こんにちは、おーです!
2021年上期分の各ETF分配金が概ね出揃った段階となりました。
弊ブログで紹介したETFの分配金、増配率については都度、各ETF紹介ページにて最新版の情報に更新させていただいておりますが、あらためて2021年上期を締めくくる意味で『紹介した各ETFの上期分配金に対する増配率』に注目して、参考に一覧形式でご紹介させていただきます。
(注:MOATは年1回(12月)分配のため、本記事の対象から除外しています)
特に突っ込んで検証するものではありませんが、実績一覧としてざっくりご紹介します。
気になる類似ETFの推移なども横目に、さらっと流し見していただければと思います。
2021年下期以降に向けて、各自で注目・購入を検討しているETFなどがあれば、参考にしていただけると幸いです。
【参考】ブログで紹介した各ETFの前年比の上期増配率(2021年6月時点)
以下の弊ブログ独自グループによる集計分類に沿った形で、ご紹介させていただきます。
弊ブログ独自の集計分類
- 主要インデックス(米国) VTI , DIA , QQQ , SPTM, SCHK, RSP
- 主要インデックス(全世界) VT, ACWI
- 高配当 VYM, HDV, SPYD, DVY, DHS, SPHD
- 連続増配 VIG, SDY, NOBL
- クオリティ(配当成長) DGRW, SCHD, DGRO, SPHQ, DGRS
- 小型株 SCHA
- 新興国 VWO, SPEM
- 国際(米国除く) VIMI, VIGI
- その他(⇒上記以外の分類として整理) DLN, ITA, IOO
RSPは参考比較するため主要インデックスに整理
毎月分配のETFは、横並び比較のため1-3月/4-6月で集計・算出
注:本記事内で掲載しているグラフなど毎回の分配金に関する内容は、各ETFで紹介している当時の最新内容を再掲しているものです。
グラフの縦軸メモリなどを統一していませんので、注意してご覧いただくように、予めご了承をお願いします。
主要インデックス(米国) VTI , DIA , QQQ , SPTM, SCHK, RSP
まずは米国の主要なインデックスを一覧で掲載しておきます。
注:IVVはS&P500を代表したベンチマークとして参考に掲載(S&P500は記事化していません)

上期を終了した段階で、増配傾向をキープしているのはVTI(約2.5%)、QQQ(約0.5%)のみでした。
ダウやS&P500は上期ではマイナス、SPTM(S&P500+中型株400+小型株600)やSCHK(米国の中核的な大型株および中型株)などもマイナス推移となっています。
RSPはS&P500均等加重ですので、主要インデックスという意味では観点がずれますが、ベンチマークとしているIVVと参考比較する意味でこちらに掲載しています(RSPもマイナス推移)。
各ブログ内で掲載している最新の分配金推移を、本記事内でも各グループ内に再掲しておきます。
VTI(2021/6月時点)

DIA(2021/6月時点)

QQQ(2021/6月時点)

SPTM(2021/6月時点)

SCHK(2021/6月時点)

RSP(2021/6月時点)

主要インデックス(全世界) VT, ACWI
全世界はVTとACWIを紹介しています。
ACWIは半期/回分配ですので6月のみ分配ですが、約17.9%としっかり増配していました。
VTは上期で約30.5%の増配となっていますので、下期も楽しみです。

VT(2021/6月時点)

ACWI(2021/6月時点)

高配当 VYM, HDV, SPYD, DVY, DHS, SPHD
非常に興味をもって注目されている方の多い高配当系です。
上期はVYMとHDVがともに冴えない結果となっています。
VYMは上期を通じて、かろうじてプラスをキープ(約1.2%)していますが、HDVは3/6月ともにマイナス推移となってしまいました。
SPYDは3月非常に大きな増配を表明し、上期で約35.8%と他を圧倒する結果を示しています。
DVYは6月が高増配率を示し、上期では二桁増配となっています。
DHSもプラスをキープしていますが、SPHDが特に奮わない結果となっている点にも逆の意味で注目しています。

VYM(2021/6月時点)

HDV(2021/6月時点)

SPYD(2021/6月時点)

DVY(2021/6月時点)

DHS(2021/6月時点)

SPHD(2021/6月時点)

連続増配 VIG, SDY, NOBL
こちらも人気の高い連続増配系です。
どのETFもしっかり上期を通じて増配傾向をキープしています。
直近、SDYが非常に注目されているのでしょうか(個人的な感想)。
こういった点も連続増配の安定感と言ってしまえばそれまでですが、引き続き下期も安定感のある推移を期待できそうに感じますし、個人的には「今も、将来も」非常に注目できるETFたちだと思います。

VIG(2021/6月時点)

SDY(2021/6月時点)

NOBL(2021/6月時点)

クオリティ(配当成長) DGRW, SCHD, DGRO, SPHQ, DGRS
わたしが一番注目している(勝手にクオリティなどと纏めてしまっている)ETFたちです。
上期はわたしが注目する主要ETFのDGRW、SCHD、DGROともに増配傾向をキープして後半に折返しすることができています。
個人的に一番注目しているSCHDについては、下期もこの増配率がキープできるのかを含め、非常に楽しみにしているところです。
ホールドしているDGRWも増配をキープしてくれていますが、SPHQが冴えないことは個人的に気がかりです(SPHQホルダーではありませんが)。
小型株のクオリティETFとしてDGRSも紹介しましたが、上期は順調な増配傾向でした。

DGRW(2021/6月時点)

SCHD(2021/6月時点)

DGRO(2021/6月時点)

SPHQ(2021/6月時点)

DGRS(2021/6月時点)

小型株 SCHA
小型株はチャールズ・シュワブのSCHAのみをご紹介していますが、参考に先程掲載したDGRS(クオリティ小型株)もあわせて掲載しておきます。
SCHAの6月増配率が非常に高いこと、DGRSも6月にプラス増配へ転換したことなどから、大型株に偏重しない投資先へシフトしつつあるようにも感じるところです(小型株への注目度が高まっているのではないか?)。
下期の動向にも注目していきたいです。

SCHA(2021/6月時点)

注:DGRSに関しては先程掲載しているので割愛(クオリティ配当成長の項目を参照)しています。
新興国 VWO, SPEM
投資先として注目の集まっている新興国ですが、2021年上期は高い増配率を示しています。
VWOは上期約52.8%、SPEMは18.5%となっています。
2021年上期を見ると、米国の主要インデックスを超える増配率を叩き出しているのは要注目ではないかと思います。

VWO(2021/6月時点)

SPEM(2021/6月時点)

国際(米国除く) VIMI, VIGI
米国を除く投資先として、VYMおよびVIGの国際版(米国を除く)を紹介しました。
こちらも(特にVYMIは)高い増配率推移となっています。
VIGIも上期を通じて、かなり波が激しいですが、最終的には増配傾向で後半に折り返すことができています。
運用年数はまだ短いですが、米国に偏らない投資先として長期で注目していきたいETFです。

VYMI(2021/6月時点)

VIGI(2021/6月時点)

その他 DLN, ITA, IOO
最後になりますが、紹介したETFのうち上記分類によらない(ある意味で特徴的とも取れる)ETFとして、こちらに掲載しています。
DLN(ウィズダムツリー米国配当指数の、米国時価総額でランク付けされた上位300社)は3/6月ともに減配となっています。
ITA(米国航空宇宙・防衛セクター特化型)も同様の減配傾向です。
逆に国際系(世界各国の株式時価総額上位約100銘柄)は高い増配率となっているのも特徴的です。

DLN(2021/6月時点)

ITA(2021/6月時点)

IOO(2021/6月時点)

個人的な感想
今回、はじめて増配率のみに着目して一覧・比較してみました。
一つ一つを集計しているとなかなか気付くことができませんでしたが、米国偏重より国際分散(大型株より小型株も)の傾向にあるようにも見受けられました。
個人的にはなかなか興味深い傾向があるようにみえたことから、ただの参考比較ではありましたが、集計してみて新たな発見もあり、より興味を持つことができました。
皆様はどのような印象を持たれたでしょうか。
とくにどのETFをオススメするものでもありませんが、何かの参考になれば幸いです。
次回は年末に2021年下期&年間を通じた結果を取りまとめて、改めて振り返ってみたいと思います。
この記事がなにかの参考になれば幸いです。
それではまたっ!!