投資の実践

相場が好調なときに考えておきたいこと

こんにちは、おーです!

 

約1年前のコロナショックによる下落が嘘のように、株式市場は右肩上がりを続けていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

現在の相場について、投資家によってさまざまな見方、十人十色のアプローチができるのが個人投資家の長所でもありますので、

  • 今は相場が好調でリスクを取りやすいから、ガンガン投資している
  • 相場にお置いてけぼりにされたくないから投資している
  • ある程度慎重に見極めつつ、相場から半身引いて投資額を調整している
  • 怪しいから傍観を決め込んでいる
  • 相場が下落するのを待ち、購入するタイミングを伺っている
  • 撤退しているから再購入のタイミングを待ち望んでいる

などなど、さまざまな立ち位置で相場と向き合っていることが想定されます。

 

一番もったいないのは、コロナショックのような下落相場で損失を確定させ、そのまま辞めてしまうことでしょうが、なかにはそういった方も残念ながらいるのでしょう。

 

いずれにしても、相場の良いときに(心が落ち着いているときに)考えておいたほうが良さそうなこともあると思いますので、いま個人的に考えていることを、長期投資の備忘録的にまとめておきたいと思います。

 

相場が好調なときに考えておくこと

保有資産の自己点検

俯瞰して考えている男性の写真

まだまだ初心者のわたしは、相場が好調だと気持ちが大きくなり、イケイケドンドンと資産を購入したくなる気持ちが湧いてくることも恥ずかしながら、多々あります。

 

わたしに限らず、人によっては以下のようなことが頭に浮かぶこともあるでしょう。

投資家A
投資家A
市場はまだこれからもドンドン上がりそうだし、いま資産を購入すればまだ増えやせるんじゃない?
投資家B
投資家B
乗り遅れる前にもっとたくさん、買っておいたほうがいいんじゃないだろうか。

 

”上昇相場でもリスクをとって、果敢に買い向かう”というのが、自身の投資方針に沿っていればいいと思いますし、そういった投資方法を取れるのも個人投資家の強みです。

 

ですが、過剰にリスクを取っているのなら一度考えてもよさそうに思います。

  • 本当にいま、過剰にリスクを取るべきなのか
  • 保有している資産は、仮に相場が50%程度下落しても投げ売りせずに、安心して持っていられるか
  • 自分の投資スタンスは長期なのか、短期のうねり取りなのか
  • 資産のバランスは自分の考えているスタンスから大きくずれてしまっていないか

といった視点で点検ができ、ポートフォリオの整理ができるのは『相場が好調なとき』にしかできません(相場下落時に売れば損失が確定するので)

 

そういった意味でも一度、資産の状況を点検しておくほうがいいように思います。

おー
おー
リスクを取りすぎるのもリスク、取りすぎないのもリスク。自分の心地よい水準を自分なりに模索するしかありません、少し休憩できるのも個人投資家の強みです。そういった点検は今しておくほうがいいように感じます。

 

資産を見続けず、下落時に向け相場と距離を取る仕組みを考える

考えている男性の写真

長期投資家の宿命として相場には居座り続けるので、資産が日々、時価で上下するのはいたしかたありません。

ですが、株価の変動にあわせ日々資産が時価で増減する現状を見続けることは思ったよりしんどいというのが、コロナショックでのわたしの実感です。

 

相場が好調だと資産が増加する方向なので、まだ気持ち的には余裕が生まれるのでヨシとしても、調整・下落局面だと日々、資産と少なからずメンタルも削られていくことになります。

 

特に、投資初心者のかたはたとえ投資している金額や、保有している資産が少なくても、人によっては気に病んでしまうかもしれません。

逆に投資総額が多すぎても、株価の下落とともに大事な資産が日々失われていく現状を目の当たりにするのは、よほどの相場経験を積んでいるかた、メンタル強者でもない限り、かなりのストレスを感じることと思います。

 

わたしのような投資初心者は、このあたりの経験値は少しずつ相場に居座り続けて、徐々に実践から経験を深めていくしかありません。

 

頭を抱えて考え込んでいる男性の写真

投資額がまだそこまで大きくありませんが、わたしはコロナショックが大きめな下落相場の初体験でした。

当時を振り返ると、以下のようなことを少なからず感じたのも事実です。

  • サーキットブレーカーが日々発動するなんとも言えない不安感(ニュース画面の中、ニューヨーク証券取引所からの中継で市場オープン後、すぐにアラームがなり市場が停止するような混沌とした状況)
  • 何もしていないのに資産が日々目減りすることを目の当たりにする現実
  • 連日、ニュースで下落が大々的に報じられる
  • 投資をしていない人(逆に心が落ち着いているように見えて)を羨ましくすら思ってしまう心情
  • 人によっては資産の減少に耐えきれず病んだり、投げ売りしてしまうかもしれないパニック状況

リーマンショックのときのように長丁場での下落ではなく、コロナショックはたった1ヶ月程度の下落でしたので、まだマシでした。

幸い、わたしは色々な本などで少なからず知識を得ていましたので、上記のような不安を感じつつも相場に居座り、少額ですが買い向かう対応を取ることもできました。

 

当時の経験を振り返ると、上記のような混沌とした状況で、すくなからずメンタルを維持する仕組みを考えておくことの重要性を認識したのも事実です。

 

こういったことを考えることができるのも相場が好調なときですし、自分なりの相場との距離感を考えておくのも一案かと思います。

  • 日々、株式市場に関するニュースや株価を見ない
  • 資産残高(証券口座など)の画面を見ない
  • SNSなどと距離をとり、自分の精神状態を安定させることに務める

など、上記はすべて自分で対策可能な内容ですが、自分なりの工夫を凝らして、相場に少しでも長く居座り続ける取り組みを考えておいたほうがいいと思います。

 

【わたしなりの工夫】

わたしは家計簿アプリ「マネーフォワード」で証券口座を含め、すべての口座を連携させて管理していますが、わたしのおすすめはマネーフォワードを、

  1. すべての連携口座を表示させるパターン
  2. 証券口座などの投資に関する連携口座を除いた、日々の家計支出のみを表示させるパターン

この2種類を設定して、状況に応じて使い分けることも一案かと思います。

 

おー
おー
わたしは、マネーフォワードを②の家計支出のみを表示する方法に設定していますので、現状は資産残高を日々確認することをやめていますが、結構快適です。

 

次の投資先、どの程度の下落でどれくらい購入するのかイメージしておく

相場を見ながら考えている男性の写真

コロナショック時は、下落相場時にルールもなく「結構下がったな、ここらへんでエイッ!」といった感じで、恥ずかしながらマイルールもなく購入していました。

当時からこういったことを考えておけばよかったなと今は反省しています。

  1. 何が(基準とするなにかが)-◯%下落したら
  2. 何をどの程度(金額なのか、株数なのか)購入する
  3. その後、更に(基準とする何かが)-□%下落するたびに
  4. 何をどの程度購入しよう

こういったルールを自分なりに設けておくと、少しは下落時の行動がイメージしておけると思います。

 

厳選銘柄のみを購入されている方、資金が潤沢な方などは心配ご無用でしょうが、わたしのような目移りしてしまう優柔不断で資金が限られる少額投資家は、限られた資金を少しでも有効に活用するために、今のうちから少しずつ考えておきたいと思います。

 

おー
おー
下落相場でどの程度、イメージ通り買い向かえるかは、自分次第です。落ちるナイフを掴みにいくことは恐怖もありえますが、これは経験してみないとわかりません。少なくてもマイルールがあるだけで、エイヤーで購入するよりは実現性が上がると考えます。

 

過去の経験則から学んでおく(本などから知識を取り込む)

落ち着いて読書をしている男性の写真

投資に関する先人の知識を得ておくことも重要だと思いますし、そのために読書は有用です。

得られた知識や格言は、これからの投資生活できっと役に立つことと思います。

近所の図書館から借りるならタダですし、購入するにしてもたった数千円で、さまざまな知識が手に入るのであればコスパはいいと思います。

 

何十冊も小難しい投資本を読み漁る必要はありませんが、少なくとも歴史的名著と名高い、さまざまなブロガーさんが紹介されている書籍を数冊程度でも読んでおくのがいいのではないでしょうか。

気にっている書籍をすべてをご紹介はしませんが、特にわたしが個人的にマイ・バイブルとしておすすめしたいのは、ハワード・マークスさんの名著2冊です。

  1. 投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識
  2. 市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学

 

長期投資をする上では、市場の過去を長期に渡って検証し、長期投資の有効性を書かれているジェレミー・シーゲル教授の「株式投資の未来」なども必読ではあります。

(この本に書かれている内容などをもとに、長期投資をしようと意思決定をすることができたため)

 

ですが、上記でわたしがおすすめする2冊は「投資家の心理」、「心理に伴って市場がどのように動くのか」などをわかりやすく解説されており、わたしにはこちらのほうが長期投資を成功させるにはより重要ではないかと感じています。

 

なぜなら、株式市場を構成するのは、市場に参加している人であり、その人達が市場に対して、さまざまなタイミングでどのように行動しているのか、そういった市場参加者の揺れ動く心理と行動から、私達はどのように行動したほうがいいのか、といった内容をわかりやすくまとめられている書籍だからです。

 

 

 

おー
おー
『市場が暴落しているときこそ一番リスクが低い』、このフレーズが深く印象に残っています。次の下落時に果敢に買い向かえるよう、改めてこの相場が好調な時期にこそもう一度、読み直しておこうと思います。

 

わたしの相場との向き合い方

調べたり、考えを整理したりしているイメージの写真

わたしは現状、つみたてNISAとiDeCoを可能な範囲で淡々と積み立てています。

 

わたしの現在一番の関心事は、しいて言えばサクソバンク証券の特定口座対応連絡を首を長くして待っているといったところでしょうか(笑)

一般口座でも確定申告の手間さえ割り切ればいいのでしょうが、欲を言えば楽をしたいので、特定口座対応を待っているところです。

サクソバンク証券が特定口座に対応すれば、投資可能なETFが飛躍的に拡大し、選択肢が増えることになります。

 

ETFについては、銘柄紹介をしつつ自分も保有したい銘柄を探しながら考えを整理しているといえば聞こえがいいのかもしれませんが、残念ながら資金が限られているのでETFについては若干、様子見を決め込んでいる現状です。

 

もう少し保有するETFを厳選し、限られた資金を少数精鋭に投資していきたいのですが、正直まだ考えがまとまっていませんので、もうしばらく検討したいと思います。

 

わたしは個別株には投資していないので、さほど気にしていませんが、米国企業の発表する決算も業績好調なものが多いように見受けられましたので、市場はまだ右肩上がりを続けるのかもしれません。

逆に今は一時的に?止まっていますが、長期金利も一度上がり始めると上昇基調が続く過去の傾向ということですので、長期金利の動向によっては株式市場は下落するかもしれません。

 

それ以外にも、最近は特に目立って話題にあがることはないように思っていますが、世界のさまざまな地政学的な要因なども不確定要素ですし、いつ、何がきっかけとなり、また調整が入るとも限りません。

 

とりあえずわたしはこのような感じで、「とにかく、いつ何が起きても相場から退場しないこと」だけを考えて、引き続き望んでいきたいと思っています。

今回は上昇相場にある中で、個人的に改めて備えておきたいこととして、このような考えをまとめてみました。

 

みなさまはどのような工夫をされて相場に望んでおられますでしょうか。

この記事がなにかの参考になれば幸いです。

それではまたっ!!