こんにちは、おーです!
本日は犬飼ターボさんの著書「CHANCE チャンス」という本の感想をご紹介させていただきます。
【感想】CHANCE チャンス
概要
主人公は若さあふれる24歳。
中古車販売をしながらビジネスの成功を夢見る起業家です。
そんな主人公は、とある駐車場で人生のメンターになる師匠と出会います。
ただ、この出会いは短時間で、主人公と師匠(この段階ではただの通りすがりに声をかけてくれた人)は短時間のごく普通の会話しかしません。
その短時間の会話で、師匠はとあることを主人公に聞き、去っていきます。
その問を疑問に思った主人公、師匠となる人が去ったあと、何度もその問が頭に浮かびます。
そして、その後に主人公がとる行動で、主人公の人生は大きく好転するように動き出します。
主人公が学ぶ内容が普遍的なビジネスの(総じて人生の)道標となる、様々な気づきを与えてくれます。
学び、行動し続ける

学ぶということは謙虚であるということ、常に自分に足りないもの、足りなそうなものを吸収する姿勢が大切で、そして学んだことを実践した人しか成功できないということ。
もっとも当たり前かもしれませんが、自分を含め多くの人が躊躇したり抵抗を覚える部分かもしれません。
(ある意味凝り固まった考えかもしれない)自分の考えをいまさら否定されるのも、拒絶されるのも怖かったり、間違いを否定されると恥ずかしくも感じるかもしれません。
(歳を取ると余計に)自分で正しいと思っている考えをいまさら否定することも難しいことが多いです。
誰かの意見を素直に聞く、その意見から考え自分の行動を変えていくという変換。
相手の立場にたったアプローチなども考えながら、自分本位とならないような発想での取り組み。
新たなきっかけとなる考えや視点から、舵を切るような行動へのアウトプットにつなげていくことができれば、それだけで物事のちょっとした軌道修正もできることが多いかもしれません。
ただ日常をダラダラと思考停止して過ごすのではなく、自分なりの興味があることをインプットし、それをアウトプットしてみる。
本書で書かれているようなビジネスでの成功のみならず、人生の全般を通じても、このような取り組みでさらに充実度をあげることができることもあるように感じます。
主人公は師匠となる人が去り際に言った、たった一つの問を聞き逃すことなく、自分なりの答えを出そうと愚直に考えました。
そして、もう一度師匠にあうための行動を起こしたことから人生が大きく好転していきます。
まさに考え、行動につなげることでチャンスを掴んだということです。
このような大きな行動ばかりでなくても、日常の細かな行動にでも学びと行動というインプット、アウトプットを大切にしていきたいと思います。
成功している人の考え方や行動を真似てみる

成功している人は、周りの成功を助けるような行動をする。
昔なら実際に成功者に会うことや本からしか成功者の知識などを取り入れるしかできなかったでしょう。
インターネットが普及していなかった一昔前なら実感することはなかなか難しかったかもしれませんが、いまは簡単にこのような成功者の紹介事例も見ることができます。
YouTubeやSNSでは、成功している人が積極的に情報発信をしていることも多いです。
(玉石混交であることには注意が必要ではありますが・・・)
成功者は行動を起こす考えを持った人には積極的に知識を与えてくれることが多い時代でもありますし、昔ながらの本なども健在です。
成功者の姿勢や考え方を学び、真似て実践してみることで成功への足がかりとする。
思考が変われば言葉が変わる。
言葉が変われば、行動が変わる。
難しければまずは(逆の発想で)行動から変えてみる。
行動が変われば気づきが得られ思考が変わる。
成功者の行動を真似ることから得られるものは様々あるでしょう。
成功すれば万々歳ですし、失敗しても気づきが得られ改善の種にもなります。
経験はお金では買えませんし、経験からのみ得られることも多いです。
なにはともあれ、自分なりの気になる対象があれば、その対象の成功者を真似て行動に繋げてみるというのは非常に有効だといえます。
そして、これが一番難しいかもしれませんが、継続してみる。
ダメだと思ったなら方向転換もありですが、行動、改善、継続のサイクルを(たとえ途中で対象を変えたとしても)成功するまで諦めずに続ける。
成功者はたった一発で成功しているのではなく、小さな失敗と改善の繰り返しを積み重ねつつ、諦めることなく成功するまでの継続を続けている人が多い。
表では見えない、裏の地道な積み重ねをしている成功者は無数にいる。
一番難しくもありますが、普遍的なことなのだと改めて学べました。
現実世界は自分の考えを投影している

恥ずかしながらわたしは結構、人からどう思われる?ということを気にして生きてきたように考えます。
ですがこの考えは諸刃の剣。
向上心などにつながることもあれば、他人の評価を気にしすぎることに繋がるなど、(相対的に)他者と自分を比較して価値をしてしまうということにも繋がります。
また、このような考え方は人に見下されるのを恐れていると言い換えることもできるのでしょう。
本書の中で「人間は自分と同じ行動を相手もすると考える」という師匠からの指摘があります。
このような指摘も踏まえると、他人の目を気にする思考というのは(自分を含め他者も)、上に見たり、下に見たり、といった優劣をつけるような思考の根源であることに改めて気づくこともできました。
たとえば上記のような自分なりの凝り固まった思考や感情に左右されつつも、その時々で自分なりの選択をしてきて今があります。
人生は一瞬一瞬の選択の連続で続く道が決まっていきます。
すべては自分の考え、選択の結果が投影されていると言い換えることもできると思います。
本書はビジネスでの成功に結びつく過程で主人公が人間としても成長し、人生を豊かに過ごしていくための普遍的な考え方が様々紹介されています。
成功者は成功するために思考し、前向きな言葉を使い、能動的な姿勢で臨み、実際に行動する。
成功から遠い人はネガティブな思考、言葉を使い、行動しない。
チャンスは自ら行動に繋げた人にしか与えられないというのは自明の理。
成功の定義は人それぞれですが、自分なりの思い描く成功という形があるのであれば、その成功に向かってどのような思考、態度でいるのか。
ビジネスのみならず人生を豊かに過ごすために、自分の日常生活における正したほうがいい思考などを解きほぐす本としても非常に学びがありました。
本はいいな、と改めて思える一冊だった

本書はとあるYouTubeでご紹介されていたことから、気になり購入をしてみました。
主人公の(本書で登場初期の)成功しない考え方が見事にわたしにも思い当たることが多く、読んでいてグサグサと自分に突き刺さる、そんな感覚でした(笑)
グサグサとささる部分を自分なりに何度も読み返したので時間はかかりましたが(笑)、ストーリーに沿って感情移入しながら、非常に興味深く、次へ次へとのめり込んで読みすすめることができる一冊です。
わたしはKindle版を購入し読み進めました。
そのため書籍発行時期などは、巻末まで読み終わってから初めて気づきましたが、単行本は2005年頃に発行されていたのですね(Kindle版は2017年)。
ですが、内容は全く古さなど感じることなく、改めて成功や人生の原則というものは普遍的な部分が多いのだろうなということも実感することができました。
わたしにはメンターなどいませんでしたが、歳をとってから改めて振り返ると、過去の自分に対してもっと早く読んでおけばよかったと思える内容が多くありました。
ビジネスでの成功を求めない人でも、人生全般において非常に大切にしたい考え方などが学べます。
年齢の若いうちからこのような本に触れておくことは人生で非常に良い効果をもたらすように感じます。
本というのは自分では経験できなかったこと、先人たちの知恵や歴史などを、たった数千円程度で、知識として取り入れることができる、非常に優れたアイテムであることを改めて感じることもできました。
このような普遍的な人生の道標となりえる考え方を(今更ですが)学び、少しでも自分の中に取り込んでいきたいと思います。
本書はビジネスでの成功に向けて特化した内容ということではなく、人生を有意義に過ごすための必要な考え方、総じて人生を豊かに過ごすための心の持ち方も教えていただける、そんな本でした。
何度も読み返しては自戒していきたいと思える部分も多くありましたので、これからもコトあるたびに開き、読み返していきたいと思います。
この記事がなにかの参考になれば幸いです。
それではまたっ!!