和書

【感想】”難しいことは分かりませんが、 お金の増やし方を教えてください”のご紹介

こんにちは、おーです!

本日は「難しいことは分かりませんが お金の増やし方を教えてください」という投資の初心者向けに書かれた本を参考にご紹介させていただきます。

初心者が投資を始めるとっかかりには読みやすい本だと思いましたので、ご紹介させていただきます。

 

著者のご紹介

著者は山崎 元(やまざき はじめ)さんと大橋 弘祐(おおはし こうすけ)さんの共著です。

山崎さんは経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員など識者として超有名なかたです。

 

大橋さんは将来を不安に思う投資初心者です。

「難しいことは分からないけど、とにかく将来が不安だから少しでもお金を備えておきたい!」

このように考え、山崎さんのもとを訪れたところから本書は始まります。

初心者である大橋さんと、助言する山崎さんという構図で「対話形式」で本書は進行していきます。

本書は大別すると以下の5項目に分類されています。

1.お金を安全に持っておく
2.ちょっとリスクをとって運用する
3.お金を使う
4.トクする制度を使って実際に運用してみる
5.年金と確定拠出年金

おー
おー
文字ビッシリではありませんので読みやすく、2~3時間程度あればざっくり読めるのではないでしょうか。

 

無料でも読めます

Kindle Unlimitedをご利用の方は無料で読めます。

また、地域の図書館にもおいてあるかもしれません、レンタルすれば同じく無料です。

 

 

”難しいことは分かりませんが、 お金の増やし方を教えてください”のご紹介

1.お金を安全に持っておく

お金を安全に持っておく方法の考え方が書かれています。

お金を「正しく運用したければ」銀行には近づいてはいけない

正しく運用したければネット証券を選ぶ

少額でもはじめてみることから投資の勉強は始まる

複利の効果について

個人向け国債の概要など

銀行のビジネスモデルなどから、わたしたちが銀行に近づかないほうがいい理由を分かりやすく紹介されています。

分からないところを教えてもらえば簡単だからと、近くの銀行に近づくのはご自身の大切なお金を有効に活用するために得策とは言えません。

意識するのは手数料などの支払いをできるだけおさえる。

そういったコストは長期にわたり大きくきいてくるという視点もつこと、手数料をおさえるにはネット証券会社を活用しようということが紹介されています。

また、安全資産という観点から個人向け国債のことも紹介されており、勉強になりました。

 

2.ちょっとリスクをとって運用する

具体的にリスクをとった運用についてイメージを広げるための内容が書かれています。

老後を漠然と不安に思わず、もう少し世界を見ながらイメージを広げてみる

普通預金は安全?

外貨預金のヤバさ

投資の(勝手に植え付けた)悪いイメージは捨てよう

投資信託を正しく、具体的にイメージしよう

投資におけるリスクプレミアムとは

賭け事の還元率が低いことを知っておく

インデックスファンドとアクティブファンドの違い

分散投資の大切さ

日本人は貯金を信仰している方が多いですが通貨として貯金で「円」を保有しているだけでは、経済情勢に応じて「使っていないのに価値が目減りする」リスクを認識する必要があります。

また、わけも分からず言われたままに外貨預金を買わされないように、外貨預金のヤバさを紹介されています。

投資信託に関する正しい理解をうながす内容が分かりやすく紹介されていますので、初心者のかたにはわかりやすいのではないでしょうか。

 

本をよんでひらめいた男性のイラスト

3.お金を使う

お金を使うことについて、様々な視点から記載されています。

持ち家か賃貸か、資産かどうかの考え方、繰り上げ返済について

医療保険は不要、高額療養費制度を知っておく

保険会社の手数料、イメージできている?

保険をかける必要のあるものは何かという考えかたをもつ

保険に貯蓄機能は不要

生命保険に入ったほうがいい人、遺族年金制度を知る

結婚と養育費の話

住宅が「持ち家」か「賃貸か」、「資産か」「負債か」などは個人で答えが変わるので統一的な答えはありませんが、価格と価値を見極めることを本書では推奨されています。

 

これはわたしの感想ですが、とくに保険はやっかいです。

わたしもそうでしたが、不安だから保険でなんでもカバーしようと考えると、ハッキリ言ってお金がいくらあっても足りません。

知らないということが幸せなことも世の中にはあります。

ですが「お金を使うことに対して知らないということは手数料などに余計なお金を支払う」という割高なコストを、自分であえて選択して払っている。

保険はとくにこのような認識はしておく必要があると思います。

 

限られたお金を有効に使うために、まずは国の「高額療養費制度」、「遺族年金制度」を概要でも知っておくことは大切だと思います。

 

保険は「ソンな掛け」「負の宝くじ」などとも言われるようです。

また、保険にあわせ技で「ためる」機能を求めても、ろくなことはないと思います。

不安に流されてなんでもかんでも保険として預けてしまうのではなく、正しく理解・選択することの大切さを紹介されています。

「お金として持っておけば、別の手段でお金に働いてらうこともできる」という考え方は、選択肢が増えることでもあり大切な考え方だと思います。

感情に訴えかける保険というものを一度考えてみてはどうでしょか。

 

おー
おー
本書では住宅ローンの繰り上げ返済を推奨されています。私は低金利で借入できていることなどから、現時点で住宅ローンの繰り上げ返済は考えていません。ここは個人の考え方にもよるのではないでしょうか。

 

4.トクする制度を使って実際に買ってみる

実際に投資に向けて利用できる制度を活用して資産を買っていく実践です。

NISAの制度を知る

投資する額を決める(生活防衛資金、リスク資産と安全資産という考え方)

一括投資、つみたて投資について

インデックスファンドの国内・国外分散

投資する額を決める(生活防衛資金、リスク資産と安全資産という考え方)については、初心者が取り組み始めるうえで参考になるないようではないでしょうか。

 

また、本書では資産の購入について合理的な視点から「一括投資」を推奨されています。

合理的ではあるのですが、わたし個人的には初心者がいきなり一括投資は、かなりハードルが高いと考えています。

わたしは分散投資派ですが、一括投資のメリットについても書かれていますので、参考になる内容だと思います。

おー
おー
考え方が納得できれば一括投資でも全然いいと思います、選択肢があることはいいことだと思います。

 

本を読みこむ男性のイラスト

 

5.年金と確定拠出年金

その他の利用できる制度を活用して資産を買っていく実践です。

年金の簡単なイメージ

確定拠出年金の制度を知る

確定拠出年金のメリットを知る

(その他)自己投資の大切さ

確定拠出年金のことを全く知らないかたは勉強になると思います。

ここでもやはり大手のネット証券会社が手数料などの観点からも優秀なことが紹介されています。

おー
おー
 裏を返せば確定拠出年金は「年金」です。60歳まで引き出しができませんので、そういった観点での注意は必要です。

 

感想 とくに投資初心者のかたは学びが多い!

対話形式で進むので活字が苦手な人でも読みやすい

数年前に読んでいましたが内容を忘れていましたので、もう一度勉強することができました。

当時より少しは知識が増えたいま、読み返しても「根本の考え方は変わらない」ということが、あらためてわかりました。

複雑なことは書いてありません、要点だけを絞った本となっています。

初心者の方がざっくりイメージを把握するのにはボリュームも適量だと思います。

 

 

将来設計を考える男性のイラスト

現代に求められる身を守る必須スキル=お金に関する知識

少子高齢化でわたしたちの将来は受け取れる年金の減少も想定されています。

国はこのことを受け国民に投資での資産形成をうながし税制優遇にまで乗り出しています。

また、親世代より長く働かなざるをえない時代もきつつあります。

さまざまな背景から、わたしたちはいまお金に関する知識を正しく身につけ、実践していくことが求められている時代です。

ジタバタしようが、もう個人で投資することは必須スキルと考えたほうがいいです。

将来を見据え投資に視点を切り替えるためには、いま何にお金を使っているか、そのお金を使う価値があるのか、一考の価値もあると思います。

手元にお金が残るようにできれば選択肢が増え、ほかで有効に使うこともできます。

 

投資にはリスクがつきものですが、投資をしないことでのリスクもあります。

全て預金として保管しておくこともリスクになりえます。

このような問題点に対し手間ひまかけず初心者でもとりかかれるよう、短い時間で分かりやすく学べる本だと思います。

 

 

この記事が参考になれば幸いです。

それではまたっ!!