こんにちは、おーです!
本日は米国ETFのSPDR ポートフォリオ S&P 1500 コンポジット・ストック・マーケットETF【SPTM】について、ざっくりご紹介させていただきます。
2021/12/26追記:2021年12月分の分配金実績を反映
2021/9/23追記:2021年9月分の分配金実績を反映
2021/9/4追記:長期比較しているETF同士の年間トータルリターン状況を掲載
2021/6/21追記:2021年6月分の分配金実績を反映
【SPTM】SPDR ポートフォリオ S&P 1500 コンポジット・ストック・マーケットETFのご紹介!
【SPTM】SPDR ポートフォリオ S&P 1500 コンポジット・ストック・マーケットETFとは
SPTMは2000年に設定、アメリカに上場された、運用開始から20年以上が経過した歴史の長いETFです。
ティッカーシンボル | SPTM |
名称 | SPDR Portfolio S&P 1500 Composite Stock Market ETF (SPDR ポートフォリオ S&P 1500 コンポジット・ストック・マーケットETF) |
ベンチマーク | S&P Composite 1500 Index (S&Pコンポジット1500指数) |
設定日 | 2000/10/4 |
ETF純資産総額 | 約4620億円 |
取引所 | NYSE Arca |
投資地域 | 米国 |
投資銘柄数 | 1,521 注1 |
経費率(年率) | 0.03% |
ETF売買ランキング | 第120位 注2 |
算出方法 | 時価総額加重 |
分配金など | 分配金あり、年4回(3/6/9/12月) |
運用会社 | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA) |
注1:銘柄数は2020年2月19日時点のSSGAホームページ組入銘柄数から引用
注2:ランキングは2021年1月末時点
連動指数S&Pコンポジット1500指数とは
S&Pコンポジット1500指数は、米国株式市場における大型株、中型株、小型株の各市場を包括したパフォーマンスを計測する指標です。
同指数は、以下の各サブ指数に含まれる銘柄から構成されています。
①S&P500
②S&P中型株400
③S&P小型株600 ⇒ ①+②+③=1,500
そのほかには以下のような特徴があります。
・S&P1500コンポジット指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求
・コアとなる資産クラスに対して幅広い分散投資を可能にするポートフォリオ構築ツールであり、低コスト・コアSPDRポートフォリオETFシリーズの一つ
・大型株から小型株に至るまで米国株式市場に対して包括的に投資を行う低コストのETF
・指数は米国の上場株式全体の約90%を網羅している
以下のような条件もあります。
・ニューヨーク証券取引所をはじめ米国の主要な取引所に上場する普通株式、かつ一定の時価総額基準を満たした銘柄を採用
・年間の出来高(金額ベース)が浮動株調整後時価総額を上回ること
・基準日までの6か月間の1日の出来高(株数)が25万株を下回らないこと
・直近4四半期の純利益の合計および直近の四半期の純利益が黒字であること
同指数は、浮動株調整後時価総額平均型の指数であり、構成銘柄は適宜入れ替えが行われるようです。
余談ですが、わたしの知る限り、もともとSPTMは「SPDR ポートフォリオ米国トータル・ストック・マーケットETF」として、別の指数に連動していました(イメージはVTIのような市場をある程度包括するような指数に連動し、約3,000銘柄に分散していたと記憶しています)。
さらにさかのぼると、ラッセル3000に連動していたように認識しています。
ラッセル3000⇒トータル・ストック・マーケット(VTIとは違う指数という認識)⇒S&P1500コンポジット指数へ連動を切り替えたようなイメージです。
間違っているかもしれないので、話半分程度にお聞きいただければと思います。
最終的に2020年初期に現時点で採用されている銘柄名および連動指数への変更がありました。
参考に、楽天証券に掲載されていました銘柄名などの変更に関する記載を以下に引用させていただきます。

チャート
SPTMの日足チャートです、記事作成時の株価は$48.05(2021年2月22日終値)です。
パフォーマンス
ステート・ストリートの当該ETF概要ページから抜粋しました(2021年1月31日現在)
ファンド・パフォーマンス (単位%) 税引前
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 | |
基準価額 | 17.33 | 11.55 | 16.12 | 13.16 | 7.09 |
市場価格 | 17.33 | 11.51 | 16.10 | 13.15 | 7.08 |
ベンチマーク | 17.48 | 11.58 | 16.17 | 13.26 | 7.25 |
指数の設計方針から「S&P1500コンポジット指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求」とありますので、上記運用成績をみると乖離の少ない運用ができているのではないかと考えます。
ファンド・パフォーマンス (単位%) 米国税引後
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 | |
米国分配金課税後 | 16.81 | 11.05 | 15.57 | 12.66 | 6.68 |
米国分配金、売買益課税後 | 10.52 | 8.89 | 12.87 | 10.88 | 5.85 |
ベンチマーク | 17.48 | 11.58 | 16.17 | 13.26 | 7.25 |
(参考)他ETFとのパフォーマンス比較
SPTMの設定日(2000年10月4日)を起点として、同じ頃に運用が開始されたブラックロックのS&P500連動ETFであるIVV(設定日2000年5月15日)と比較しました。
上記にも記載していますが、SPTMはラッセル3000⇒トータル・ストック・マーケット⇒S&P1500コンポジット指数へ連動を切り替えてきています。
これがどのように作用しているのか、わたしにはわかりませんが、参考情報として頭に置いておくのがいいかと思います。

ETFreplay.comより引用
パフォーマンスの差は、小型株を含むかなどによるものでしょうか。
結局、いずれにもS&P500が含まれますので、値動きは似たように動きます。
大型株(S&P500)のみで運用するのか、中小型株まで含めたいのか、値動きはほぼ変わらないので、好みの分かれるところではないかと思います。
ちなみに、個人的な興味からVTI設定日(2001年5月24日)を起点として、SPTM&IVVと比較してみました。

VTIには劣後していますが、この比較ではSPTMとIVVとはほぼ差のない結果となりました。
下のグラフは上記で長期比較しているETF同士の年間トータルリターン推移の状況をまとめたものです。
注:2021年は年途中(掲載2021年9月4日)であることにご注意ください。
(PORTFOLIO VISUALIZERから引用)
SPTM,VTI,IVV年間トータルリターン 2002-2020年
ほぼ接戦ですね。
保有銘柄、セクター構成
保有銘柄とセクター構成のいずれもデータは2021年2月19日時点の情報を掲載しております。
SPTMの保有銘柄 上位20社
2021年2月19日時点のSPTM構成トップ20銘柄です。

SPTMの銘柄保有割合(円グラフ:%)
SPTMの保有銘柄割合を円グラフで表示しています。
2021年2月19日時点の上位20銘柄が占める割合は約33.7%(上位10位≒25.1%、11位~20位≒8.6%)となっています。
注:現金などの保有も数に含めています(他のなかに含めて表示)ので、保有銘柄数1,521とは表示上の合計数があいませんがご了承をお願いします。

SPTMのセクター構成割合(円グラフ:%)
SPTMのセクター分類は、上位2セクターで約39.7%(3位のヘルスケアまで入れると約52.5%)のシェアとなっています。


分配金の推移、増配率の推移
これ以降(グラフ表示も含めて)の分配金に関する表示はすべて米国課税(10%)および日本国内課税(20.315%)控除前の金額になりますので、ご注意ください。
表示されている金額の約71%が手元に入金されるイメージでお考えください。
確定申告で外国税額控除の手続きをすれば、米国課税(10%)部分をある程度、取り戻す事は可能ですが、自身の収入に応じて取り戻せる金額は異なります。
SPTM運用開始以降の分配金推移(一覧表)
SPTMは3/6/9/12月に分配金を受け取ることができます。
SPTM設定以降の定例(四半期)の分配金を一覧表にしたものは以下のとおりです。
注:定例と位置づけられない(特に分配開始初期の四半期ごとなどと判断できなかった場合など、不定期に出されているとこちらで判断した)分配金を除外しています。
弊ブログ独自の集計であることをご了承お願いします。

SPTM運用開始以降の分配金推移(毎回受け取り分配金の推移)
株価と分配金(毎回)の推移は以下のとおりです。

SPTM運用開始以降の分配金推移(年間受け取り分配金の推移)
1年間の分配金(年間合計)と、12月時点の株価を用いて表示しています。

SPTM運用開始以降の株価と分配利回りの推移
2021/3/16日現在(2021/3/15終値$49.4)と直近4回の分配実績から算出した結果は1.45%程度です。
注1:目安程度にお考えください。
注2:この分配金利回りは紹介記事作成時点の内容です。最新の参考目安については、下の「増配率と分配金実績、株価と利回り推移 2021年vs2020年」の欄に掲載しています。

SPTM運用開始以降の増配率推移(1年、3年、5年、10年、トータル)
SPTMの増配率を計算した結果、以下のようになりました。
注:私的に計算した値となりますので、正確性を保証するものではありません。数値の妥当性については他サイトと比較していただくなど自身で別途、検証していただくようにお願いします。あくまで参考程度にご覧ください。

参考に年合計の分配金と増配率の推移グラフを下に掲載しておきます。
分配金年合計($)と1年増配率(%)

分配金年合計($)と3年増配率(%)

分配金年合計($)と5年増配率(%)

分配金年合計($)と10年増配率(%)

増配率と分配金実績、株価と利回り推移 2021年vs2020年 (2021年12月分配金後)
2021年と2020年を比較した増配率(%)と、各年の分配金実績を以下に掲載しています。
また、直近株価($)と分配金利回り(%)も参考に掲載しています。
注:とくに分配利回りは、ご自身で他サイトなどを含めて改めてご確認ください(あくまで参考目安程度にお考えください)

個人的な感想

S&P500に加え、中小型株(S&P400/S&P600)まで含めて購入することができ、かつ低コストで取引値も安いことから、比較的買いやすいETFだと思います。
(VTI約$205、IVV約$389、VOO約$355などに対して、SPTMは約$49で購入可能、記事投稿2021年2月頃)
すでにVTIを保有しているかたや、S&P500でいい!というかたは購入する必要性はないのかなと思いますが、S&P500に加えてもう少し中小型株も含めて保有しておきたいといったかたも選択肢に入るETFではないでしょうか。
わたしも以前は、SPTMを保有していましたが、どうしてもVTIに切り替えたいという個人的な欲求に駆られ、一度すべて売却してしまいましたので、いまは保有していません。
ですが、わたしのような少額投資家はこれからもVTIを定期的に購入していくことはやはり難しいと考えていますので、今後また保有を考える機会もありそうですし、定期的にウォッチしていこうと思っています。
この記事が銘柄検討中のかたの参考になれば幸いです。
それではまたっ!!