。
運用19ヶ月目経過時点(2021年枠+2022年枠) 運用実績集計表
2022年7月以降のETF推移実績などを確認しましたので、7月末時点の運用実績紹介に入ります。
我が家は積立2年目となります。
2021年枠(積立終了部分)と、2022年枠(積立中)の運用状況をまとめた表はこちらです。
(集計は運用19ヶ月目終了、7月31日に実施)

2021年枠は引き続きプラス圏推移です。
先月はマイナスだった2022年枠も、為替の影響と相場の一時的な反発などの要因で、プラス圏推移に回復しています。
夫婦の通年合算トータルでみれば、損益率は+9.97%ですので、まずまずな状況と評価できそうです。
積立終了 2021年枠 運用実績 その後(開始から19ヶ月目)
全体に対する総額のご紹介だけでもいいのですが、以下のような観点から弊ブログでは年別の運用状況も参考に継続観察していこうと思います。
- 初心者の方がつみたてNISAの運用をよりイメージできるのではないか(年単位での投資というイメージがつかみやすいかもしれない)
- 各年別の運用状況という観点でも年単位の推移に興味がある
- 20年後など取り崩しを年単位で行う可能性が高いかもしれない
- 複利がどのように働いていくかよりイメージが広がらないか(伝わらないか)
運用状況 資産一覧表(2021年枠)

すでに積立投資が完了し、ほったらかしで寝かせての運用がはじまった2021年枠です。
2021年全体は、まだまだ大きくプラス圏で推移しています。
楽天VTIで+16.8%、楽天全世界は+11.8%とそれなりの差はありますが、それぞれ堅調な推移であることは確認できます(夫婦合算なら+14.3%)。
先月からVTIは+5.9%、全世界は+3.6%の損益率改善ですので、7月の大きな反発状況が確認できます。
夫婦合算:楽天VTI+楽天全世界 資産推移グラフ、損益率(2021年枠)

2021年枠は、投資開始以降、損益率がマイナス圏に突入したことはありません。
積立が終了していますので、積立額は増えていませんが、寝かせておくことで増えることが期待できます。
今後も上下動はあるでしょうが、長期で見ると大きく育ってくれることを楽しみにしています。
月別の夫婦損益率と平均(2021年枠)

2022年3月からの為替変動が大きく寄与しているのは間違いないですが、逆に円高になったら、そのタイミングで株安も加われば相乗効果でダブルパンチが発生します。
良い方向に働くこともあれば、その逆もありえますので、リスクとしてしっかり認識しておきつつ、一時の不安な感情に流されず、自身の資産を長い目で見ていくように注意したいと改めて認識させられます。
積立中 2022年枠 運用実績 その後(開始から7ヶ月目)
現在、投資が可能な2022年枠に対する積立は7ヶ月となりました。
淡々と、順調に積立を継続しています。
運用状況 資産一覧表(2022年枠)

こちらの枠も損益率がVTI+5.7%、全世界+3.7%となり、相場の反発を受け、評価額もプラス圏へ復活しました。
まだまだ大きく変動が予想されますので、積立にはチャンスと捉え、引き続き淡々と継続あるのみです。
保有する現金を、将来に備えた資産へ順調に移行できていることが何よりです。
夫婦合算:楽天VTI+楽天全世界 資産推移グラフ、損益率(2022年枠)

損益率、月末時価評価額がプラス圏へ回復してきました。
少しずつ、資産が積み上がっている状況をみるのは、モチベーションアップに繋がります。
月別の夫婦損益率と平均(2022年枠)

2021年枠とは異なる0%近傍での推移が続いています。
2022年から開始されたかたも、保有する資産によっては一時的にプラスに回復して、やれやれと思っているかたも多いかもしれませんね。
全体 2021年枠+2022年枠 運用実績 その後(積立開始初期から19ヶ月目合算)
我が家の2年分トータル推移(つみたてNISA資産総額)です。
運用状況 資産一覧表(2021年枠+2022年枠)

夫婦での積立総額が約126万円まで積み上がってきました。
こうやって少しずつ、現金から資産に移行していくことを習慣化していけば、将来実りの大きなものになるでしょう。
自分たちの信じる投資先へ向けて、これからも継続あるのみです。
夫婦合算:楽天VTI+楽天全世界 資産推移グラフ、損益率(2021年枠+2022年枠)

2021年以降、着実に積立投資を継続することができています。
積立投資のモチベーション維持に貢献してくれる推移グラフでもあり、少しずつ、自分たちの将来に備える資産が育っていく過程というのは、見ていて励みになります。
自分たちの将来に備えられるのは、自分たち以外にはいませんので、できる範囲で各家庭なりの取り組みを継続していくことが大切だと考えます。
月別の夫婦損益率と平均(2021年枠+2022年枠)

夫婦合算の最新損益率は+9.97%となり、6月までの下降から7月は一時的に大きく反発しました。
8月はどのような推移になるでしょうか、楽しみにしたいと思います。
まだまだ荒れそう、されど落ち着いて

2022年1月からしばらく下がっているイメージが頭にこびりつき、不安に感じている人もいるかもしれませんが、一時的に大きな反発が確認できて一息ついた感のある7月だったようにも感じます。
これからまだまだ2023年以降に向けて、さらに大きく下落することもありえそうです。
世間ではリセッションの声も聞かれたり、より大きな下落が待っていると言う人もいます。
様々な声が耳に届くでしょうし、実際、相場はこれからも上へ下へ、ときに大きく荒れ狂うでしょう。
投資をしている間は自己責任のもとリスクを取っているので、常にそんな不安定な環境化に身をおいているということですので、致し方ありません。
でも、そんな中でも、少しでも心穏やかに過ごせるよう、自分なりに枕を高くして寝られるよう、ほどよい投資との距離感を自分なりの経験で見つけていくしかありません。
世界は様々なことがありながらも、将来に向けて着実に成長を続けてくれると信じられるから、自分たちの信じる投資先へ自分たちの大切なお金を預けていくことができます。
先行きはまったくわかりませんが、何があろうと自身の信じる航路を守り、着実に進んでいきたいと思います。
それではまたっ!!