こんにちは、おーです!
今月もつみたてNISA、夫婦の運用状況(17ヶ月目)の経過について、ご紹介させていただきます。
わたしたち夫婦のつみたてNISAは、長期(20年後などの老後生活に備えた)視点での取り組みです。
淡々と自動設定で引き落としできる積立投資の手軽さと、非課税枠の恩恵を享受しつつ、将来に備えるための資産蓄積を図ります。
つみたてNISAに関する先月の運用実績は①をご覧ください。
また、つみたてNISA制度の概要など、つみたてNISAの詳細は過去に作成した記事は②を、我が家の運用方針などについて興味がある方は③をご覧いただければと思います。
【2022年5月末時点】つみたてNISA、夫婦の運用実績(17ヶ月目)
(本家ETFの)VTIとVTなどの5月状況について
我が家の購入する投資信託が連動を目指すETFのVTIなどについて、5月の変動状況を簡単に確認しておきます。
先月、ご紹介しましたようにわたしが「楽天VT」と呼んでいた投資信託には、VT(全世界)の他にVTI(米国)とVXUS(米国以外の全世界)が加わることになっています。
ざっくりいえば、VT-VTI=VXUSという整理です。
騰落率実績の紹介は簡潔にVTIとVTのみにさせていただき、あえてVXUSは追加はしないことにさせていただきます、ご了承ください。
(VXUSは年初来推移のチャートなどでのみ表示させていただきます)
(本家ETFの)VTIとVT 5月の月間株価騰落率実績
2008年VT設定以降の各年別、VTIとVTの5月単月に対する月間上昇率を集計したグラフです。
(4月末終値と5月末終値の差から算出)

- 2022年5月:VTI -0.25%
- 2022年5月:VT +0.49%
例年堅調に推移する4月が過去最大の月間下落(VTI約-9.1%、VT約-8.1%)を記録したあとの5月でした。
4月の大幅下落後かつ、セルインメイという言葉が例年飛び交う5月ということもあり、2022年の軟調相場で果たしてどうなるか?と興味津々でした。
そんな5月も結局、終わってみればほぼトントン、±0付近で推移したという結果となりました。
相場のムードが悪いので大幅に下げた翌月の巻き返し、とはいきませんでしたね。
それでも±0付近で終了したのは、2022年の軟調相場においては(ある意味)、貴重な中休みとなったのではないでしょうか。
(本家ETFの)VTIとVT 月間株価騰落率 集計実績
こちらもVTと時期をあわせて2008年以降について、月間でどの程度下落したのかを回数で集計してみたものです。
注:黄色の着色部は、今回の下落値はこの部分に該当するという意味合いで着色したものです(注釈:仮に>1%だった場合、>0%もカウントされますのでご注意ください)

5月はVTI約-0.25%(<0%)、VT約+0.49%(>0%)でした。
言い換えるなら「一番発生頻度の多い、よくある範囲内の変動だった」という結果でした。
ちなみに、6月について過去の実績を確認してみましたが、それぞれ6月の勝率は他の月と比べても高くありません。
参考ですが、過去6月の勝率は以下のとおりです。
- VTI:総回数20回のうちプラス圏終了10回 ⇒ 勝率50%
- VT:総回数13回のうちプラス圏終了5回 ⇒ 勝率38.5%
(単なる過去データの集計結果ですので、さほど気にする必要はありませんが)とくに6月はVTの勝率は極端に低いです。
(本家ETFの)VTIとVT 月間株価騰落率 推移グラフ
こちらはVTと時期をあわせて2008年以降について、月間騰落率推移をグラフ化したものです。
VTIの推移グラフ

5月の実績は右端ですが、ほぼ±0付近(-0.25%)ですので、小幅すぎて表示されていないように感じてしまいます(目を凝らせば、少し見えます)。
VTの推移グラフ

VTも(+0.49%)とほぼ±0付近です、小幅すぎてよく見ないと認識できないですね。
2022年5月2日〜6月3日のVTI、VT、VXUS推移実績チャート
こちらには当面、今回からVXUSを含めて表示します。
(VTI、VT、VXUSの5月2日〜6月3日の推移(30分足))

VT(全世界)がVXUS(米国以外の全世界)とVTI(米国)の中間に位置するとざっくり捉えてもいいのでは、というのがイメージしていただけるかと思いますが、いかがでしょうか。
VXUSが上昇していても、VTIが下がっていればVTはその中間、逆もまた然りです。
最終的にこの期間ではVTIが一番下落しています。
この期間を(全世界という観点で見れば)VXUSのパフォーマンスが良好で、VTIよりもVTが上に推移している結果となっています。
5月上旬頃はそれぞれ下げ基調でしたが、月末に向けて一時的に力強く上昇を示す場面もあり、結果的には±0付近まで回復し、着地しています。
2022年 年初来のVTIとVT推移実績チャート
年初来からの推移として、2022年1月3日〜6月3日の推移チャート(日足)も確認しておきます。

年初来推移でみると、以下のとおりです。
- VTI:約-15.3%
- VT:約-13.7%
- VXUS:約-11.8%
5月はほぼトントンなので(下げ後、もとの付近まで上げたので)、年初来では4月以前の下げ分だけまだマイナス圏で推移しているといった状況です。
2022年は引き続き、相場の地合いとしては厳しい状況が続きますが、このような状況をあまり感じさせない影響がドル円(為替相場)の状況です。
直近のドル円推移を次に確認しておきます。
2022年 年初来のドル円推移実績チャート
年初来からの推移として、3月頃から凄い勢いで進行している円安の状況です。
一時、円安方向(チャート上向き方向)の更新はストップし127円付近まで円高方向にシフトしていました。
ですが、直近ではまた円安方向へ急速に向かいつつあります。
(2022年1月3日〜6月3日の日足推移チャート)

6月6日週にはさらに円安が進む懸念もありますが、為替の方向は、株価とあわせて読めませんので、投資をしている限り、受け入れていくしかありません。
為替の影響が大きく、前述の軟調相場においても、市場の調整程度と比較して、わたしたちの保有する投資信託の資産額がそこまで減っていないというかたも多いことでしょう。
日本国内の物価上昇にも多大な影響を与えているであろう為替のことなどを考えると、日本円だけを保有するという選択肢は、結構危険な状態にあるのかもしれません。
運用17ヶ月目経過時点(2021年枠+2022年枠)運用実績集計表
2022年5月の推移実績などを確認しましたので、5月末時点の運用実績紹介に入ります。
我が家は積立2年目となります。
2021年枠(積立終了部分)と、2022年枠(積立中)の運用状況をまとめた表はこちらです。
(集計は運用17ヶ月目終了後、6月3日に実施)

相場が軟調に突入する以前の2021年は引き続き損益率がプラス圏で推移しています。
2022年分も、損益率はほぼ±0%付近で着地しています。
前述の為替が円安に振れている影響が多分に貢献し、結果的には総枠で2022年5月終了時点、全体の損益額では約+9.5万円、損益率では約+8.4%という結果でした。
2021年枠運用実績のその後(開始から17ヶ月目)
以下のような観点から弊ブログでは年別の運用状況も参考に継続観察していこうと思います。
- 初心者の方がつみたてNISAの運用をよりイメージできるのではないか(年単位での投資というイメージがつかみやすいかもしれない)
- 各年別の運用状況という観点でも年単位の推移に興味がある
- 20年後など取り崩しを年単位で行う可能性が高いかもしれない
- 複利がどのように働いていくかよりイメージが広がらないか(伝わらないか)
積立終了した2021年枠に対する今後のイメージ

注:11年目〜19年目の表示を省略しています
2021年に対してすでに投資可能枠(■部分)は終了していますので、もうこの枠に積立することはできません。
あとは非課税枠で運用という観点でみれば19年間(2040年12月まで)、寝かせて増えることを願うのみです。
終了した2021年枠の運用状況 集計表
寝かせて増やす状況に突入した、2021年枠の2022年4月末時点の経過です。
(下の表は、全体の集計表から2021年に関する部分のみを抜粋した表)

2021年枠に限定した先月比実績は損益率で見ると、小幅な変動でした。
- 楽天VTI約+13.39%(先月末約+14.92%、差約-1.53%)
- 楽天全世界約+10.61%(先月末約+10.54%、差約+0.07%)
- 2021年枠夫婦合算で約+12.00%(先月末約+12.73%、差約-0.73%)
夫婦合算:楽天VTI+楽天全世界 資産残高(2021年枠 運用17ヶ月末時点)
夫婦二人分の2021年枠、合算推移表示グラフです。

【2021年運用状況 夫婦合算 17ヶ月目終了時点】
累積投資額 | 799,992円[ 0円 ] |
---|---|
月末残高 | 896,040円 |
損益額 | +96,048円(-5,835円) |
損益率 | 12.00%(-0.73%) |
( )内は先月損益額と損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
相場好調な2021年から実施してきた枠ですし、為替の円安傾向継続といった影響もあり、現時点でプラス圏推移(二桁推移)は継続しています。
2022年5月末時点の(2021年枠)、個別運用状況は以下のとおりです。
2021年枠 | わたし/楽天VTI | 奥様/楽天全世界 |
累積投資額 | 399.996円 | 399.996円 |
月末残高 | 453,575円 | 442,465円 |
損益額 | +53,579円 (-6,111円) |
+42,469円 (+276円) |
損益率 | +13.39% (-1.53%) |
+10.61% (+0.07%) |
( )内は先月損益額と損益率を示す
夫婦合算:月別の夫婦損益率と平均(2021年枠 運用17ヶ月末時点)
2021年投資分に対する月別の損益率推移です。

今月は、先月と比べてほぼ横ばいでした。
相場の不安定さと為替変動の影響などが入り交じる直近推移ですが、5月はトントンの中休みといった形になりました。
2022年枠への積立状況(積立5ヶ月目)
現在投資が可能な2022年枠に対する積立は5ヶ月となりました。
積立中の2022年枠に対する今後のイメージ
2022年枠に対する現状は、以下のようなイメージです。
(図は2021年に積立を開始した、我が家のケース前提で記載しています)

いまは積立期間が2022年にシフトしたので、この枠の20年目を迎えるのは、2041年12月です。
まさに今、積立中の枠(黄色■部分)ということになります。
積立中の2022年枠の運用状況 集計表
積立中の2022年枠に対する、2022年5月末時点(5ヶ月経過時点)の集計状況です。
(下の表は、全体の集計表から2022年に関する部分のみを抜粋した表)

- 楽天VTI約-0.63%(先月末約+0.94%、差約-1.57%)
- 楽天全世界約+0.28%(先月末約+0.39%、差約-0.11%)
- 2022年枠夫婦合算で約-0.17%(先月末約+0.66%、差約-0.83%)
夫婦合算:楽天VTI+楽天全世界 資産残高(2022年枠 積立5ヶ月末時点)
積立中の2022年枠に対する、二人分の合算推移表示グラフです。

【2022年運用状況 夫婦合算 5ヶ月目終了時点】
累積投資額 | 333,330円[66,666円] |
---|---|
月末残高 | 332,744円 |
損益額 | -586円(-2,370円) |
損益率 | -0.17%(-0.83%) |
( )内は先月損益額と損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
2022年5月末時点の(2022年枠)、個別運用状況は以下のとおりです。
2022年枠 | わたし/楽天VTI | 奥様/楽天全世界 |
累積投資額 | 166,665円 [33,333円] |
166,665円 [33,333円] |
月末残高 | 165,601円 | 167,143円 |
損益額 | -1,064円 (+1,262円) |
+478円 (+522円) |
損益率 | -0.63% (+0.94%) |
+0.28% (+0.39%) |
( )内は先月損益額、損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
夫婦合算:月別の夫婦損益率と平均(2022年枠 積立5ヶ月末時点)
2022年投資分に対する月別の損益率推移です。

楽天VTIも楽天全世界も±0付近で推移、差はほとんどありません。
為替の影響で円換算では損益率±0付近です。
仮に為替が変動していなければ大幅マイナス圏でしょうが、今後も為替は大きく変動するでしょうし、相場も同様です。
20年の長期投資がまだ始まったばかりですから、特に気にする必要などなく、いまは淡々と、続けていくだけでいいと思います。
2021年枠+2022年枠全体の運用実績(開始から17ヶ月目)
最後につみたてNISAを通じての全体合計をご紹介して終了とさせていただきます。
つみたてNISA枠全体に対する今後のイメージ
合計のイメージは以下のとおりです。

この部分のご紹介は、通年合算ですので、毎年枠も積立額も増えていくことになります。
つみたてNISA枠全体(2021年枠+2022年枠)の運用状況 集計表
2021年と2022年合算集計の結果です。
注:このトータル部分だけ、全体をご紹介したあとに、それぞれ個別の資産トータル推移も参考に表示しておきます

個別の投資先に対し、2021年+2022年の通年トータルでみると以下のとおりです。
- わたし:楽天VTI+9.26%(先月差-1.96%)
- 奥様:楽天全世界+7.57%(先月差-0.43%)
- 夫婦合算:楽天VTI+楽天全世界+8.42%(先月差-1.29%)
今月も楽天VTIの変動を、楽天全世界で吸収してもらう形となりました。
夫婦合算:楽天VTI+楽天全世界 資産残高(2021年枠+2022年枠 17ヶ月末時点)
夫婦の現時点で最新の、つみたてNISA全体の運用状況です。

【2021+2022年運用状況 夫婦合算 17ヶ月目終了時点】
累積投資額 | 1,133,322円[66,666円] |
---|---|
月末残高 | 1,228,784円 |
損益額 | +95,462円(-8,205円) |
損益率 | +8.42%(-1.29%) |
( )内は先月損益額と損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
夫婦合算:月別の夫婦損益率と平均(2021年枠+2022年枠 17ヶ月末時点)
夫婦の最終的な、つみたてNISA全体の運用状況に対する月別の損益率推移です。

夫婦合算:資産配分(2021年枠+2022年枠 17ヶ月末時点)
直近の資産配分状況は以下のとおりです。

【参考:楽天VTIトータル推移】
楽天VTIのみの通年運用実績推移も参考にご紹介しておきます。

【2021+2022年運用状況 わたし/楽天VTI】
累積投資額 | 566,661円[33,333円] |
---|---|
月末残高 | 619,176円 |
損益額 | +52,515円(-8,437円) |
損益率 | +9.26%(-2.16%) |
( )内は先月損益額と損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
【参考:楽天全世界トータル推移】
奥様の楽天全世界の通年運用実績推移です。

【2021+2022年運用状況 奥様/楽天全世界】
累積投資額 | 566,661円[33,333円] |
---|---|
月末残高 | 609,608円 |
損益額 | +42,947円(+232円) |
損益率 | +7.57%(-0.43%) |
( )内は先月損益額と損益率を、[ ]は月単位の投資額を示す
さて、急に湧いて出てきた「資産所得倍増プラン」などですが、日本人の『貯蓄から投資へ』は進むのでしょうか?
行動をはじめてしまえば、ある程度スルスルと物事は進むこともありますが、重い腰をあげてどの程度、投資に向けて行動が始まるのか、ある意味で興味があるところではあります。
物価は高騰しつつあり、給料は上がらない。
インフレからのスタグフレーション懸念も引き続きありそうです。
テレビやメディアに向かって、または値上げをするメーカーに向かって、文句を言ってもしょうがありませんし、取れる対策を各家庭で考えるしかありません。
各家庭がより有利に資産形成を進められそうな政策が発表されることを楽しみにしつつ(半分あてにはしないで)、いま利用できる制度は上手に活用しつつ、備えられる対応は進めながら、今後の動向を見守っていきたいと思います。
相場はまだまだ変動が大きそうですが、忘れるくらい自動で続けられるつみたてNISAを有効に活用していきましょう。
それではまたっ!!