こんにちは、おーです!
我が家は2021年から資産形成のコアに「つみたてNISA」を活用し、インデックス投資をコツコツと続けています。
コアとしている資産は「VTI」と「VT」に連動する投資信託です。
夫婦のつみたてNISA運用報告は毎月、別記事でご紹介しているところですが、これら投資信託のもととなる(本家ETFとしての)VTI、VTについて、直近の推移実績と過去推移などを参考にご紹介する取り組みをはじめてみました。
退屈な長期積立投資の参考程度ですが、今回も2022年3月の月間実績と4月の過去推移傾向を参考にまとめておきます。
もし、我が家の運用方針などに興味がありましたら、以下の記事で参考にご紹介していますので、ご覧ください。
【参考】VTIとVTの2022年3月推移実績と4月の過去実績
2022年3月のVTIとVT推移実績チャート
2022年3月1日〜3月31日の30分足推移チャートです。

3月も地政学リスクなどは払拭されませんでしたが、FOMCの通過、今後の金利引き上げ見通しが少し明確になりつつあることなどから、上旬の下落に対し、下旬はそれでも値を戻し、最終的にはVTI、VTともにプラスで着地した1ヶ月となりました。
2022年年初来のVTIとVT推移実績チャート
まだ3ヶ月の経過ではありますが、年初来からの推移として、2022年1月〜4月1日の30分足推移チャートも確認しておきます。

年初来で見ると、それぞれまだマイナス圏に沈んでいることが確認できます。
2月末時点ではVTIのほうが、下落からの回復は小さく見えました(VTIのほうが下落していた)。
3月はVTIの上昇が大きく、3月末頃の時点ではVTとトントンの位置まで回復してきていることが確認できます。
2022年3月実績集計結果(VT設定以降の比較)
VTIは2001年に設定、VTが遅れて2008年に設定されたこともあり、並べて比較するために、以降の比較はすべて時期を『VTが設定された2008年以降に時期をあわせて集計』していますのでご注意ください。
2022年3月参考①(ETF)VTIとVTの3月過去推移【2008年以降の月間上昇率推移】
2008年以降の各年別、VTIとVTの3月単月に対する月間上昇率を集計したグラフです。
(2月末終値と3月末終値の差から算出)

株価終値ベースで確認した2022年3月実績は、VTI+2.94%、VT+1.63%でした。
米国単体のVTIが大きく上昇(回復)している結果となりました。
全世界も上昇してはいますが、世界経済の影響をより受けやすいことなどもあり、米国ほどの上昇とまではいきませんでした。
3月の過去でインパクトがあるのは、2020年のコロナショック時ですが、このときは特異的な下げだったということになります。
今回の結果を踏まえつつ、過去と比較してみても3月はさほど、下落して終了する回数としては多くない印象でした。
3月参考②(ETF)VTIとVTの3月過去推移【0以上で終了した日をカウント】
2008年以降のVTIとVT、3月単月の日々変動率が0以上で終了した日をカウント集計したグラフです。
(前日終値と当日終値の差から算出)

3月株式市場が開場した回数は23日でした。
そのうち、VTIとVTともに11日はプラスで終了したということになります。
近年の3月は、21日〜23日程度開場していることを考えると、半分以上はマイナス圏で推移する日があったと見ることもできます。
2022年を過去と比較してみると、0以上で終了した回数はそれなりに多かったほうの部類に入りそうです。
3月参考③(ETF)VTIとVTの3月過去推移【0以上で終了した日から勝率を算出】
上記②の0以上終了回数を3月勝率として表示したものになります。

2022年3月はVTI、VTともに勝率としては約47.8%でした。
全体的に見ても50%を割っている回数が多い印象ですので、まだ粘った方だったという感想です。
3月参考④(ETF)VTIとVTの3月過去推移【1日騰落率での最大上昇率】
こちらは3月の日々変動率からその年の単月における最大上昇率を示したグラフです。
(日々変動の最大をMAX関数で集計)

2009年のリーマンショック頃、2020年のコロナショック頃を除くと、2022年3月は1日最大上昇率では過去最大でした。
年初から継続していた調整局面の最中、大きめに反発するタイミングもあったようです。
3月参考⑤(ETF)VTIとVTの3月過去推移【1日騰落率での最大下落率】
こちらは最大上昇とは逆にその年の単月における最大下落率を示したものです。
(日々変動の最小をMIN関数で集計)

こちらも2009年のリーマンショック頃、2020年のコロナショック頃を除くと、2022年3月は1日最大下落率では過去最大でした。
最終的に2022年3月は月間でみればプラス圏で終了しましたが、2022年のボラティリティ高めの相場環境で、上下に大きく変動していたことがわかります。
3月参考⑥( ETF)VTIとVTの3月過去推移【日変動を慣らした平均変動率】
3月の開場回数と日々変動率をもとに、月単位でならしてみた場合の平均変動率グラフです。

下落で終了する回数が多かった割に、平均するとプラス圏推移となっています。
1日あたりの上昇率が平均して高かったのだと考えます。
1月、2月と2ヶ月連続下落で終了していましたので、2022年月間で始めてプラス終了することができました。
過去の4月実績集計結果(VT設定以降の比較)
こちらも3月集計結果などと同様、勝率などもろもろの集計結果内にVTI2007年以前の結果は含めていませんのでご注意ください。
4月の過去推移を参考にみて、実際の4月はどうなったのか?を来月振り返る程度の参考情報です。
4月参考①(ETF)VTIとVTの4月過去推移【2008年以降の月間上昇率推移】
2008年以降の各年別、VTIとVTの4月単月に対する月間上昇率を集計したグラフです。
(3月末終値と4月末終値の差から算出)

4月は例年、市場が力強い(負けにくい)傾向を示している月です。
4月の月間上昇率推移を見ると、極端に上昇率が高いというわけではありませんが、過去、ほぼマイナス圏で終了している年はありません。
2009年以降であれば、正確には
- VTIは2012年のみ-0.64%
- VTは2010年-0.45%、2012年-1.18%
程度で、月間で下落しても下落程度が小さかったことがわかります。
例年と相場環境の異なる今年は、どのような結果になるのか、今から楽しみです。
4月参考②(ETF)VTIとVTの4月過去推移【0以上で終了した日をカウント】
2008年以降のVTIとVT、4月単月の日々変動率が0以上で終了した日をカウント集計したグラフです。
(前日終値と当日終値の差から算出)

近年の4月、株式市場が開場した回数は21日程度でした。
過去の傾向として大体、半分以上プラス圏で終了していた日数が多かったように見受けられます。
最近であれば2017年は回数が少なめですが、この年は市場が凪相場で上昇して終了した回数が少なくてもプラス圏で終了していました。
(今思えば、2017年が逆に異常なくらい、平穏な相場環境だったということが思い返されます)
4月参考③(ETF)VTIとVTの4月過去推移【0以上で終了した日から勝率を算出】
上記②の0以上終了回数を過去の4月勝率として表示したものになります。

過去にご紹介した1月〜3月と比べると、勝率も高めで安定感があることがわかります。
4月は開場している半数以上の日がプラスで終了していた年が多いです。
2022年がこの傾向を維持するのかわかりませんが、過去の数値だけを見ると、それなりに安心してみていられる月という捉え方もできるかもしれません。
4月参考④(ETF)VTIとVTの4月過去推移【1日騰落率での最大上昇率】
4月過去の日々変動率から単月における最大上昇率を示したグラフです。
(日々変動の最大をMAX関数で集計)

1日最大の上昇率でみると、他の月から圧倒的に高いといった傾向などはありません。
プラスで終了する回数の多さなどから総合的に、力強く負けにくい月であるというだけですが、それでも概ね安定した推移となっていることが確認できます。
4月参考⑤(ETF)VTIとVTの4月過去推移【1日騰落率での最大下落率】
こちらは最大上昇とは逆に単月(4月)における最大下落率を示したものです。
(日々変動の最小をMIN関数で集計)

他月と比較して顕著に下げにくい、という特徴があるわけではなく、ある程度の下落は確認できます。
ですが、逆に言えば、勝率の高さから極端に下方向に引っ張られるということはなく、堅調に推移する傾向にあるという風にもみることができます。
4月参考⑥( ETF)VTIとVTの4月過去推移【日変動を慣らした平均変動率】
4月の開場回数と日々変動率をもとに、月単位でならしてみた場合の平均変動率グラフです。
平均するとほぼプラス変動であることが確認できます。
総合的にみると4月は、下げにくく(勝率が高めで)、平均変動もプラス圏で推移する(マイナスになる回数が少なく平均して上昇の力が強いことから負けにくい)傾向にあるという捉え方ができそうです。
さて、2022年はどのような推移を示すでしょうか。
簡単ですが、2022年3月の実績振り返りと、4月の傾向についてご紹介させていただきました。
過去の傾向はあくまで実績でしかありませんし、未来の予測などできませんが、過去の傾向から将来への(過度な期待は禁物ですが)楽しみを広げることはできると思います。
来月また結果を楽しみに確認したいと思います。
この記事がなにかの参考になれば幸いです。
それではまたっ!!