iDeCo口座の移管にはマジに時間がかかる
神がかる2024年からの新NISAが引き続き注目されるなか、すっかりナリを潜めた感のある?個人型確定拠出年金のiDeCo。
まだ取り組んでいない方は新NISA優先も一考かもしれません。
が、わたしはすでに口座開設かつ運用開始済み。
年金制度のため引き出しが可能になるまで運用を継続する必要があります。
わたしのiDeCo口座は2022年まで楽天証券を利用。
楽天証券のラインナップでは、唯一魅力を感じる「楽天VTI」一本へ投資してきましたが、実はマネックス証券が優れたラインナップであることを知りました。
(個人的感想)改めて考えるとマネックス証券iDeCo商品ラインナップは秀逸か
マネックスでは「NASDAQ100」、「S&P500」、「オルカン」などの商品がラインナップされており、優れた商品が豊富です。
通常(特定口座、2023年までの一般NISAなど)であればどこでも購入できるような上記「NASDAQ100」や「S&P500」などの商品群。
iDeCoでは証券会社で取り扱い商品が異なるので『どこでもこれらを買える訳ではない』点に注意です。
最近注目を集める?新興国も「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」がありますし、債券なら「eMAXIS Slim先進国債券インデックス」もあります。
わたしは魅力には感じませんが人によっては「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」などを魅力に感じる方もいるかもしれません。
マネックス証券のiDeCo商品ラインナップはこちらから確認できます
わたしが移管を決めた背景
わたしはマネックス証券の「NASDAQ100」へ投資ができることなどを今更ながらに魅力と感じ、移管に時間がかかることを知りつつ、iDeCo口座移管を決心しました。
もともと投資していた「楽天VTI」を代替できる商品として、マネックスでは「S&P500」の取り扱いもあります。
そのため将来、投資方針が変わってくればiDeCo口座内のスイッチングで「NASDAQ100」→eMAXIS Slimシリーズの「S&P500」「オルカン」「先進国株式」などへのシフトや配分変更も可能です。
最終的には『商品ラインナップ』、『保有商品同士のスイッチングに売却益がかからない』、『長期運用をするしかないiDeCoの特性』などを考えると、現時点での選択肢としてマネックス証券への移管が非常に魅力的に考えました。
その結果、いったん、資金を現金にシフトする時間ロスなどを覚悟のうえ、2023年1月に移管申請を行っていました。
わたしの移管時ざっくりスケジュール(実績)
思い立ったら行動したくなる性分のため、年明けに移管を考え始め行動を開始。
↓2023年1月時点の移管開始の記事はこちら↓

オンラインでの申込みに一部不備があったようで、少し時間がかかってしまい、書類返送の対応ができたのが1月下旬でした。
↓2023年1月下旬書類返送時の記事はこちら↓

書類返送後、あとは移管が完了しました!と連絡が来るのを待つのみ、となって以降、その後は日々、移管完了の連絡があることを楽しみにしていました。
が、わかっていてもやはり時間がかかるかかる・・・
以前にもSBI証券→楽天証券へ移管した経験もありましたので、時間がかかるのはわかってはいました。
が、それでもイライラするくらい時間がかかりました。
ざっくり示すと以下のようなスケジュール感。
結局、投資できるようになったのは4月上旬。
1月15日頃 | 移管先(マネックス)へインターネットで申し込み |
---|---|
1月28日頃 | 届いた郵送資料に記入、返送(注) |
・・・ | 移管先(マネックス)が主となり国民年金基金連合会、移管元(わたしの場合、楽天証券)などと手続きを進める |
3月中旬頃 | 移管先口座開設のお知らせとパスワードがJIS&T(※1)から届く【まだ取引は不可】 |
3月下旬頃 | 移管先(マネックス)へ移管元(楽天証券)から資金移換された旨の書類がJIS&Tから届く【まだ取引は不可】 |
4月上旬頃 | 移管先(マネックス)へ変更が完了した「移換通知書」と「取引報告書」(※2)が届く【やっと資産購入が可能になった】 |
注:申し込み処理に不備があり再申請後に資料を受領、この時点で1週間程度の時間ロス
※1:マネックス証券と連携してiDeCo口座を管理する記録管理機関、日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー(略してJIS&T)
※2:移管手続きを進めるなか自身で設定した資産配分に対する取引完了の通知
なお、移管先へ資金が移管され、初期の配分で商品が購入されたことは紙面でしか通知されません(4月上旬頃のはなし)
あとは自分でiDeCo口座にログインし、取引ができるかを確認、スイッチングしたいなら手続きをする必要がありますのでご注意を。
iDeCoの口座開設、移管には十分ご注意を
iDeCoの口座移管は上記のように非常に時間がかかるのが現状です。
このような時間を短縮できるようにしないと、制度の利便性も高まらないと思いますし、なんとかしてもらいたいところです。
皆様もiDeCo口座の移管には時間がかかることに十分留意しつつ、証券会社などによって取り扱い商品が異なることにも注意して、できれば開設したところで長く続けられるよう、十分に吟味されたほうがいいと思います。
(未開設の方は、新NISAの運用を優先するかも含めて改めて検討されるのも一案かも)
NISAが2024年から新NISAにアップグレードされるように、iDeCoも現状の制度が「より良い方向に」様々な制度改正があるのでしょうか?
- 移管がもっとスムーズにできるようになったり?
- 法律に基づくiDeCo商品ラインナップの縛りが撤廃されたり?
- 投資可能金額がもっと増額されたり?
- 受け取り時の税制がもっと優遇されたり?
- 凍結中の運用資産に対する特別法人税(年率約1.17%)が撤廃されたり?
などなど、新NISAが使いやすくなったようにiDeCoも今後大きく抜本的な改正でもあればより魅力が増してくるかもしれませんね。
新NISAを含め、このような制度が整えられていたり、今後も改正されていくということは、逆を言えば「老後の資金を自分たちで作ってね」と国が(言わなくても)プレッシャーをかけていると認識しておいたほうがいいのではと感じます。
今回ご紹介したように、わたしは時間を犠牲にしつつもマネックス証券へ移管しました。
ですが、他の方へもこのような移管をおすすめするものではありませんのでご注意ください。
個々人で十分に特徴を確認・吟味し、投資に対する一連の判断を自己責任で対応していきましょう。