こんにちは、おーです!
ロボアドバイザー投資についてはネットでは賛否両論、投資家の視点や価値観が違えば十人十色、いろいろな意見がありますね。
わたしもかつてはロボアドバイザーサービスを「WealthNavi ウェルスナビ」、「THEO テオ」、「楽ラップ」で取り組んできましたが、途中で運用をやめてしまいました。
現時点で運用をやめてしまっているわたしは「ロボアドバイザー投資に否定的な意見」側に属する一人とも言えます。
そう思ってきたわたしですが、ロボアドバイザーサービスを利用するのがアリなひともいるよなぁ、といまさらながらに思うところもあります。
今回はそのように感じるわたしなりの理由を含め記事にまとめておこうと考えました。
注:本記事では各社のロボアドバイザーサービスを紹介したり内容の比較などはしていません。
あくまで上記ロボアドバイザーサービスをわたしが利用して感じたことなどを踏まえて個人的な体験談から感想として記事にまとめたものです。
(当時の感想などをもとにしていますので、最新のサービス知識があるわけではありませんこと、ご理解をお願いします)
わたしの体験談ではありますが、少しでも悩まれているかたの参考になれば幸いです。
わたしの結論
銘柄選定など自分で判断できるひとは使う必要性は低い
(ただし、将来的にサービス手数料が飛躍的に値下がりし、かつ年齢をかさね判断力など鈍ってきたタイミングがあれば利用検討価値は高まりそう)
以下のようなかたには利用価値があると考える
・投資の世界に足を踏み入れてみたいけど、なにを買っていいか、どんなルールで運用すればいいかわからず時間がもったいなく過ぎてしまっているかた
・忙しく管理の手間、検討の時間をかけたくないなど、とにかくお任せで将来に向けた資産運用をしてもらうことに強いメリットを感じるかた
・投資に慣れていていて、どのような銘柄が選択され、リバランスや運用がされるのかなど知識を深めたいかた
ロボアドバイザー投資について考える(わたしの体験談よりご紹介)
ロボアドバイザーサービスの特徴やメリット

各社さまざまなサービスを提供しており、同じ内容のサービスではありませんが、おおまかにざっくりいいますと、以下のような特徴を有しています。
・10個以下程度の簡単な質問に回答するだけで、わたしたちのリスク許容度を試算してくれる
・回答結果からロボアドバイザーが最適と考える資産配分などを提案してもらえる(各社、独自のアルゴリズム(プログラミング)に沿った資産運用方針を示してくれる)
・回答した結果からえられたわたしたちのリスク許容度に応じた資産運用方針に沿うかたちで自動運用してくれる(一部のロボアドバイザーは”アドバイスサービスのみ”を提供しているものがある)
・積立設定をしておけば”考えなくても”毎月定額を投資でき、資産増加に貢献してくれる
・あらかじめ設定したわたしたちのリスク許容度に応じた銘柄選定や保有割合の調整を行ってくれる
・当初想定のリスク許容度に対する資産配分からずれれば、指示しなくても定期的に調整(リバランス)してくれる など
人間は感情の生き物です。
調子がいいときにはイケイケになって一部の保有銘柄だけを買いたくなったり(逆に売りたくなったり)、悲観したときはすべて投げ出して売りたくなってしまったりと”常に感情に左右されてしまう”という性質があります。
ですが、もしこういったサービスを利用したなら、
・少額からでも分散したポートフォリオ(資産構成)を構築し運用ができる
・アルゴリズムに沿った機械的な(感情を排除した)リバランスができ投資効率を高められる可能性が高まる
・独自のプログラムで自動管理され、かつ積立設定も可能で手間がかからない
といったメリットがあります。
ロボアドバイザーサービスのデメリット(体験談からの感想)

わたしの取り組んできた体験談から考えるデメリットは以下のとおりです。
なお、各社提供するサービスが異なりますので、すべてのサービスが以下のような特徴を有しているわけではありませんのでご注意ください。
①手数料が割高
②非課税口座に対応していない
③初期投資額が必要、少額積立ができない
デメリット① 手数料が割高

わたしが利用してきたサービスは全般、手数料は1%程度でした。
注:資産残高や運用期間に応じて段階的に割安になる設定はありますが、とりあえずそれは考慮せず記載しています。
投資の経験を重ねてきた人たちには割高と評されるほどの手数料ともいえます。
例:100万円を1年間投資した場合、手数料は1万円/年が”運用中は毎年かかる”
仮にですが、生涯をかけておこなった投資の結果、平均リターン4%程度の利回りだったと仮定してみます。
4%のリターンから手数料が1%も引かれてしまい、リターン(えられる金額)は3%までさがるというイメージです。
毎年手数料が1%もとられるということは複利効果にもかなりの影響を及ぼします。
このようなことからも、投資の世界では「トータルリターンを高めるために運用に関わる手数料はできるだけ低くおさえる」ことが鉄則です。
ちなみに、わたしが経験したサービス(ウェルスナビ、テオ、楽ラップ)であれば、運用を全自動で行ってくれます。
手数料部分を”サービスに応じた適正な手数料”と捉えるかどうかによって、利用するかの判断は大きくわかれることになります。
デメリット② 非課税口座に対応していない

基本的に投資は運用益からざっくり約20%は税金として徴収されますが、この税金徴収に対して現在は投資環境がすごく整ってきています。
国が税制を優遇する制度をもうけてくれており、とくに初心者にもおすすめできる「つみたてNISA」という制度もあります。
ですが、わたしの取り組んできたロボアドバイザーサービスでは、非課税口座には対応していません。
ということは仮に100万円を運用し、将来150万円まで値上がりしていたから売却したと仮定すれば売却益に対しても50万円✕20%=10万円(ざっくり計算)は税金として徴収されてしまいます。
課税口座、非課税口座にこだわらず、全てを全自動でおまかせしてしまいたい!!というひとには問題にならないかもしれませんね。
つみたてNISAの概要に関する記事は「【税制優遇!】つみたてNISAを有効に活用しましょう!!」にまとめています。
デメリット③ 初期投資額が必要、少額積立ができない

たとえば、わたしが経験してきたロボアドバイザーサービスでは、
・初期の投資額として10万円などから開始が必要
・最低でも1万円からの積立設定など積立設定に下限額がもうけられている(100円から小さく投資したいと思っても100円など少額からの積立設定はできない)
といった制限もあります。
投資資金が潤沢で初期投資が可能なひと、積立金額に困らないひとなどは問題ないかもしれません。
ですが、投資初心者が全自動でおまかせできる点が大きなメリットだとすれば、ある程度の軍資金を用意しつつ、毎月もまとまった金額からの投資が必要です、と言われると尻込みしてもおかしくありません。
ロボアドバイザー投資が向いていそうなひと

上記のようなメリット、デメリットを考慮したうえでわたしが考える「ロボアドバイザー投資が向いていそうなひと」は以下のとおりです。
(初心者目線)
①情報が多すぎてなにを買っていいかわからず、一歩踏み出せない
②資産配分、銘柄選定、分散などすべておまかせしてしまいたい
③税制優遇制度などはとりあえず利用しなくていいから、とにかく運用を開始してみたい
(玄人目線)
④ロボアドバイザーがどのような銘柄を選定、リバランスなど運用しているか把握したい
(その他)
⑤手数料など関係なく管理の手間、検討時間を避けることに強いメリットを感じる
①情報が多すぎてなにを買っていいかわからず、一歩踏み出せない

今となっては当たり前に便利なインターネット検索を活用することでさまざまな情報を入手することができます。
ネット情報は企業や著名人、投資上級者などの書かれた記事、わたしのような投資初心者が書いた記事など、さまざまなひとのさまざまな視点から信憑性にも濃淡のある記事が書かれています。
情報の入手に便利すぎて情報過多となりやすいのが特徴です。
ネットで「おすすめ!!」などと書かれた意見にやみくもに肯定的になるのも考えものですが、「じゃあ結局なにがいいの?」と判断に迷ってしまうひともいると思います。
そうなるといつまでたってもスタートがきれず、無駄に時間が経過していくことになりかねません。
このように「資産運用をはじめたいが、ただ時間だけが経過してしまっているひと」は非常にもったいない、というのがわたしの考えです。
すべてを把握してから投資を開始することなど絶対に不可能です。
浅い知識でも投資に関する知識を入手しはじめたのなら「とりあえず」少額からはじめてみる、おまかせでも相場に飛び込んで自分がどのような感情で相場にのぞめるのか知ってみることは、価値に値するのではないかと思います。
そういった意味でもロボアドバイザーサービスは一定の利用価値があるように思います。
②資産配分、銘柄選定、分散などすべておまかせしてしまいたい

投資の勉強をはじめると、よくもまぁこんなにさまざま購入できる商品や銘柄があるものだとびっくりしてしまいます。
自分なりに調べてみると、経験を重ねている先人のさまざまな意見を目にする事になります。
そして投資をしていくには素人にはやっかいな考えること(やれ資産配分だ、やれ銘柄選定だ、やれ分散投資だetc…)と、さまざま検討事項があります。
忙しい現代人、勉強に時間をかけられればいいのですがそうも言っていられないかたもいると思います。
投資に絶対的な答えはありませんが、少なくともロボアドバイザーサービスの提供する銘柄や配分などで、よくも悪くも考えなくても資産運用の世界に飛び込んでいく事は可能です。
③税制優遇制度などはとりあえず利用しなくていいから、とにかく運用を開始してみたい

非課税制度の活用を優先することをおすすめしてはいますが非課税制度の活用にあたっては、どうしても自身で銘柄を選択したりという手間が発生します。
でも、こういった検討に時間や手間をかけたりすることを望まれないかたもおられることでしょう。
このようなニーズに対してもロボアドバイザーサービスは一定の利用価値があるように思います。
④ロボアドバイザーがどのような銘柄を選定、リバランスなど運用しているか把握したい

一部、投資の勉強に熱心なかたにはこのようなかたもおられることと思います。
ロボアドバイザーサービスの銘柄選定やリバランス状況などを自身のポートフォリオ管理に役立てるほど勉強熱心な玄人のかたも利用されているかたはいるのではないでしょうか。
⑤手数料など関係なく管理の手間、検討時間を避けることに強いメリットを感じる
長期に投資を積み上げていくと、積立金額(=運用金額)が多くなってきます。
そうすると、それに応じて少しずつ投資の知識を仕入れて資産配分、リバランスなどを学んでいく必要が出てくると想定されます。
・ご自身で投資に前のめりに取り組むことを再優先にはしないけど、資産運用だけ続けるつもりがある
・投資を始めてからも投資のことを検討するつもりはないからほったらかしで運用していきたい
このような考えかたをお持ちのかたがおられれば利用価値は高そうです。
ロボアドバイザー投資が向いていなさそうなひと
ここからは「向いていそうなひと」の逆なので、箇条書きでかんたんにご紹介させていただきます。
・投資の銘柄選定など自分ですべて判断ができる(というか自分ですべてを判断したい)
・手数料はできるだけおさえたほうがいいと思っていてそれを実践したい
・興味をもって投資の勉強を継続することができるし、むしろそうしたい
・長期運用に興味がなく、短期で利益を狙う売買取引に取り組みたい
わたしがなぜロボアドバイザー投資をやめてしまったのか
わたしが利用をやめた理由

冒頭でもご紹介させていただきますが、わたしもかつてサービスを利用していました。
・手数料を払い続けることにかなりの抵抗が生まれたこと
・経験を重ね少しは知識が増え、自分で好きな銘柄を購入して資産運用をしたくなった
・資金が限られるなかで非課税口座などの利用を優先したくなった
といったような理由からわたしはサービスの利用をやめてしまいました。
個人的には相場に少し慣れ、知識を少し蓄えることができ、自分で銘柄を検討できるようになったときやめる(もしくは一部資金を別に振り分ける)という選択肢をとってもいいと思います。
言い換えるとそれだけ自分の経験値が高まり、視野が広がったという解釈もできますので、喜ばしいことでもあると思います。
もしくはそのままサービスの利用を継続されてもいいと思います、こうなるとより選択肢が広がっていいことではないでしょうか。
ロボアドバイザーサービスに対する個人的な感想
日本のロボアドバイザーサービスが今後ますます発展して、手数料体系なども見直されていくと、初心者などにより優しく、投資の裾野を広げるという意味でもロボアドバイザーサービスは非常に有効な手段になっていきそうな気がしています。
投資の世界(とくにサービスに関して)は移り変わりが早いので、わたしも少しずつ頭の中の情報を更新していきたいと考えています。
この記事がなにかの参考になれば幸いです。
それではまたっ!!