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【感想】「空腹」こそ最強のクスリ

こんにちは、おーです!

 

本日は「「空腹」こそ最強のクスリ」という本の感想をご紹介させていただきます。

 

  • 病気知らずの体を手に入れたい
  • 健康意識を高めることで、健康的な生活を手に入れたい
  • 疲れにくい、老化しにくい若々しい体で過ごしたい

 

個人的には、上記のようなことに興味のある方向けの内容ではないかと思います。

 

おー
おー
(誰にでも効果があるということを保障するものではありませんが)わたしはすでに取り組んでいた節酒の影響でもすでに3kg程度減っていましたが、この取り組みを追加で取り入れて、さらに体重が減りました。合計で約6kg程度は減ったと思います。わたしには効果があったと言っても問題ないと思っています。

【感想】「空腹」こそ最強のクスリ

全体を通じて

本書は医師で、内分泌代謝や糖尿病を専門にされている青木厚さんの書かれた書籍です。

大学病院などでの勤務を経て、さいたま市にクリニックを開設し、患者さんと向き合っている過程で考えた『究極の食事法』が紹介されているのが本書となります。

 

この食事法を取り入れた方の実例として、

  • 中性脂肪が激減、脂肪肝が改善
  • 血圧が低下、体重も減少

など、様々な効果を確認されています。

 

よく食事に対する改善を考えるとき、「食べ物の内容を制限しよう」という発想になりますが、本書での紹介されているのは『食べない時間を増やそう』という視点です。

この本で紹介されている食事法は「オートファジー」研究(2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した研究)から生み出されたようです。

 

「オートファジー」の概念は、ざっくり簡単に『古くなった細胞が新しく生まれ変わる体の仕組みを利用した体内の活性化』としてわかりやすく説明されています。

 

この仕組みを取り入れ「食べ物の内容を制限→食べない時間の制限」という発想に切り替え生まれた食事法が、本書で紹介されている内容です。

 

 

 

加齢や食生活によるダメージのリセット、体を内側から若々しく

キレイに盛り合わされたフルーツなどの食事

わたしは親から「1日3度の規則正しい食事」を小さいときから教わっていましたし。それが当たり前として認知していましたが、どうやらその頻度で食事をするということは、それだけで「食べすぎ」になってしまう可能性があるようです。

とくに現代、飽食の時代においては、手軽に美味しい食事が、リーズナブルな価格で味わえます。

 

こういった食事に限った話ではありませんが、食事で全般的に摂取するカロリーと、私達が日常で消費するカロリーが(人によっては)釣り合っていない、というのが問題ということです。

消費するエネルギー以上により多くの栄養を摂取すると、体で(脳や筋肉、内蔵などの)エネルギーとして代謝される以上の糖質、脂質の一部などは中性脂肪として蓄えられることになるようです。

そうなれば”余計な脂肪”となってしまいますし、その余計な内蔵脂肪から、さらに悪い悪玉ホルモンが分泌され弊害を引き起こす要因にもなるようです。

美味しいから、お腹が空いたからといって本能的に、多くの食事をとってしまうというのも考えものということです。

 

また、1日3回の食事を行うことで、内臓が休むまもなく働いているという考え方もできるようです。

 

本書では「食べ物の内容を制限→食べない時間の制限」という発想を取り入れることで、

  • 空腹の時間を作り、内臓を休ませられる
  • 空腹時間10時間程度を経過すると体内の糖が減少、(減少した糖を補うために)脂肪が分解されエネルギーとして活用される
  • 16時間たつと体の機能として「オートファジー」機能が働きはじめる
  • 「オートファジー」機能で細胞内の古くなったタンパク質が新しく作り替えられ、病気や老化の防止に繋げることができる

といったような効果が期待できるとされています。

 

内臓の疲れがとれれば機能を高められ、免疫力のアップにも繋がり、体内の減少した糖に変えて肝臓などの脂肪が分解(糖に代替)されて肥満の抑制にも繋がり、細胞が活性化することで老化の防止にも繋げることが期待できる。

 

おー
おー
カロリーの計算など面倒なことも不要で、こんなにいい効果もありそうなら、やってみる価値はあるかもしれませんね。

 

やってみようと思えば誰でも簡単に取り組める

変化の時を連想させるイメージの写真

できれば毎日取り組みを継続するのが効果は早いでしょうが、週に1度でも空腹時間(として予め設定された時間)を取り入れてみるなどでも、体内のリセット効果が得られるとされています。

誰でも思い立ったらすぐにはじめてみることができるのは非常にありがたいのではないかと思います。

 

また、空腹時間を確保するための時間以外は、何を食べても構わないともされています。

空腹時間内でも、どうしても我慢できないときはナッツ類や生野菜サラダ、チーズ、ヨーグルトなどの摂取は問題ない(食べ物の塊でなければOK)ともされています。

 

特に難しい対応が必要なものではなく、「オートファジー」機能を高めるために『連続16時間以上の空腹時間を設ける』という取り組みを意識して行動するだけです。

 

取り組む時間も自分で設定してみればいいので簡単です(睡眠時間を活用してもOK)。

 

 

わたしは夕食後(夜間)から取り組みをしています。

例えば20時以降は食べないようにするのであれば、翌日の昼12時でちょうど16時間です。

睡眠時間を含めていいので6〜7時間は寝ているだけで経過しますし、あとは朝ごはんを抜いて、昼まで過ごすだけです。

最初はそれなりに空腹を感じるかもしれませんが、わたしはすぐに慣れました。

そこまで苦痛でもないというのが個人的な感想です。

 

16時間を超える時間を毎日確保するまでには至っていませんが、十分です。

それでも体重減少などの効果も実感できていますから満足できています。

 

おー
おー
ちなみに、わたしは朝ごはんは抜いているといっても野菜ジュース、ヨーグルト程度の簡単なものは摂取していますが、それでも効果があるように感じています。

 

土日を活用してリセットをしてみるのもアリ

睡眠でリセットしているイメージの写真

16時間、若い方なら睡眠で経過してしまう人もいるかもしれませんね。

そもそも若い方は代謝が高く、(いまは)太りにくいかもしれませんが、30代、40代になってくれば話が変わってきます。

太りやすく、落ちにくい、このキーワードは知っておいて、きたる年齢を迎える心づもりはしておきましょう(笑)

 

仮に週1日でも取り組みをしてみることで効果が期待できるなら、週末にリセットの意味もこめて1回だけ取り組んでみるのもいいかもしれません。

(続かない取り組みとして)無理して毎日継続するのではなく、できるところからはじめてみるのも手ではないかと思います。

 

 

 

このように効果が期待できる取り組みではありますが、注意点があります。

「仮に24時間以上といった長時間の空腹時間を作るなら、体への負担が大きいので個人の判断で行わず、医師に相談してみること」とされています。

調子がいいから、もう少し粘ってみようなどとは考えず、長い目線で継続したほうが良さそうな取り組みですので、焦らず気長に対応していくように心がけたほうがいいと思います。

 

また、脂肪の燃焼以外に筋肉も燃焼させてエネルギーを作ろうとする体の仕組みから、筋肉量の維持のためにも、この食事法を取り入れる場合は「簡単な筋トレ(日常生活でできる内容で可)も並行して行うこと」を推奨されています。

筋肉量減少→基礎代謝量減少→かえって太りやすい体質になり可能性もあるということで、この点には注意して取り組んでみたほうが良さそうです。

 

わたしも歩いたり、フィットネスバイクなども活用しつつ、運動を取り入れることも心がけています。

 

 

本書ではより詳細に、概念や効果をわかりやすいご紹介されています。

専門的な内容を、噛み砕いて具体的な体験事例を用いて平易な言葉で紹介されており、非常に読みやすく、内容は濃いですが読破するための時間も短いと思います。

 

がんや認知症、糖尿病や高血圧などの病気予防にも役立つと考えられている食事法とも紹介されており、歳とともに気になる健康維持に、一読されてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

この記事がなにかの参考になれば幸いです。

それではまたっ!!

 

 

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