こんにちは、おーです!
2021年、各ETFの分配金も出揃いましたので、2021年を通して集計ができる段階となりました。
2021年に入ってから取り組み始め、弊ブログ内で紹介した各ETFについて、分配金、増配率の状況をざっくりまとめて年間実績としてご紹介しておきます。
特に突っ込んで検証するものではありませんが、実績一覧としてまとめていますので、気になる類似ETFの推移なども横目に、さらっと流し見していただければと思います。
- 【参考】ブログで紹介した各ETF前年比の12月増配率と2021年間増配率(2021年最終)
- ①主要インデックス(米国) SPLG , VTI , DIA , QQQ , SPTM, SCHK, RSP , SCHB
- ②主要インデックス(全世界) VT, ACWI
- ③高配当 VYM, HDV, SPYD, DVY, DHS, SPHD, SCHD
- ④連続増配 VIG, SDY, NOBL
- ⑤クオリティ(配当成長) DGRW, SCHD, DGRO, SPHQ, DGRS
- ⑥小型株 SCHA, DGRS(比較用に再掲)
- ⑦新興国 VWO, SPEM
- ⑧国際(米国除く) VIMI, VIGI, VXUS
- ⑨米国セクターETF VHT, VDC
- ⑩その他(上記以外) DLN, ITA, IOO, VUG, MTUM, MOAT
【参考】ブログで紹介した各ETF前年比の12月増配率と2021年間増配率(2021年最終)
以下の弊ブログ独自グループによる集計分類に沿った形で、ご紹介させていただきます。
弊ブログ独自の集計分類
- 主要インデックス(米国) SPLG, VTI , DIA , QQQ , SPTM, SCHK, RSP, SCHB
- 主要インデックス(全世界) VT, ACWI
- 高配当 VYM, HDV, SPYD, DVY, DHS, SPHD, SCHD(比較用に記載)
- 連続増配 VIG, SDY, NOBL
- クオリティ(配当成長) DGRW, SCHD, DGRO, SPHQ, DGRS
- 小型株 SCHA, DGRS(比較用に再掲)
- 新興国 VWO, SPEM
- 国際(米国除く) VIMI, VIGI, VXUS
- 米国セクターETF VHT, VDC
- その他(⇒上記以外の分類として整理) DLN, ITA, IOO, VUG, MTUM, MOAT
RSPは参考比較するため主要インデックスに整理
青字(毎月分配のETF)は、横並び比較のため3ヶ月合算で集計・算出
①主要インデックス(米国) SPLG , VTI , DIA , QQQ , SPTM, SCHK, RSP , SCHB
まずは米国の主要なインデックスを一覧で掲載しておきます。

12月単回で見ると、QQQを除いて前年比プラス増配でした。
ただし、2021年の年間を通してみるとSPLG、VTI、DIA、SPTMのみが年間通じて前年比プラス推移で着地という結果になりました。
下のチャートは対象ETFの年初来推移です(まだ1日開場されると思いますが、ブログ掲載日の関係上、2021年締め前ではありますが参考としてご紹介させていただきます、以降同じです)。

現時点ではQQQがまだ若干高いですが、長期金利が最終日に向けて高くなりつつあるので、場合によっては順位が変わるでしょう。
ただ、総じて全ETFともに+20%以上となっている現状ですので、2021年も力強い相場だったと言えるでしょう。
ダウ(DIA)が途中から失速気味だったようにも見受けられます。
②主要インデックス(全世界) VT, ACWI
12月はACWIからも年2回目の分配金が出されました。

こちらは12月、いずれも高い増配率を叩き出し、年間を通じてもVT約+27%、ACWI約+34%といったかなり高い増配率を記録して着地しました。
年初来チャートを見ても、VTIほどではないにしても約+17%と力強く上昇しています。

ある意味米国に引っ張られたという見方もできてしまいますが、世界経済全体の成長を安定的に取り込むという観点から選択されている方も多いと思いますし、我が家も一部楽天VTで投資していますので、今後の推移にも注目しています。
③高配当 VYM, HDV, SPYD, DVY, DHS, SPHD, SCHD
分配金といえば常に注目を集めるETF群がこちらです。

12月は両極端な結果と言えそうです。
安定感のあるVYMは約+16%の増配、HDVも約+14%近い増配で過去3回分の遅れを取り戻すような形となりました。
SPYDは単回で見ると少し目を見張るような減配でした。
ですが、それでも年間を通じてみると約−5%で済んでいますので、過去3回が堅調過ぎて逆に注目を集めてしまった感もあるのではないでしょうか。
DHSも単回ではそれなり約−31%となっていますのでインパクトはありますが、同じように年間を通してみると約−5.5%程度ですので、そんなに神経質にならなくても良い気がします。
年間を通じてみるとVYMは安定の増配着地、DVYも増配でいい感じに増配で着地しています。
HDVとSPYDはホルダーが多いでしょうが、今年は残念な結果でした(といってもならして年間でみれば約−1〜−5%程度ですので許容できるのではないでしょうか、個人的にはですが)
わたしは現時点では個人的にSCHDが好きですので注目しているのですが、残念ながらサクソバンク証券で購入できなくなったこともあり、わたし的には手軽に購入できなくなったことが残念でなりません。
VYMを凌駕する増配率とキャピタルゲインも期待できる楽しみでしかたないSCHDなのですが、早く国内でもシュワブETFの取り扱いを開始してほしいと切に願うところです。
年初来推移チャートはこちらです。

年初来の推移としてみると、SPYDはVTIを上回るパフォーマンスだったことも分かります。
単回の減配のみに注目が集まりそうですが、全体で見るとそんなに悪いパフォーマンスでもないのではと思います。
ただ、このようなことからも長期で保有し続けるためには、減配をどう捉えるかなども含め、いかに自分の投資目的(ストーリー)が大切かということも改めて考えさせらるように感じます。
④連続増配 VIG, SDY, NOBL
高配当と並び注目度の高い連続増配です。

名前の通り、安定感ある(赤字がほぼなく、赤字でも数値が小さい)といった印象です。
VIGは12月単回で約+16%、年間で約15.8%と高い増配率を記録しました。
SDYは単回では若干ですが減配約−1.7%でしたが、年間では約+12%増配で着地しています。
NOBLは残念ながら手軽に購入とはいかないETFとなってしまいましたが、引き続き注目しています。
年初来推移はこちらです。

VTIには劣後していますが、約23%を超える上昇を確認することができます。
2021年としてみると、連続増配ETFより高配当ETFで紹介した一部ETF(SPYD、DVY、VYMなど)のほうが、年初来推移では高いETFもあるのは興味深い1年でした。
⑤クオリティ(配当成長) DGRW, SCHD, DGRO, SPHQ, DGRS
クオリティ(とブログ内では勝手に分類している)ETF群です。

こちらも連続増配と同様、安定感のあるETFが多い印象です。
注目度が比較的高いDGRWは12月(毎月分配のため10〜12月の集計値)でみるとほぼ増配はありませんでしたが、年間を通じてみると約+12.6%の高い増配率で着地しています。
DGRWの小型株版としてDGRSも注目に値する増配率を記録しています。
年初来推移は以下の通りです。

増配率という観点でみると高かったETF(DGRW、DGRS)ですが、年初来推移としてみると若干他より低い状況にはあります。
DGRO、SPHQも手軽に国内で購入はできません。
個人的にはSPHQに改めて注目していたので購入ができなくなり、こちらも残念です。
また、高配当でも記載しているSCHDはこちら(クオリティ的な目線)でみても遜色ないと考えています。
まったくもって購入が難しいのが残念でなりません。
⑥小型株 SCHA, DGRS(比較用に再掲)
小型株として2種類だけご紹介したETFです。

SCHAはシュワブETFですので、購入がなかなか難しいですが、高い増配率は注目です。
DGRS(クオリティでも記載、再掲)は国内大手証券会社で購入できます、こちらも注目に値するETFです。
(その他小型株ETFも今後、機会を見て紹介もしていくかもしれません)
年初来推移です。

上期あたりはVTIを超えるパフォーマンスでしたが、後半逆転しました。
とはいえ、引き続き堅調に推移しているようにも見受けられます。
やはり小型株は値動きが市場平均のVTIと比べて大きいことも特徴的に見受けられる印象です。
⑦新興国 VWO, SPEM
新興国ではSPEMが半期/回の分配でした。

VWOは12月単回で約+59%、SPEMは約+85%と目を見張る増配でした。
2021年を通じてみると、VWO約+36%、SPEM約+60,7%と非常に高い増配率で着地しています。
年初来推移のチャートです。

増配率とは一転、値動きのパフォーマンスはVTIと真逆に動いています。
VTなどの全世界ETFがやはり米国に引っ張られて動いている傾向とも見える結果ではないかと個人的には考えています。
2022年以降、こちらの観点からも注目しています。
⑧国際(米国除く) VIMI, VIGI, VXUS
米国を除くという位置づけのETFです。

ちなみに、VYMIとVIGIは国内大手証券会社では購入できませんが、VYMIはVYMの米国以外版、VIGIはVIGの米国以外版です。
米国以外で見ると、米国に比べ増配率の安定感が真逆な印象です。
VYMI(高配当)が12月単回で約+64%、VIGI(連続増配)が約ー44%となっています。
年間を通じてもVYMIが大幅増配の約+47%の増配、VIGIは約−22.6%の減配ですので、非常に印象深いです。
VXUSは2020年に大幅減配もありましたが、復調したという印象です。
年初来推移です。

株価で見るとVTIとは大きく差がありますが、分散投資としてニーズに応じた投資先の一環として考えられているのなら一案ではないかという個人的な見解です。
⑨米国セクターETF VHT, VDC
セクターETFから2つだけ紹介しています。

VHT(ヘルスケア)は12月は約−7.2%減配でしたが、年間では約+12.2%増配で着地しています。
VDC(生活必需品)は12月約−20.2%減配、年間を通じて約−1.6%の減配とこちらも印象的な年でした。
年初来推移です。

長期で見るとVHTはVTIを超えるパフォーマンスを示していましたが、2021年で見るとこれらのセクターETFよりVTIを持っている方がパフォーマンスは良い結果でした。
個人的にはセクターETFもいいなと思ったときもありましたが、どの程度保有するのかなど、なかなか難しい面もあり、今は手放していますがいい勉強になりました。
⑩その他(上記以外) DLN, ITA, IOO, VUG, MTUM, MOAT
最後にその他特徴的な(上記にくくれない分類として)ETFです。

IOO以外はすべて2021年減配という残念な着地となりましたが、IOOは年間を通じて約22%と大増配でした。
MOATは年1回分配のため(楽しみが1回しかありませんが)保有はしていませんが、減配の残念さが他より大きく感じてしまいます。
MTUMは上期の大減配、下期の大増配と動きが非常に荒い推移でした。
年初来推移です。

IOOとVUGがVTIを超えるパフォーマンスを示しています。
MTUMは分配金とともに株価も冴えない印象です。
ITAはコロナにより保有している銘柄に対する評価がマチマチなのでしょうか、まだまだ復調著しいとは言えない我慢の続きそうな印象もあります。
IOOは世界の主要な大型企業100社に投資するETFですので、パフォーマンスなど今後の推移にも引き続き注目しています。
ということでそれぞれの実績を簡単にご紹介させていただきました。
投資に関する2021年の投稿記事は今回で最後にさせていただきますが、2021年、皆様の保有するETFなどの状況はいかがだったでしょうか。
増配で嬉しさを実感している方、減配でホールド継続か再検討されている方、様々かと思います。
減配で売却を考えられている方などはパフォーマンスなど全体を俯瞰してみて、それでも売却したいのなら全然問題ないのではないでしょうか。
たとえばですが、「有名な誰か」はいつまでもオススメの情報をくれないかもしれません。
そうなっても(たとえ誰も教えてくれなくて1人になったとしても)投資を継続していくのであれば、やはり「有名な誰が言ったから」ではなく、「自分がどう考えるか」という点が大切で、自分なりにどのようなストーリーを考えているのかというところに回帰するのでしょうね。
わたしも今年はコロコロと自分の中で考えが変わって、ETFの売買を繰り返してしまった点などを反省していますが、保有ETFをかなり整理してよかったなと今では考えています。
考え方が変わるのは悪いことでもありませんし、自分が心地よいと思うものだけをホールドしていけばいいのでは?というのが個人的な考えです。
そのためなら(資金が限られることもあり)たとえ税金的に不利であっても、わたしは売却を躊躇はしません。
常に自分の心地よい、納得できるものだけを保有していたいわがままな性格なので(笑)
なにはともあれ2022年も引き続き経過を楽しみながら投資が継続できればいいなと思っています。
2022年は今までのように上昇相場ではなく、上下に大きく揺れ動くような厳しい相場かもしれませんが、退場することなくしがみついていきたいと考えています。
この記事がなにかの参考になれば幸いです。
それではまたっ!!