こんにちは、おーです!
早いもので10月も終了してしまいました。
9月に若干の調整が入り、10月も継続&絶好の買い場到来?とも身構えていましたが、最終的にはスルスルと上昇して終了、拍子抜けした感もあります。
今後はインフレ懸念、テーパリング開始など今までとはまた異なる環境変化があるでしょうから、様子見ですね。
特に有意義な内容はありませんが、今月も弊ブログでご紹介した代表的なETFがどのように推移したのか参考にまとめておきます。
注3:チャートは30分足で表示、表示期間はニューヨーク時間2021年9月29日〜2021年10月29日です。
対象としたETFなど(グループにして5日間&月の変動率を比較掲載)
- 米国主要インデックス:DIA,VTI,SPLG,QQQ(比較用MOAT,RSP,IOO,MTUM)
- 全世界インデックス:VT,ACWI(比較用VTI)
- 連続増配:NOBL,VIG,SDY,VIGI
- クオリティ:DGRW,DGRO,SPHQ,SCHD
- 高配当:VYM,HDV,SPYD,DVY,DHS,SPHD,VYMI,SCHD
- セクターETF:参考にSSGAの米国11セクター
- 新興国:VWO,SPEM(比較用VTI,VT,VXUS)
- 異なる資産の変動状況を参考掲載:IAU,BND,BNDX,TLT,VTI,VXUS
その他参考(5日間&月の推移を表示)
- ドル円
- 米国10年債
- VIX
- WTI原油(今回参考追加)
注1:ETFのざっくりとした分類は、あくまで弊ブログ独自のまとめ方です
注2:今回から①に「MTUM」を含めて表示
注3:「SCHD」今回から④に加え⑤高配当でも表示(配当利回りがVYMと同等で、高配当と言っても問題ないと考えたため)
紹介した主要ETFなどの変動状況(2021年9月29日〜10月29日)
①米国主要インデックス:DIA,VTI,SPLG,QQQ(比較用MOAT,RSP,IOO,MTUM)

下げて終了した9月を引き継いでの期間です、アップダウンしつつ最終的には上昇して終了しています。
QQQの復調と今回から追加でご紹介するMTUMが上昇率が大きかったです。
S&P500(SPLG)が次いで約5.5%、IOO(世界のグローバルな大型株100銘柄)と続きます。
VTIは小型株なども含むためSPLGに比べると戻りが遅かったのでしょうか。
VTIから約1%下にDIA(ダウ)、RSP(S&P500均等加重)、MOAT(ワイドモート)となっています。
年末に向けて上昇するアノマリーは今年も発生するのでしょうか?注目です。
10月は念願のサクソバンク証券特定口座対応で、特定口座でMTUMが買えるかな?と淡い期待をしていましたが、残念ながら特定口座では購入できませんでした。
ということで、特定口座問題もここで区切りがついたので、割り切って一般口座でMTUMをごくごく少額ですが購入してみました。
個人的にはMTUMは直近で一番注目しているETFです。
これからもことあるたびに話題にする可能性もあります。
②全世界インデックス:VT,ACWI(比較用VTI)

10月は全世界も上昇して終了しています。
あとでご紹介する新興国も上昇基調ですが、保有割合の多い米国に引っ張られての上昇といった印象です。
今のところ中国恒大集団の経営破綻問題は利払いが綱渡り状態でも継続しているのでしょうが、今後はどうでしょうか。
すでに織り込み済みで大きな変動はないかもしれませんが、今度も動向には注目です。
③連続増配:NOBL,VIG,SDY,VIGI

連続増配は堅調に回復、この中では特にVIGが強かったようですね。
後でご紹介するセクター別では、一般消費財セクターが1位の上昇率を示していました。
一般消費財セクターの保有割合が多いことなどが、VIGの牽引役になったのではないでしょうか。
SDYは中旬でVIGなどに抜かれてしまいました。
全般的に連続増配ETFは増配率も高く、堅調な推移が期待できるETFとして注目されている人も多いでしょうし、今後も目がはなせないですね。
ちなみに、2021年はVIG(VIGIも)指数変更という大きな動きもありました。
指数変更については別記事「バンガードETF【VIG】と【VIGI】の連動指数が変更になっていました」でご紹介しています。
個人的には改めてVIGにも注目しはじめました。
(いままで一部では批判的な意見も多かった)利回りの低さなども解消されていくのかもしれませんので、そうなればより屈強なETFになっていきそうです。
④クオリティ:DGRW,DGRO,SPHQ,SCHD

DGRWとDGRO、SPHQの回復が顕著でした。
情報技術セクターがセクター上昇率3位で、このセクターを多めに含んでいるDGRW、DGRO、SPHQが堅調だったという認識です。
今更ながらSCHDをこれらのETFと比較してみるのも若干無理があるのかなという考えもあり、次の高配当ETFでも計上して比較しています。
SCHDはハイパフォーマンスですので、どのように位置づけてみるかで評価は分かれると思いますが、MTUMと同じく、個人的に注目しているETFです。
SCHDを除くクオリティ系では、今更ながら考えると、改めてSPHQがいいなというのが2021年10月現在の個人的な感想です。
ただSCHD、SPHQともに(より優れたETFと個人的に高評価のETFたちは)、日本の大手証券会社では購入できません。
購入したい場合、サクソバンク証券などでの一般口座取引を検討する必要があります。
わたしはDGRWやVIGを売却した資金で、こちらもごく少額ですがSCHDを一般口座で購入開始しました。
あまり保有数を多くするつもりはありませんし、将来的にはまだわかりませんが、クオリティファクターについて勉強してから、SPHQも購入候補として検討するかなと思案中です。
⑤高配当:VYM,HDV,SPYD,DVY,DHS,SPHD,VYMI,SCHD

高配当ETFは市場平均や連続増配ETF、クオリティETFなどとは明らかに回復程度が異なります。
そもそも投資目的が違いますし、それを受け入れて投資をしているはずですので、やむなしですね。
個人的に興味深いのは、10月のセクターETFパフォーマンスで見たときに、上位に位置するエネルギー、不動産、金融などを多めに含んでいるSPYDが、HDVなどと同じようにパフォーマンスがもっといいのかと思いましたが、あまり冴えなかった点です。
SPYDは均等加重方式ですので、各銘柄が均等に保有されています。
そのような特徴もあり、セクター間の優劣が直接パフォーマンスに影響を及ぼしにくいのでしょうか?
SPYDは非常に人気がありそうですし、今後も値動きには興味を持っていこうかと思います。
(SPYDは株価上昇をある程度犠牲にしつつ高配当を享受していると考えています。個人的にはキャピタルも欲しいので、SPYDにはさほど興味がありませんが、ここは投資家の好み、価値観の問題ですので・・・)
SPHD、DHSは引き続き冴えませんね、逆の意味でも注目です。
ちなみに④クオリティでも比較したSCHDは、この中では3位に位置しています。
2021年3月にSCHDの紹介記事を作成して以降、どの高配当ETFよりもSCHDに注目しています。
2021年10月現在の比較でもSCHDは設定来でみるとVYMよりパフォーマンスは優れますので(SCHDはリーマンショックなどの大暴落を経験していない部分に対しての割引は必要かと思いますが)、これからも動向には一番注目しています。
⑥セクターETF:参考にSSGAの米国11セクター

9月はエネルギーセクターの独壇場でした。
10月は各セクターが上昇基調で、一般消費財がトップ、次いでエネルギーは引き続き堅調、情報技術も回復著しい状況です。
ヘルスケアや生活必需品が上昇率では下位にランクしていますし、ある程度強気な姿勢なのでしょうか。
コミュニケーションセクターのみマイナスですが、フェイスブック(社名がメタになるらしい)の影響が大きいのではないかと推察します。
インフレ懸念、テーパリングなど、今後も懸念材料やイベントが多いので、各セクターがどのように推移していくか観察したいと思います。
【参考:ステート・ストリートのセクターETF】
XLK | 情報技術 |
---|---|
XLY | 一般消費財 |
XLV | ヘルスケア |
XLP | 生活必需品 |
XLB | 素材 |
XLU | 公益 |
XLI | 資本材 |
XLC | コミュニケーションサービス |
XLRE | 不動産 |
XLF | 金融 |
XLE | エネルギー |
⑦新興国:VWO,SPEM(比較用VTI,VT,VXUS)

新興国市場も回復基調です。
中国恒大集団の経営破綻問題は利払いが綱渡り状態でも継続しているのでしょうが、まだまだ課題は多そうですし、今後はどうでしょうか。
11月以降も注目です。
注:今回VXUSを追加してみたのは(間違っているかもしれませんが)、VXUSとVWOなどの差が米国と新興国を除くその他の先進国を含めたパフォーマンスというイメージでざっくり捉えられるのではないかと考え掲載してみたものです。
(当面はこのような形で比較してみます)
⑧異なる資産の変動状況を参考掲載:IAU,BND,BNDX,TLT,VTI,VXUS

IAU(金)がまた上昇基調を取り戻しつつあるのかなとも見受けられます。
TLTも上昇しており、長期金利上昇も停滞気味に見受けられます。
相変わらず債券は底堅いですが、推移はマイナスです。
インフレ懸念が今後さらに高まるとさらに金が輝きを増すのでしょうか、注目しています。
その他参考(ドル円、米国10年債、VIX)
ドル円 2021年9月28日〜10月29日

9月は一時112円を突破し、また111円まで戻して終了していましたが、10月は一気に114円近辺まで円安が進みました。
いまは113円〜114円のレンジですが、最近は動きが活発になっているようにも見受けられますので注目しています。
日本円での評価額が大きく見えるのは良し悪しに感じますし、ETFを購入するならもっと円高になってほしいというのは個人的な感想です。
米国10年債 2021年9月28日〜10月29日

9月のピークは1.56%程度でしたが、10月に1.7%程度まで一時的に上昇していました。
少しずつベースが上がっているようにも見受けられます。
VIX 2021年9月29日〜10月29日

9月は中国恒大集団の破綻懸念から、一時28程度まで跳ね上がりましたが、その後下落し10月は約24程度からスタート、その後徐々に低下していきました。
10月末次点で約16.3と非常に低い値になっています。
WTI原油 2021年9月28日〜10月29日

参考に最近高くなっているガソリンなどの観点からも原油をしばらく掲載してみようかと思います。
原油とエネルギーセクター(オレンジライン)が密接に関連しているのがよくわかります。
イチ消費者としては寒くなる時期に向けての価格高騰には勘弁してもらいたいところですが・・・
投資家ならいまこそエネルギーセクターを買えということですね???(笑)
(自己責任でお願いします)

2021年もあと2ヶ月となり、年末に向けてアノマリー的には上昇?でも今年は複雑な要因が重なり例年と違う???といった感じで、先行きなどわかるはずもありませんが、相場の動向を見守りたいと思います。
個人的には10月はサクソバンク証券の特定口座対応とその結果を踏まえ、考え方を大きく切り替えました。
資金が限られることもあり、日本の大手証券会社で購入できるETFは少額で購入したVTIを残し、全てサヨナラ、売却してしまいました。
その限られた資金を使って(わたしが個人的に超優良ETFと評価する少数精鋭の)ETFを購入し始めたのは、これからの大きなターニングポイントになったかなと思います。
海外ETFのほうが興味深いものが多いので、サクソバンク証券での一般口座に足を踏み入れた以上、これからしばらくは日本の大手証券会社で購入できそうなETFは買わないのかもしれませんね(笑)わかりませんが。
なにはともあれ無理せず、退場せず、少額投資をコツコツ続けて、相場にかじりついてでも居続けたいと思います。
それではまたっ!!